一冊の絵本 の商品レビュー

木村美幸(著者)

2024/04/12

絵本は子どものためのものだけじゃない。大人にも心の栄養になる。それはホントそうだと思う。

今、私は小さな子どもたちと毎日絵本を読んでいる。
子どもと一緒に読むと、お気に入りのフレーズを真似したり、読んでいる間も読んでいない時間も「同じ話題を共有できる」という楽しさがある。

絵本を読んで、一緒に泣いたり、笑ったり。イヤイヤ期も絵本と一緒に超えていく。そんな毎日を過ごしていて絵本は生活の一部だけど、子どもがいなかったらこんなには読まなかったと思う。

本書で紹介されているのは、「大人としてどう考えるか」なかなか考えさせられるものばかりだった。子どもがいてもいなくても、大事なことが書かれている絵本がたくさん紹介されている。

本書は「絵本を作りたい人」「編集者になりたい人」という絵本にまつわる職業紹介も少し載っている。読み聞かせについて講演会で話しているという内容もあり、「ただの絵本紹介」とはちょっと違うおもしろさがあった。

星を下げたのは、こういうタイプの義母だったら大変だっただろうな…私、合わなそう…という印象を冒頭で持ってしまったからで、紹介されている本は今後読んでみたいものも多かった。