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JJM 女子柔道部物語(15) の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2023/10/23

前回フライングして9巻までだったので、今回キチンと15巻発売を待って全部読み切った。これは柔道女子61kg級金メダリスト恵本裕子を原作者に迎え、名前はビミョーに変えて脚色はあれども、ほぼ事実のままに90年代初めの女子柔道部物語を描いた作品である。 多分、東京オリンピック効果を狙...

前回フライングして9巻までだったので、今回キチンと15巻発売を待って全部読み切った。これは柔道女子61kg級金メダリスト恵本裕子を原作者に迎え、名前はビミョーに変えて脚色はあれども、ほぼ事実のままに90年代初めの女子柔道部物語を描いた作品である。 多分、東京オリンピック効果を狙って、シーズン終わって人気でなければ打ち切りの作品だと私は踏んでいた。人気は、当然のことながら十分、オリンピック編まで安泰と思っていたら、伏兵は思わぬところから現れる。「創生のタイガ」同様、掲載誌「イブニング」が休刊に見舞われたのである。どうやら他誌で無事連載は継続しているようだけど、果たしてオリンピックで歴史的事実同様、神楽えもは金メダルを獲れるのか、未来は混沌としてきた。 さて、この作品の特徴は試合描写の体感的なリアルさだ。セリフが少ないので、6巻分などは2時間と少しで読みきれるけど、それは内容がないということではない。高校女子柔道は、この頃からオリンピックを見据えてどんどん強くなっていった(チラッと田村亮子をモデルにした中学三年生も登場する。あの頃の田村(谷)は凄かったなぁ←遠い目)けど、それはスピードとパワーが限界まで大きくなる歴史でもあった。長いこと、柔道小説や漫画は、いや現実の柔道界でさえ、小説「姿三四郎」の頚城(くびき)から逃れることができなかった。嘉納治五郎の「柔よく剛を制す」。それを体現しなければ柔道ではない、と専門家含めてみんな思っていた。ところが、実は1964年オリンピック競技で柔道が完全勝利できなかった頃からやっと一部の自覚勢力は「そうではないのではないか?」と思い出す。「柔よくー」は当たり前だが、それは強いものが弱いものに相対した時のこと。実力が拮抗すれば、パワーは絶対条件だ、それプラススピードなのである。その辺りの描写は、実は一言もセリフでは出ていないけど、試合描写のなかに如実にでているのである。中学高校と6年間柔道部に所属した「私」が保証する(←なんの保証にもならんぞ!)。彼女たちは高校から柔道を始めて、1年半ほどでカムイ南高校から4人北海道チャンピオンになるけれども、才能と練習量次第ではそういうこともあり得たのであろう。 13巻目に、「女子柔道部物語」誕生秘話が紹介されていた。2015年、「柔道部物語」の成功で(漫画描くのに疲れた?)小林まことは、休業して音楽活動していた。facebookでたまたま知り合った恵本裕子が隣近所という事が判明して一挙に茶飲み友達に!そこから「女子柔道部物語プロジェクト」始動まで4ヶ月しかかかっていない。恵本裕子の「原作」がどういう形なのか?一切わからないけど、形はどうであれ、この漫画の面白さは、ほとんどが彼女たちの「体感」から来ていることにある。次第次第と強くなり、次第次第と世界が広がってゆく喜び、しかも彼女たちはキャピキャピの高校生だから、キャピキャピのまま広がってゆく。とっても楽しく読むことができた。 次は今秋から社会人編が始まるそう。首を長くして、次は20巻目でレビューしたい。

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2023/10/02

 第15巻で「高校柔道編」が完結しました。とりあえず、カムイ南高校、北海道制覇を祝して、星五つです(笑)。

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2023/09/07

主人公えもを核とするカムイ南高校の白帯集団が全道制覇、インターハイ3位へ。高校柔道編が完結。今秋、社会人編がスタートするとのこと。柔道部物語が大好きでついつい1巻を読んだのが運のつき。全巻読む羽目に。若い時はいくつも購読していたコミックも今や『酒のほそ道』とこれだけに。

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2023/08/30

79冊目『JJM 女子柔道部物語 15』(恵本裕子 原作、小林まこと 脚色/構成/作画、2023年8月、講談社) 高校総体北海道大会女子団体戦もついに決勝戦。えもたちカムイ南の白帯軍団、その柔道人生三年間の集大成がここにある。 今巻で高校柔道編は完結。次巻から社会人編がスタート。...

79冊目『JJM 女子柔道部物語 15』(恵本裕子 原作、小林まこと 脚色/構成/作画、2023年8月、講談社) 高校総体北海道大会女子団体戦もついに決勝戦。えもたちカムイ南の白帯軍団、その柔道人生三年間の集大成がここにある。 今巻で高校柔道編は完結。次巻から社会人編がスタート。 「こんちわッス〜〜〜〜」

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2023/08/25

女子団体戦北海道予選優勝からの全国大会3位で高校生編完結。 しかし、まぁ柔道やプロレスなんかの掴み合いを描かせたら、本当、小林まことは巧いなぁ。 「柔道部物語」と違って社会人編も続けるみたいなので期待。

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