万物の宴 の商品レビュー
これまでジュール・ミシュレ(1798-1874)の「フランス革命史〈上・下〉 (中公文庫)」「人類の聖書―多神教的世界観の探求(藤原書店)」を読み、たまたま図書館の新着コーナーで本著を目にした。 偶然にもたいへんよい出会いをしたものだ。ミシュレは「民衆」にとことん寄り添い民衆...
これまでジュール・ミシュレ(1798-1874)の「フランス革命史〈上・下〉 (中公文庫)」「人類の聖書―多神教的世界観の探求(藤原書店)」を読み、たまたま図書館の新着コーナーで本著を目にした。 偶然にもたいへんよい出会いをしたものだ。ミシュレは「民衆」にとことん寄り添い民衆による革命に思いを馳せながら、人間やその宗教観、そしてひとと自然との関係性まで視野を広げた独自の世界観を構築していたことがよくわかる一冊だった。 なによりも編者である大野一道氏のミシュレを掘り下げ方が半端ない。氏のミシュレへの敬意が伝わる一冊であもあり、読後感が心地よい。
Posted by
- 1