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小右記 の商品レビュー

3.7

8件のお客様レビュー

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2024/09/16

平安時代の虎の巻。 大河ドラマ「光る君へ」でもお馴染みの藤原実資の日記。道長の『御堂関白記』に比べると、儀式など公に伝えるべきことの記録のように感じられる。几帳面な性格というより、自分が儀式関係の権威だという自負を感じるところも。

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2024/08/19

オリンピック期間中に借りてきた本。 柔道体操陸上(女子槍投げ)レスリングに夢中になってたら返却日は今日。 外は雷雨。20時。終わった。 (明け方に無人返却口に行きます) というわけで実はあんまり読んでません。 目次で気になるところを拾い読み。 また次回借りなおしますので感想前半...

オリンピック期間中に借りてきた本。 柔道体操陸上(女子槍投げ)レスリングに夢中になってたら返却日は今日。 外は雷雨。20時。終わった。 (明け方に無人返却口に行きます) というわけで実はあんまり読んでません。 目次で気になるところを拾い読み。 また次回借りなおしますので感想前半ということで2つだけ。   1)「この世をば我が世とぞ思う望月の欠けたる事も無しと思へば」 常識人である皆様なら当たり前の知識なんでしょうけども、私はこれぞ傲慢の極みともいうべき道長のこの和歌が「御堂関白記」では和歌を詠んだとしか触れられておらず、藤原実資が珍しくこの宴に出席し、小右記に記し、そして散逸せずに広本として現代まで残っていたからこそ和歌が詠まれた背景も含めて我々が内容を知ることができるというのを今日まで知りませんでした。恥ずい。このエピソードを読むまでの拾い読みでは、なんだか通知表に書かれた教師からの一言アドバイスを寄せ集めたかのような「形式に拘った説教臭」を強く感じていたのですが、このエピソードを知り得ただけでも私にとってはラッキーでした。 2)弔い方 私は葬式や墓に関する拘りになんかちょっとアレだなーという気持ちがありまして(すぐ土の中に埋めて二度と見ないのに豪華な彫刻が施された、しかも木製の、棺桶を使うにしろ、火葬直後に骨だけ拾って壺に納めるにしろ)骨への執着と髪の毛、爪、肌、臓器への諦めの落差とか、葬式の様式や規模、墓石の値段と散骨(てか場所を選んだとて、ね)の落差とか。 身内を亡くされたばかりの方やそういった「常識人」としてのマナーを身につけてる方にいちいち「意味ないですよね」とは言わないものの、心の中では「天皇陛下(安徳)ですら海散骨みたいなもんなのに我々虫ケラのド平民が葬式とか墓ってアレじゃないのかな」とほんの少し思ったりしてました。 この本で初めて知ったのは平安時代の高貴な方々の簡素な弔い方(特に夭折) そう。全ては生きてる間なのよ。葬式に500万かけるなら、親が好きだった花で式場を埋めるなら、生きてる間に親に300万あげた方が効率的じゃない?的な。 全然関係ないんですが改めて葬式や墓にこだわる理由はゼロ(てか趣味)と確信出来ました。

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2024/06/20

20240607 〜0619今大河で光る君を放送しているから、流行りにのって。やはり原典が一番。ただ、藤原実資がどうしてもロバート秋山で再生されるわあ。儀式や参議の並び順など事細かに記録。日記を書く事で先例が積み重なっていく。今現在の自分の仕事とも通じるものがあるなあ。サクサク読...

20240607 〜0619今大河で光る君を放送しているから、流行りにのって。やはり原典が一番。ただ、藤原実資がどうしてもロバート秋山で再生されるわあ。儀式や参議の並び順など事細かに記録。日記を書く事で先例が積み重なっていく。今現在の自分の仕事とも通じるものがあるなあ。サクサク読めた。きっと亡くなるまで現役だったのだろう。全部読んでみたい。

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2024/04/24

大河ドラマ「光る君へ」で秋山竜次さん演じる藤原実資の記した「小右記」。平安の事務取扱要項(?)日記は家の財産とされ、膨大な日記を残した実資の有能ぶりが分かる。編者の倉本氏の解説が素晴らしい。大河が一層楽しくなりそうです。

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2024/02/04

実資の日記を倉本一宏氏の解説付で読める。 もちろん膨大な日記のごく一部ではあるが、年を追って、実資がその出来事をどのように捉えていたかが伺えて本当に興味深い。 小説等にあるエピソードも元はここだったのかと言う気付きがあったり、今の公務員と同じように前例調べたりしてたんだなと、千年...

実資の日記を倉本一宏氏の解説付で読める。 もちろん膨大な日記のごく一部ではあるが、年を追って、実資がその出来事をどのように捉えていたかが伺えて本当に興味深い。 小説等にあるエピソードも元はここだったのかと言う気付きがあったり、今の公務員と同じように前例調べたりしてたんだなと、千年前を身近に感じる。 初めは本の分厚さに驚いたが、解説も軽妙で長さを感じなかった。

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2024/01/25

日本の先例主義(前例主義)は平安時代にはもうはじまっていた。 前例主義にはデメリットばかりが浮かぶけれど、デメリットばかりならいくらなんでも1000年間続かないはず。 先例主義にはどんな利点があって、どんな欠点があるだろう? 一条天皇の母の栓子は、兼家の娘で道長を贔屓した。 栓...

日本の先例主義(前例主義)は平安時代にはもうはじまっていた。 前例主義にはデメリットばかりが浮かぶけれど、デメリットばかりならいくらなんでも1000年間続かないはず。 先例主義にはどんな利点があって、どんな欠点があるだろう? 一条天皇の母の栓子は、兼家の娘で道長を贔屓した。 栓子のお陰で道長は最高権力者になれたので、道長も栓子に対しては常に低姿勢だった。 この本で円融天皇が出てきて、一条天皇には父がいたはずだし、栓子には夫がいたはずということに思い当たった。 夫婦仲は悪かったみたい。実質的には離婚したも同然だったのかな?

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2023/11/17

朝廷実務の官僚として極めて優秀かつ長寿であった藤原実資(さねすけ)が遺した小右記。儀礼関連の記事や、事件、人間模様(藤原道長と三条天皇の不仲等)が詳らかにかかれた書籍。特に著名な「この世をば我が世と思う…」という望月の歌についてもこの本に明記されているが故に知られているものであり...

朝廷実務の官僚として極めて優秀かつ長寿であった藤原実資(さねすけ)が遺した小右記。儀礼関連の記事や、事件、人間模様(藤原道長と三条天皇の不仲等)が詳らかにかかれた書籍。特に著名な「この世をば我が世と思う…」という望月の歌についてもこの本に明記されているが故に知られているものであり、平安時代の官僚を取り巻く実情が知れる興味深いものだった。

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2023/09/27

こんなに分厚くなるほど長い日記をつけて、それが現代に残されるのがすごい。平安時代は寿命が短いはずなのに道長が689/757ページあたりまでずっと存在を示していて62歳で長寿で亡くなったなと思ったら、著者の藤原実資は90歳で死去していてびっくり。確かに健康にも気を遣ってそうな生真...

こんなに分厚くなるほど長い日記をつけて、それが現代に残されるのがすごい。平安時代は寿命が短いはずなのに道長が689/757ページあたりまでずっと存在を示していて62歳で長寿で亡くなったなと思ったら、著者の藤原実資は90歳で死去していてびっくり。確かに健康にも気を遣ってそうな生真面目な文体でした。

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