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ジュリーの世界 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2024/09/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

京都の友人から借りた一冊。 「一晩で読めるで」との言葉通り、引き込まれて久々に一気読み。 「河原町のジュリー」が実在した人物像だと、あとがきで知り、自分も彼を知っていたようなその頃の京都にいたかのような不思議な感覚になりました。 最後に明かされるジュリーの過去、作者のフィクションであっても、きっとそんなことがあったのかもしれない、、と涙のなかで頁をめくりました。 きっとある年代以上の人の方が、郷愁も含め共感できるのかもしれないけれど、若い世代に読んで知ってほしいところかなと。 どんな人にも、外側からはうかがい知れない何かを抱えていること、時代の重さを感じさせてくれる。 小説の力ってすごい。 彼が自分の家のように暮らしていた京都の街を、歩いてみたくなりました。 増山さんの他の作品も読んでみようと思います。

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2024/03/19

作者である増山さんと、とあるカフェで知り合って初めて読ませて頂いた作品。目を背けたくなる描写もあるがとても面白かった。

Posted byブクログ

2024/11/08

77年から81年まで京都で学生時代を過ごしました。ジュリーのこと、当時の河原町周辺の様子を懐かしく思い返しました。 増山さんのお話はいつも温かく、悪い人が誰もおらず、読んでいてホッとなります。

Posted byブクログ

2023/11/29

実在した人物をモデルに物語がなってて、時代背景とかその時の街の様子とか想像しながら楽しめた。ジュリーはどんな思いで京都に来て日々を過ごしていたのか。誰にもわからない。けれど確かにジュリーは京都の街を歩いていた。

Posted byブクログ

2023/10/29

作品全体としては強く印象に残る、といった類いの本ではないが、自分が生まれた頃の京都はこういう空気だったんだな、と追体験する意味では読めて良かった本であった。 あとがきで著者は「ヒポクラテスたち」にエキストラとして参加した、との事。そのエピソードを元にした作品を読んでみたいと思う...

作品全体としては強く印象に残る、といった類いの本ではないが、自分が生まれた頃の京都はこういう空気だったんだな、と追体験する意味では読めて良かった本であった。 あとがきで著者は「ヒポクラテスたち」にエキストラとして参加した、との事。そのエピソードを元にした作品を読んでみたいと思う。 因みに、 ① みんなわざわざ「河原町のジュリー」と「河原町」を入れて言っていたのだろうか?自分だったら樹木希林よろしく「ジュリ~~」だけで済ますのだが。本家本元が許しが出ないだけかも。 ② サザンのデビュー直後についても割いてえかかれている。そうなんだよな、デビュー後何年間はツアーに次ぐツアーだったんだよな、と。旅姿六人衆である。 紀伊国屋書店阪急グランドビル店にて購入。

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2023/10/02

河原町のジュリー、勿論知ってます。 彼を見かけるたび「あぁ、この人はどんな人生を歩んできはったんやろなぁ」と思っていた事を思い出しました。とても哀しい道やったんやろか。 彼の訃報は誰か聞いたのだったか。 「河原町のジュリー、亡くならはったんやて」 「死んだ」ではなく「亡くならは...

河原町のジュリー、勿論知ってます。 彼を見かけるたび「あぁ、この人はどんな人生を歩んできはったんやろなぁ」と思っていた事を思い出しました。とても哀しい道やったんやろか。 彼の訃報は誰か聞いたのだったか。 「河原町のジュリー、亡くならはったんやて」 「死んだ」ではなく「亡くならはった」という敬語が、彼に対する人々の想いを現しているように思えてならない。

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