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ルールズ・オブ・プログラミング の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2024/07/04

Ghost of Tsushimaのような壮大なプロジェクトを成功に導いたルール集であることを考えると、極めて価値の高いガイドラインとなりうる。各ルールは決して真新しいものではなく、主流の考え方から遠く離れたものではない。闇雲に従うより、そこに至るまでの過程をよく観察することで多...

Ghost of Tsushimaのような壮大なプロジェクトを成功に導いたルール集であることを考えると、極めて価値の高いガイドラインとなりうる。各ルールは決して真新しいものではなく、主流の考え方から遠く離れたものではない。闇雲に従うより、そこに至るまでの過程をよく観察することで多くを学べるようになっている。 また、大規模なゲームの開発でプログラミングがどのように行われているのかを垣間見ることができた。当然かもしれないが、かなり厳格な規則が設けられている。特に、うかつにC++の目新しいものに飛びつかないように、かなり保守的な立場をとっていることがうかがえる。

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2024/10/11

https://twitter.com/helloyuki_/status/1786958332764512621?t=jWGLM49uwARuDsCknIMpsw&s=19

Posted byブクログ

2024/01/21

ルール1が、本書全体のルールの核となる考え方だと読み取った。「単純なコードの方がよい」というのは全面的に同意。難しく考えすぎて却って小難しいプログラムを書いてしまう経験をしたことがあったことを思い出した。 ルール3、命名規則に一貫性をもたせるために機械的にする、というのはなるほど...

ルール1が、本書全体のルールの核となる考え方だと読み取った。「単純なコードの方がよい」というのは全面的に同意。難しく考えすぎて却って小難しいプログラムを書いてしまう経験をしたことがあったことを思い出した。 ルール3、命名規則に一貫性をもたせるために機械的にする、というのはなるほどと感じた。そのためにハンガリアン記法を持ち込むのも理解はできる。ただハンガリアン記法そのものの認知負荷が高い気はするので、個人的には使う気にはなれないかな… ルール15の「雑草」を「どうぶつの森」で説明していたのは、個人的には分かりやすかった。ゲームでの雑草も放置してると、段々増えて抜くのが大変かつ面倒になってくるので、普段から少しずつ抜いていくのが大事。と読み取った。 C++を書かないため、サンプルコードを読み解くのに若干苦労した。ただ巻末付録のPython/JavaScriptでの読解法も載っていて配慮されていると感じる。 翻訳の文体は敢えてそのようにしているそうだが、慣れるまでは読みにくいと思う人もいるかも。

Posted byブクログ

2023/12/16

この手のルールは比喩じゃなく直接的な表現を使ってほしい もっとコンパクトにズバッと書いてる本もあった気がする

Posted byブクログ

2023/10/17

『ルールズ・オブ・プログラミング』は、Sucker Punch社のコーディングルールを具体的なコード例と共に明瞭に解説する。その文章は楽しく読み進められ、苦労せずに一冊を読み終えることができた。しかし、ここに記述されているルールが絶対ではないということに注意してほしい。ルールは開...

『ルールズ・オブ・プログラミング』は、Sucker Punch社のコーディングルールを具体的なコード例と共に明瞭に解説する。その文章は楽しく読み進められ、苦労せずに一冊を読み終えることができた。しかし、ここに記述されているルールが絶対ではないということに注意してほしい。ルールは開発対象や組織の規模により変わる。したがって、自分たちに最適なルールを見つけるためには、チームメイトと議論し、取り入れたり捨てたりする必要がある。 それでも、有効だと思われるルールが多く存在する(少なくとも私はそう感じた)。この本は中級者以上のプログラマーが日々意識すべきスキルアップのヒントが詰まっており、非常に価値ある一冊だと言える。

Posted byブクログ

2023/10/04

『Ghost of Tsushima』の制作者の一人による、コーディングの方針について書かれた本。読みはじめは挑発的な文章に見えるかもしれないが、全体的に楽しめながら、かつコードの具体例も交えつつ読み進めていける構成であり、内容も実用的である。 比較対象としてリーダブルコードを...

『Ghost of Tsushima』の制作者の一人による、コーディングの方針について書かれた本。読みはじめは挑発的な文章に見えるかもしれないが、全体的に楽しめながら、かつコードの具体例も交えつつ読み進めていける構成であり、内容も実用的である。 比較対象としてリーダブルコードを挙げると、リーダブルコードではかなり具体的で細かいコーディングの方針について書かれている。一方でルールズ・オブ・プログラミングではそれぞれのルールは抽象的に表現されていて、具体例を通じてルールの理解を深めていく形式になっている。 また、リーダブルコードは「よいコード」とはなにかを示そうとするが、ルールズ・オブ・プログラミングは常に自分以外にとっての読みやすさを意識している。 リーダブルコードは個別のルールを取り出してチームの約束事とするといったことがしやすいが、ルールズ・オブ・プログラミングはより柔軟に、色々な環境に適用しやすい包括的なルールの表現になっていると感じる。 例えば、上に書いたような方向性は命名規則についての記述に表れている。 > ぼくらの命名規則の細部なんぞは、重要じゃない。重要なのは、ぼくらが厳格な規則を持っていて、その規則が可能な限り機械的であり、その規則についてのドキュメントが十分存在すると同時に、強制力を持つ形でその規則が運用されていることだ。そうなっていれば、誰もが同じ物に対して同じ名前を選び、他人のコードを扱うことが自分のコードを扱うのと同じように感じられるっていう、幸せな境地に至る。(ルール3 優れた名前こそ最高のドキュメントである p.56) 他にもドキッとするような表現が散りばめられている。 > 最終的に、プロジェクトを殺すのは、複雑性だろう。(ルール1 できるだけ単純であるべきだが、単純化してはいけない p.18) > ある関数が引数を8個取るという事実があれば、ある時点で9個目の引数を足す判断を行うことになるだろうと、かなり強く確信できる。(ルール7 失敗が起こる場合をなくす p.121) > 何があると良いコメントになるのか?一番明白な答えは、「良いコメントとは、コードについて明白じゃない何かを読者に伝えるコメントだ」、になる。(ルール18 コードに自らの物語を語らせろ p.308) 本書ではC++のサンプルコードが用いられているので、C++に慣れている読者の方が読み進めやすいのは間違いないが、巻末に付録として理解に必要な言語仕様が説明されていて、やさしい。 翻訳に癖があるが、あとがきにも書かれているように、敢えてそういった文体で書かれている。一つ二つのルールを読んだ後には文体にも慣れているだろうと思う。

Posted byブクログ