八月の御所グラウンド の商品レビュー
ご存知芥川賞受賞作。デビュー時から万城目作品は読んできたが、やはりこの作品も万城目節で京都ファンタジーワールド物語。まあ万城目ファンであれば安心して読める。そして過去の作品にでてきたお店とか出てきてニヤリとさせられる。でも、どの部分が芥川賞的なのかはわかりません。楽しめるのでいい...
ご存知芥川賞受賞作。デビュー時から万城目作品は読んできたが、やはりこの作品も万城目節で京都ファンタジーワールド物語。まあ万城目ファンであれば安心して読める。そして過去の作品にでてきたお店とか出てきてニヤリとさせられる。でも、どの部分が芥川賞的なのかはわかりません。楽しめるのでいいけど。
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久しぶりの万城目作品でまた、やられてしまいました。優しくサラッと書いているようでじわじわと惹きつけジーンとさせる、、流石は直木賞作家さん。 出来たらこれから夏に向かう今、皆さんにお勧めしたいと感じました。
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久しぶりの万城目さん。 いつもえっ?って思いますが、今回もファンタジーにあふれていました。楽しい! でも、2篇とも、その後どうなったのか気になりました。
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2篇とも青春に不思議が入り良かったです。特に書籍タイトルにもなった、野球お話しの八月の御所グラウンドにはラストウルっとしました。 初めは主人公朽木の友達クラブのボーイの多聞が若いママと付き合ってたり、ママも金持ちの社長もキープしてたり出だしは充実具合と軽さにムカつきましたw ネ...
2篇とも青春に不思議が入り良かったです。特に書籍タイトルにもなった、野球お話しの八月の御所グラウンドにはラストウルっとしました。 初めは主人公朽木の友達クラブのボーイの多聞が若いママと付き合ってたり、ママも金持ちの社長もキープしてたり出だしは充実具合と軽さにムカつきましたw ネタバレ無しで、ある不思議から話が一変しどんどん話に引き込まれ、だるかった野球が不思議な出来事になり最後は京都の送り火にウルっとし良かったです。 良いお話し。
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1遍目の「十二月の都大路上下ル」は、「王道スポーツ青春小説」だった。国語の文学的文章に採用できるくらいの爽やかさがあったように思う。 表題作「八月の御所グラウンド」は、「王道スポーツ青春小説」とは相反した、心にずしんとくる物語だった。途中までは野球をする大学生の物語だったが、次第に明かされていく真実に苦しくなる。 文学だからこそできることを再認識する作品だった。夏に読むべき物語が誕生した。
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駅伝を走っていると新撰組が、御所グランドでは沢村栄治や戦死した学生が、なんとも不思議が混ざる話だけど、京都ならではだと思いました。 爽やかな気持ちが残る物語で、私は好きです
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感想 一話目はよく分からなかったが、二話目は万城目ワールドが出ていたと思う。直木賞受賞作というから期待しすぎたのかもしれないが、いつも程ワールド全開という訳ではなかったように思えた。 あらすじ 短編二編。一話目は、全国高校女子駅伝に先輩の代わりに急遽参加することになった坂東が、駅伝を走っている最中に新撰組の幻影を見る話。 二話目は、大学四年生の俺が彼女にフラれてやることもなく、京都の夏を過ごしていたところ、友達の多聞から借金の代わりに、草野球に出場するように依頼された話。多聞の大学卒業要件は、研究室の教授から命ぜられた草野球で優勝することであった。 早朝草野球はなかなか人数が集まらないが、なぜかいつも人数は揃う。急遽助っ人できた3人のことを調べると、沢村栄治を含む戦時中に亡くなった人たちだと分かる。
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短編なので読みやすく、後味もよい。 展開的にはわかりやすいが、スラスラと読み終えられた。今と昔を繋ぐ場所がある、そういうお話。
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ちょっと物足りなさを感じてしまいました。 万城目さん特有の不思議ワールドに連続性や発展性が無かった気がします。短編、中編作品だからなのかもしれませんね。 でも何かふわっとした不思議ワールドがじわっとくる作品でした。
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8月の早朝、そもそもは不本意ながらも草野球に興じる朽木くん 人数が揃わず不戦敗になるところを、たまたま居合わせた先輩や、居合わせた人に助っ人を依頼して、、、 彼らは何者なのか、そんなことがあり得るのか? 謎は謎として残るが、そうであれば良いなぁと思ってしまう 併録された十二月の都...
8月の早朝、そもそもは不本意ながらも草野球に興じる朽木くん 人数が揃わず不戦敗になるところを、たまたま居合わせた先輩や、居合わせた人に助っ人を依頼して、、、 彼らは何者なのか、そんなことがあり得るのか? 謎は謎として残るが、そうであれば良いなぁと思ってしまう 併録された十二月の都大路上下るも、読後感良く好き
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