財政破綻論の嘘 の商品レビュー

三橋貴明(著者)

2024/09/11

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現役の財務事務次官である矢野康治氏の寄稿文（通称：矢野論文）が月刊誌に掲載され、日本社会に衝撃を与えた。何しろ、財政を所管する財務省のトップが「国家財政は破綻する」と言い切ったのである。しかし、矢野氏が「国庫には、無尽蔵にお金がある」ことを否定している時点で、氏が「貨幣」について何も理解していないことが明々白々である。政府は、どこかから、モノとしての貨幣を調達して、支出する」必要など全くないのだ。
ｰｰｰｰ財政破綻論者の数々の盲信を論破してきた著者が、矢野論文が完全に誤りであることを徹底的に暴く一冊。
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まぁ、著者の意見は「自国通貨建ての国債しか発行していない日本は、日銀が国債を買い取ることで政府の償還・利払いが消滅するため、破綻しない」ということに集約される。

財政破綻の話になると、いつも「ハイパーインフレ」になってしまう危険性を言われるのですが、どうなればハイパーインフレの前触れなのかという話が無いんですよねぇ・・・。ゆるやかなインフレは、経済成長には必要でそのためには積極財政が必要なはずなんですが・・・。

矢野論文を否定することに集中しすぎて、「どうやって行こう」という話はありませんでした。そこだけが残念ですが、いい本でしたよ。

2023/11/01

自分と相容れない考えということもあるが、説得力を持たなかった。財政破綻はしないという根拠について腹落ちせず、現状ともマッチしていないように思えたので、自分には合わない本だった。

2023/06/08

財政破綻論の嘘　三橋貴明　経済科学出版

わかりやすいし良い内容だと思うが
簡潔すぎるからだろうか
イマイ魅力がなく
薄い本なのに一気に読み通せない
経済への関心が薄いせいかもしれない

2023/01/15

変動為替相場制の独自通過国はデフォルトしない。
デフォルトの基点は生産能力の毀損
以下、日本の没落シナリオ（可能性）

①デフレが終わらないと次第に生産能力が毀損していく
②インフレ率上昇、貿易赤字も拡大（例えば対ドル）
③輸入の方が多い＝ドルに両替えが増える→円安進行
④輸入物価上昇、さらにインフレ進行
ここから
⑤インフレ抑制のため固定為替相場を採用
⑥貿易赤字拡大が続く場合、固定為替維持のために手持ちの外貨準備を取り崩し為替介入
⑦外貨準備がなくなってくると、「ドル建国債」を発行
→こうなってしまうとデフォルトの可能性を孕むことになる

世界でPB黒字化を掲げてる狂った国は日本だけ。
この目標がある限り、デフレ脱却に必要な緊縮財政→積極財政への転換ができない。

2023/01/08

2023年2冊目。満足度★★★★☆

信用創造や貨幣の性格、消費税の弊害など、私には「当たり前」に思える内容

世界で唯一プライマリーバランスの目標を掲げたり、国債償還ルールを設けている日本が「おかしい」

この大事な点を根本的に改めない限り、日本経済に真の復活はないだろう

先入観を持たず、一読を勧める