保護者をモンスター化させない10の対処法 の商品レビュー
本書の中にも書かれていますが、学校の対応は、基本的に丁寧に受容的であるべきだと言われることが多いように思います。しかし、現在の保護者や地域の要求は、極端で過度なものが増えており、上記の対応だけでは限界が来ているように感じています。 一方で、スクールロイヤーではありませんが、...
本書の中にも書かれていますが、学校の対応は、基本的に丁寧に受容的であるべきだと言われることが多いように思います。しかし、現在の保護者や地域の要求は、極端で過度なものが増えており、上記の対応だけでは限界が来ているように感じています。 一方で、スクールロイヤーではありませんが、何でも弁護士が入って、法律で解決すればいいかと言えば、もちろんそうではありません。 この本は、現在の学校の置かれている状況を的確に捉え、理不尽な要求に対してどういう考え方で対応していけば、その原則をわかりやすく示してくれています。 短時間で読み切ることができるので、一度読み終わったら手元に置いて、必要な時に読み返してみるといいでしょう。きっと役に立つときがあるはずです。 p.96〝特に「お互いさま」という感覚が欠けた保護者のケースでは要注意なのです。〟 保護者の要求が過剰であったとしても、要求を受け入れればいつかはわかってくれると安易に期待してしまうリスクについて書かれた部分です。逆にいうと、今、「お互いさま」という感覚のある保護者は、どれくらいいるのでしょうか。地域にもよると思いますが、かなり少なくなってきているように感じます。
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