疎外感の精神病理 の商品レビュー
図書館で借りた。 和田秀樹先生による、日本人特有の「みんなと同じようにしなくちゃ」から苛まれる心理学を綴った新書だ。 心を豊かにして、人生を楽しむ。それを遮る一つの壁が学校をはじめとする集団行動での難しさ。スクールカーストや引きこもりはもちろん、このコロナ禍における動きまで…、こ...
図書館で借りた。 和田秀樹先生による、日本人特有の「みんなと同じようにしなくちゃ」から苛まれる心理学を綴った新書だ。 心を豊かにして、人生を楽しむ。それを遮る一つの壁が学校をはじめとする集団行動での難しさ。スクールカーストや引きこもりはもちろん、このコロナ禍における動きまで…、これら社会問題にもなっているものに「疎外感」が共通しているという。精神科医の経験から語られる話は、なるほどなぁと考えさせられた。
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結局、「一人でいる」ということが「解決/改善すべき問題なのか」というところがよくわからなかったなぁ、というのが正直な感想です。 もちろん、「誰からも相手にされない/誰からも理解されない 自分なんて価値のない存在だ」と自己肯定感を喪失して、他者/社会から疎外されていると感じている...
結局、「一人でいる」ということが「解決/改善すべき問題なのか」というところがよくわからなかったなぁ、というのが正直な感想です。 もちろん、「誰からも相手にされない/誰からも理解されない 自分なんて価値のない存在だ」と自己肯定感を喪失して、他者/社会から疎外されていると感じているのは健康的な精神状態ではありません。 一方で、「みんなと一緒」であることがよい、とする他者/社会の主張に迎合して自分の本心を表に出せないことも筆者は批判していますし、結局のところは「バランス」なのだろうとは思います。 筆者の分析には共感できる部分もいくつかありましたが、納得できなかったり感情的に受け入れられなかったりする主張もありました。筆者自身が高齢者の精神病理を専門とする方であるということもあるのでしょうが、極端な高齢者擁護の言説には共感できない部分もありました。
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スクールカースト、2軍が一番の悪者と思う。 1軍は、いつの時代にもいる実力者だ。 3軍は、罪のない平凡な生徒だ。 2軍が損得勘定で、1軍に近づき、持ち上げる。 よってスクールカーストをつくるのは、2軍だ。 2軍の生徒が、社会に出れば、輪を乱す人物に なると察する。
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前半では「ひとりになりたがる」ことを「病気扱い」している一方、後半のまとめ部分では肯定的な記述に変化しているように思え、全体的に一貫性が感じられなかった。
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