作家の仕事部屋 の商品レビュー
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レヴィストロースのやり方がかっこよかった!全てのつながりを把握しようとすると、かえってこんがらがるし、結局おなじ道になるっていうのは、そうか!ってなった。
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サガンだけ。 ・ところが私にはあまり観察眼がないんです。 ・私はむしろ小説家は自分の記憶や固定観念のなかに素材を見つけるものだと思います。私にとっては想像力こそがもっとも重要な能力なんです。 ・断言してもいいんですが、私の登場人物には、実在の人間から想をえた人物はひとりもいません。 ・流行とは流行おくれになるもののこと ・私が書く時は自分の年のことも髪の色のことも、自分が女だという事実さえ考えません。 ・作家という職業とか書くという行為とか、作家の思い出とかいったことについて現在書かれていることを全部ある作家が読んだりしようものなら、彼はもうただの一行も書けなくなるだろうことは請け合いです。
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読了。 ベッドで書くのでテーブルに向って書いたことがない、指2本でタイピングする、何枚も紙に書き直す、初稿に紙を貼って修正する、原稿は夫人が3日かけてタイプするなど、DXと正反対にある執筆方法だらけ。 「私は自動書記を信じないのと同じく、自分の夢をそのまま書いたと言い張る作家...
読了。 ベッドで書くのでテーブルに向って書いたことがない、指2本でタイピングする、何枚も紙に書き直す、初稿に紙を貼って修正する、原稿は夫人が3日かけてタイプするなど、DXと正反対にある執筆方法だらけ。 「私は自動書記を信じないのと同じく、自分の夢をそのまま書いたと言い張る作家たちも信じません。ブルトンやエリュアールが入念に推敲を重ねていたことを私は知っています」とあるが、手品の種明かしを見るような気分。 どうにも共通点を見つけにくいが、各人とも書き直すことがルーティーンらしい。 書き直すことが、よい文章とするための唯一のソリューションということが確認できた。
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数人の作家の仕事の流れや心意気を記したインタビュー本。フランス現代文学の研究者なら喜ぶのだろうが、自分には全く刺さらず。こういうことを明かす作家はそんなにはいないので、話としては面白い。
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小さな書店で見かけてなんとなく手にとった本。1979年の本を2023年に文庫化したものらしい。フランスの作家25人に仕事の方法を質問したインタビュー。結果として、作家それぞれの執筆の裏側が明かされることになり、ただ純粋に面白かった。執筆の方法も情報収集の手段も大きく変わった(増え...
小さな書店で見かけてなんとなく手にとった本。1979年の本を2023年に文庫化したものらしい。フランスの作家25人に仕事の方法を質問したインタビュー。結果として、作家それぞれの執筆の裏側が明かされることになり、ただ純粋に面白かった。執筆の方法も情報収集の手段も大きく変わった(増えた)けれど、いま読んでも、本質的なところは古びた感じがあまりしない。
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インタヴュー集。聞き取りが行われたのは1970年〜1976年。目次にはジュリアン・グラック、J・M・G・ル・クレジオ、A・P・ド・マンディアルグなどのほかクロード・レヴィ=ストロースやロラン・バルトのような思想家も名を連ねる。筆記具や書く場所、情報収集の仕方など、書き手それぞれ...
インタヴュー集。聞き取りが行われたのは1970年〜1976年。目次にはジュリアン・グラック、J・M・G・ル・クレジオ、A・P・ド・マンディアルグなどのほかクロード・レヴィ=ストロースやロラン・バルトのような思想家も名を連ねる。筆記具や書く場所、情報収集の仕方など、書き手それぞれこだわりがあり、書き方のみならず生き方が垣間見える。そして、どの人も、書くことの内容を練る段階にとてもとても時間をかけて、熟成させてから筆をとっていたのだな、と感じる。今の我々は、書くことを急ぎ過ぎているのかも。
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仕事部屋と題名にあるが、あとがきにあるとほ通り、メインはどうやって仕事するかの内容。お部屋紹介ではないので注意。 知ってる作家なら、裏話的な内容で面白いのだろうが、ほとんど知らないのでそこまでわくわくしなかった。
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筆記具、部屋の間取り、時間帯……バルト、サガン、レヴィ=ストロースなど二十五人の巨匠達がインタビューで明かす、自分だけの執筆スタイル。〈解説〉読書猿
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