冷徹エリートな航空自衛官は一途な執愛を貫く の商品レビュー
お話の骨子を考えると、ヒーローの出自や職業、その職業にまつわるエピソードがなんだか取ってつけた感じがする。あとがきにあるように「ベリーズ文庫はラグジュアリー盛り盛りヒーロースペック盛り盛りできる」らしいが。普通に御曹司という属性だけの方が物語に集中できた気がする。ヒロインについて...
お話の骨子を考えると、ヒーローの出自や職業、その職業にまつわるエピソードがなんだか取ってつけた感じがする。あとがきにあるように「ベリーズ文庫はラグジュアリー盛り盛りヒーロースペック盛り盛りできる」らしいが。普通に御曹司という属性だけの方が物語に集中できた気がする。ヒロインについても、やたら持ち上げて書いてあるが、彼女が清廉で優しいと読み手が感じるエピソードが乏しかった。 内容については旅行部分が多過ぎた。リアルでもそうだが、人の旅行話はさほど面白いものではない。話し手が何かのテーマを持って是非とも伝えたい熱意があり、なおかつ自らの語彙と表現を最大限に駆使して話してくれる、そんな稀な場合を除いて。 P.25「夫に対してこんな言い方はないのかもしれないけれど〝隙がない〟って感じだ」 "取り付く島がない"でいいのでは?夫がどうのというエクスキューズは要らなくなる。
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