剣神 心を斬る の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
ついに最終巻。長かった重信の神夢想流伝播の旅も終わりを迎えることに。 個人的なハイライトは、心を入れ替えた武蔵が魂魄となった重信と対話する場面と、そこから続くラストシーン。 ずっと活人剣を標榜してきた重信ですが、最後の最後に荒くれ者だった武蔵の邪念を、副題の「心を斬る」が如く討ち払い、まっとうな剣士として生まれ変わらせた様は、まさに人を活かす剣そのものでした。 これまでの長い旅の最終目的は、実は武蔵の改心だったのでは、などと考えてしまいます。 また、重信はこれまで何人もの剣客にその技と理念を伝えてきましたが、武蔵ほど大きな変化があった人物はいなかったように思います。 こうした要素が感動に繋がったと感じています。 2巻以降、重信の活躍以外のお話が多くなり、若干モチベーションが下がり気味だったのですが、本作には大変満足しました。林崎甚助の活躍を描いた小説は、数は多くないのですが他にもあるようなので、近々そちらも読んでみたいと思います。
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林崎甚助という人は、確かに凄い人だったんだろうけど、あっちこっちに子供を作って、かなり人間くさいところもあって、好感を持って見ていた。この人は、もっと広く、世の中に知られても良いんじゃないか?
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神に与えられた剣技を磨く旅もついに終わる。全国を巡り、故郷楯岡に帰った重信は、奥の院に庵を結ぶ。居合の源流を描く歴史大河、堂々完結! 書き下ろし。
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