病態生理と神経解剖からアプローチする レジデントのための神経診療 の商品レビュー

杉田陽一郎(著者),塩尻俊明(監修)

2024/02/17

神経診察のやり方についての分厚い本、脳梗塞診療についての分厚い本、変性疾患の診断についての分厚い本、、、。神経内科領域は非常に専門性が高いためかそれぞれの領域の専門書こそ多いもののこういうレジデントや非専門医に必要な知識をまとめた本がなかなかない。
神経内科を回るときに神経内科特有の微に入り細に入りといった感じの知識を蓄えようとしてしまいがちだが取り急ぎ非専門医に必要なのは脳血管疾患の病巣診断も含めた初療と髄膜炎の対応に尽きると思っている。
その点を大いに理解した筆者が書いた本なのでここまではわかっていなきゃいけないけどここからは専門医に任せて良いという線引きが明確にされていて、とても参考になった。
病巣と機序を意識しながら診断を詰めていく過程はすぐにでも真似したい。