むかしむかしあるところに、死体があってもめでたしめでたし。 の商品レビュー
昔話シリーズ、これが最後なのかな?今回もよく知られた昔話にいろんなタイプのミステリが組み合わされていて、各話おもしろかった。特に最終章の「金太郎城殺人事件」は外界から遮断された城に謎かけ歌、1人ずつ殺されていくなど、要素てんこ盛り。事件が終わったあとの最後の場面に不穏な影があって...
昔話シリーズ、これが最後なのかな?今回もよく知られた昔話にいろんなタイプのミステリが組み合わされていて、各話おもしろかった。特に最終章の「金太郎城殺人事件」は外界から遮断された城に謎かけ歌、1人ずつ殺されていくなど、要素てんこ盛り。事件が終わったあとの最後の場面に不穏な影があって「めでたし、めでたし。」で終わらない不気味な結末だった。
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【備忘録なのでネタバレしてます。注意】 内容:こぶとり奇譚. 陰陽師、耳なし芳一に出会う。. 女か、雀か、虎か. 三年安楽椅子太郎. 金太郎城殺人事件 童話+ミステリというアイデアと思って読んでいたが、考えると今流行りの特殊設定ミステリと言える。当時がそう言われてのかもしれないが。 「こぶとり奇譚」だとオニはコブをとることができる。それを拡大してコブをつける能力もあるとして、そうなると首を切り取って、他の人と取り替えるということできる。 こうして人になりすまして自分を殺すなんてこともできてしまう。「耳なし芳一」も実は芳一の後ろに耳までお経を書いているので完全に透明になっている人がいて、其の者を殺す話になる。気を失わせるために耳は意識して書かないでいたものである。、こうしたトリッキーなアイデアをよく思いつくものです。 ただあまり馴染のない童話だと興味がなくなりますね。ネタ切れ気味では。
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昔話にでてくる不思議なアイテムや物事を上手く推理ものにしています。現実離れしている点もありますが、誰もが見聞きしている昔話のストーリーがあるので違和感なく読めました。既刊も含めてオススメです。
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目次 ・こぶとり奇譚 ・陰陽師、耳なし芳一に出会う。 ・女か、雀か、虎か ・三年安楽椅子太郎 ・金太郎城殺人事件 いやいやいや。 死体があったら、めでたしめでたしにはならんでしょ。 勧善懲悪でもないの。 だって、正直者だからって殺されたりするんだよ。 全然めでたくない。 まあ、そんな中でわりかし好きなのは「陰陽師、耳なし芳一に出会う。』です。 耳なし芳一の話は好きじゃない。 だって悪いことしてないのに命が危なくなったり、耳を取られたりって、嫌じゃん。 この話では、なぜ耳だけお経を書き忘れたのか、の理由がわかります。 そして、安倍晴明との闘いにやぶれ地方に飛ばされた蘆屋道満の子孫の陰陽師の子がいいキャラしています。 ちゃんと式神も活躍するところも良き。 あとは『三年安楽椅子太郎』が好きですね。 事件が、ではなく彼が。 山奥の小屋で安楽椅子に座って日がな一日を過ごす。 食事は3日に一度母親が運んでくれるらしいけど、今なら食事デリバリーのサブスクぐらいあるでしょう。 レンタル本やDVDのサブスクを利用すれば、理想の生活。 一生安楽椅子太郎に私はなりたい。
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今回は今までのむかしばなしより断然面白かった! 「舌切人雀」は、どのつづらを持ち帰るかによって若干内容が変わるが3分の1の確率で生き残る。 果たしてどのつづらを持ち帰った時に生き残れるかーという趣向がとても面白かった!
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今回も昔話をミステリー仕立てにリメイクされている。平易な表現で読みやすい。 お題は、「こぶとりじいさん」「耳なし芳一」「舌切人雀」「三年寝太郎」「金太郎」なのだが、本作での題名が、気が利いている。なえがユニークでこれまでの赤ずきん役になっていた。 主題通り、死体があってもめでたし...
今回も昔話をミステリー仕立てにリメイクされている。平易な表現で読みやすい。 お題は、「こぶとりじいさん」「耳なし芳一」「舌切人雀」「三年寝太郎」「金太郎」なのだが、本作での題名が、気が利いている。なえがユニークでこれまでの赤ずきん役になっていた。 主題通り、死体があってもめでたしめでたし。少し捻くれはあるものの・・・。
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毎回このシリーズは昔話しならではの文の作りで読みにくいなぁと思うけど、知ってる昔話がミステリーになるのが面白くて読んじゃう 舌切り雀とコブとり爺さんおもろかった
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気楽に読めるミステリーなので シリーズ作品いくつか読みました! 赤ずきんちゃんシリーズも好きですが、個人的にはいろいろな登場人物がその時々の展開を披露して完結する短編集の「むかしむなし」シリーズが好みです。 昔から知っている童話がオマージュされてミステリーとして描いているその発...
気楽に読めるミステリーなので シリーズ作品いくつか読みました! 赤ずきんちゃんシリーズも好きですが、個人的にはいろいろな登場人物がその時々の展開を披露して完結する短編集の「むかしむなし」シリーズが好みです。 昔から知っている童話がオマージュされてミステリーとして描いているその発想力に毎回驚かされます。 読みやすく難解ではないので、小学校低学年くらいから楽しめる本です。
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シリーズ第三弾。ラストは誰もが好きな話のオマージュで最高でした!とにかくこのシリーズは本をあまり読まない人も読みやすいと思うので読んでみてほしい!
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3話目と5話目の話しが良かった! 舌切雀の話しだったけど、最後の大きな包みでおじいさんが助かるのかと思ったら違うくてw本当の最後でそう来たか!と。確かにそう書いてたねってなったね(笑) 誰も居なくなったに因んでると思うが(未読のため)、結局誰が犯人なのか知りたくなり読むのが止められなかった。しかも最後のオチはちょっとギャグっぽくて、でも、そうだよなぁと共感する感じで終わった。 これでむかしシリーズは全部読んだが、短篇なので好みのものもあれば、んー( ・᷄-・᷅ )となるものもありだったが、概ね面白かった印象。残すは最後の赤ずきんシリーズのみ。
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