まどろみハーブティー の商品レビュー
心に傷を負った他人同士の4人が、シェアハウスしながらハーブティーを通じて心を癒やし合っていく。 家族よりも合う他人に出会えるのは奇跡的なことだなぁと思う。
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疲れた心に染み渡る、優しく寄り添ってくれるお話でした。わたしもちょこちょこハーブティーを飲むので、味を思い浮かべながら楽しめました(ラッキー!)お仕事疲れの人や人付き合いに疲れてる人に特にオススメします。
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※このレビューにはネタバレを含みます
多様性が認められつつあると言っても、自分が「正しい」と思ったこと以外を認められない人もいる訳で。 その「正しさ」を他者に押し付ける、もしくは他者から押し付けられることもよくある話で。 その結果、一方的な「正しさ」のレールからはみ出してしまう人たちもいる。 この話は、そんなレールからはみ出してしまった(と周囲のせいで思い込まされてしまった)人たちが集うシェアハウスの物語。 年齢も性別も様々。 皆、このシェアハウスで少しずつ少しずつ今の自分と、これから先どう周りと向き合っていくかの答えを探っていく。 例えば、精神的に追い込まれて休職を余儀なくされた彼女は、仕事を続けるのか、それもと新しい仕事を探すのか、半年の間でその答えをゆっくり出していく。 彼女の場合は「結婚することこそ幸せ」と考える母親からの抑圧もあったので、なかなか大変だった。 いや、まあ他のメンバーも大変だったけれども。 メンバー唯一の男性は、やばすぎるストーカー被害のせいでメンタルごりごり削れていたし。 中学生の彼女も、よりによって親が自分を理解してくれないことで家を出る羽目になってしまったし。 びっくりしたのは、そんな彼女たちを受け入れてくれていたオーナーの女性も、実は家族がバラバラになってしまった過去持ちだった点。 しかも、どちらかというと無自覚ながら自分の「正しさ」でもって家族を型にはめていた側だった点に驚かされた。 前述の彼女たちを追いこんだ側だったということ。 勿論、今は違うけれども。 成人君主なんてキャラが存在せず、みんな不完全で完璧ではなくて、でもそれに焦らなくていいよと思える物語という。 人を追い込む側、追い込まれる側(一応自覚をもって追い込んでいる人はいない、無自覚に、そして結果的に相手を追い込んでしまっている)様々な人が出てくるので、共感できるキャラはきっと出てくるはず。 果たして、どちらに共感できるのか。 自分はどちらかというと今の自分でいいと開き直っている側だが、それを他者に押し付けることはしたくないなと思った。 気をつけねば。
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休まないといけはい時がある。 かつてわたしも立派な社畜として生きていたことがあって(若干今も名残あるけど)、あのときは休んではいられない、つねにフルスロットルでいなければ!と思っていた。 でも、それってちがうんだよねえ。 ゆっくり休む時間が絶対に必要なタイミングがあって、しか...
休まないといけはい時がある。 かつてわたしも立派な社畜として生きていたことがあって(若干今も名残あるけど)、あのときは休んではいられない、つねにフルスロットルでいなければ!と思っていた。 でも、それってちがうんだよねえ。 ゆっくり休む時間が絶対に必要なタイミングがあって、しかもそれは各々のタイミングがあるんだよな。 学生時代かもしれないし、社会人になってからかもしれないし、人の親になってからかもしれない。 休んだらダメだなんて思わずに、ゆっくりと座って丁寧に淹れたお茶を飲む。そんな時間を自分の贈ってあげることも必要だよね。 動き続けてたら見逃してしまうものも、ゆっくり座ってたらちゃんと見えたりする。 周りの人の気持ちも、優しさも、弱さも、自分の本心も弱さもぜんぶ、見逃さずにじっくり向き合うのって大事なことだよね。 少しだけ傷ついた人たちが集まるこのシェアハウスは、シェルターみたいなところ。ゆっくりお休みして傷を治して、次の自分に備える。 深呼吸して、自分を見つめなおす。 わたしも歩みを止めた時間があるので、各々の気持ちが少しだけわかります。 わたしも美味しいハーブティーを飲みにお邪魔したいものです。 (しかし、仕事おしつけるやつなんて社会的に殺していいからな!ぷんぷん!)
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辛い経験をした人は、他の人に手を差し伸べることができる。 シェアハウスの住人たちを見ていると、そのことがひしひしと伝わってくる。 まだ辛い出来事の渦中にいるはずの彼らが、他の人の支えになることで、自信や生き甲斐を取り戻しているような気がする。 みんなのお母さん的な存在である春枝さ...
辛い経験をした人は、他の人に手を差し伸べることができる。 シェアハウスの住人たちを見ていると、そのことがひしひしと伝わってくる。 まだ辛い出来事の渦中にいるはずの彼らが、他の人の支えになることで、自信や生き甲斐を取り戻しているような気がする。 みんなのお母さん的な存在である春枝さんにも、家族の確執に悩んでいる。それでも困っている人の助けになりたいと行動できるのはすごい。こんな大人になりたい。 そして、こんな立派で完全無敵に見える人でも、失敗や後悔してしまうことがあるのだと思うと、少し安心してしまうのだ。 今いる環境で動けなくて苦しい思いをしている人に、読んでほしい。きっと心が軽くなる。
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