蔭桔梗 の商品レビュー
ミステリ界の魔術師(東京創元社より)泡坂妻夫。 ほぼ、初読み。先日、短編を一作読んだけれども。 そして、この文庫は、泡坂妻夫生誕90周年記念創元推理文庫復刻版。昨年の8月に出版されています。かつての名作が、手に取りやすく復刻は、歓迎です。ご命日に読ませていただきました。 いずれ...
ミステリ界の魔術師(東京創元社より)泡坂妻夫。 ほぼ、初読み。先日、短編を一作読んだけれども。 そして、この文庫は、泡坂妻夫生誕90周年記念創元推理文庫復刻版。昨年の8月に出版されています。かつての名作が、手に取りやすく復刻は、歓迎です。ご命日に読ませていただきました。 いずれも職人(着物関係が多い)を主人公としています。男女の微妙な愛情に謎を含んだすれ違いといった感じでしょうか。時代は昭和初期あたり、短編集。 女性からの謎かけが多かったと思うのですが、着物に絡めて、言葉にしないけどわかって欲しいって想いがね、上手いなあと。 103回直木賞受賞作。 仕事の中で、紋章上絵師が多かったのです。着物に家紋を描き入れる職人です。各作品の設定が似ているので私としては、印象が薄くなってしまったかなと思っていたのですが、wikiによると、泡坂妻夫さんって、紋章上絵師の家に生まれて、作家と並行して続けてたらしいです。 その仕事愛も感じられる「蔭桔梗」でした。 もちろん、それも家紋の一つです。
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第103回直木賞受賞作。職人の世界を舞台に大人の恋愛を描く短編集。もちろんちょっとしたどんでん返しや伏線も仕込まれている。描く世界は違うが半村良の『雨やどり』と同じく落ち着いた大人の世界がカッコいい。
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