ふたつの時間、ふたりの自分 の商品レビュー
著者のデビュー時から最近まで、山形新聞とか週刊誌で折々に掲載された文をまとめた初のエッセイ集。 引っ越しを繰り返した幼少期や、小説家としてデビューしたころの書く喜びとともに書き続ける苦悩と不安などが、率直に綴られている。 さらに、映画化された自分の著作や今までに読んだ本などについ...
著者のデビュー時から最近まで、山形新聞とか週刊誌で折々に掲載された文をまとめた初のエッセイ集。 引っ越しを繰り返した幼少期や、小説家としてデビューしたころの書く喜びとともに書き続ける苦悩と不安などが、率直に綴られている。 さらに、映画化された自分の著作や今までに読んだ本などについても。 その中で、心に残る一冊として、北重人という作家の『汐のなごり』を挙げている。読んでみたくなり、書店のネット取り寄せなどに、他の本とともにアクセスしたが、扱い不能の表示が。 出版社でも絶版になっているのだろうか。いずれかに再版されることを希望したい。 このエッセイで、著者の両親は東日本大震災で亡くなっていることを知った。
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柚月さんのエッセイを読んで 柚月さんの印象がどう変わるのか少し心配でしたが、見事に良い方へ。それもかなり良く。 ご自身でも 会うと違う印象の人だと言われると書いていらっしゃいましたが、 私が想像していた今までのイメージとはだいぶ違う方でした。 とても謙虚で、優しく、穏やかな柔ら...
柚月さんのエッセイを読んで 柚月さんの印象がどう変わるのか少し心配でしたが、見事に良い方へ。それもかなり良く。 ご自身でも 会うと違う印象の人だと言われると書いていらっしゃいましたが、 私が想像していた今までのイメージとはだいぶ違う方でした。 とても謙虚で、優しく、穏やかな柔らかい印象を受けました。 考えさせられる事や 涙する部分もありますが 素敵なエッセイでした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
柚月裕子さんの合理的にありえないが好きで、エッセイが発売になったので読んでみました。 震災の事は読んでいて哀しい気持ちになりました。 他の作品も読んでみたいと思います。
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エッセイとは知らずに読みましたが、内容の一部は短編小説でも読んでいるかのようでした。タイトルに込めた今の柚月さんの気持ちが痛い程伝わった一冊。
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「孤狼の血」の骨太小説の著者、シャーロック・ホームズで 読書の楽しみを知ってそれももっぱら図書館で借りてたととこに親近感。 生母を56歳でガンで亡くし、その後父親と義母を東日本大震災で亡くしていたとうのも初めて知った。 義母とは書いてなかったのでガンでじゃなくて津波で亡くしたんだ...
「孤狼の血」の骨太小説の著者、シャーロック・ホームズで 読書の楽しみを知ってそれももっぱら図書館で借りてたととこに親近感。 生母を56歳でガンで亡くし、その後父親と義母を東日本大震災で亡くしていたとうのも初めて知った。 義母とは書いてなかったのでガンでじゃなくて津波で亡くしたんだと思って?だったけどウィキペディアを読んで納得。 義母ではなく著者にとっては母だったんだね。 でも生母との思い出も多く、素晴らしい方だったよう。 500円玉貯金、帰省する彼女にいつもそこから数千円を握らせていたとうエピも泣ける。節約して貯めたお金を結婚した娘に少しでも足しになればと渡す親心に。 岩手出身で山形在住の著者、(関西方面はおおいけど)東北出身の著者を俄然、応援したくなった。
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柚月氏には小説で勝負してほしいので、あまりエッセイを読んでも感慨はない。黒川博行「疫病神」についての話と、タクシードライバーの解説(誰もが気づきたくない孤独)は良かった。「盤上の向日葵」が「砂の器」を意識して書かれたことも納得感ある(とはいえ完成度は比べるべくもない)。最後の「ふ...
柚月氏には小説で勝負してほしいので、あまりエッセイを読んでも感慨はない。黒川博行「疫病神」についての話と、タクシードライバーの解説(誰もが気づきたくない孤独)は良かった。「盤上の向日葵」が「砂の器」を意識して書かれたことも納得感ある(とはいえ完成度は比べるべくもない)。最後の「ふたりの自分」に書かれている数編は、三陸生まれの著者ならではのもので、エッセイでなく是非小説として書いてもらいたいものだ。
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2023/10/11リクエスト 4 エッセイの途中に何度も出てくる、故郷への想い、両親への想いが溢れている。そのような気持ちを持てる著者を少し羨ましく思う。
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好きな作家さんの一人である柚月裕子さんの初エッセイ。 作品にまっすぐに向き合っていることが、端々に感じられた。 生母さんを早くに病気で亡くされ、その後震災でご両親を亡くされたこと。それぞれのエピソードがなんとも切なく辛い。 タイトルの「ふたつの時間、ふたりの自分」は、読み終えた後...
好きな作家さんの一人である柚月裕子さんの初エッセイ。 作品にまっすぐに向き合っていることが、端々に感じられた。 生母さんを早くに病気で亡くされ、その後震災でご両親を亡くされたこと。それぞれのエピソードがなんとも切なく辛い。 タイトルの「ふたつの時間、ふたりの自分」は、読み終えた後でとてもしっくりきた。
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柚木さんの言葉には、影響力、創造力、を推進させてくれる。 難しく、堅苦しい表現ではなく 過去の話をシンプルで分かり易い表現をしてくれる。 空や、季節から連想させる「故郷」の思い出 そこに何度も、楽しかった、不安の無い前向きなあの頃に遡って思い出に浸れる。
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お母さんの500円玉貯金の話がすごく良かったー 震災の話は新聞に載ってる体験談より真に迫ってる感が強くて、同じ感じの文章が何度もでてきたけどその度に重ーくなった
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