エモい世界史 の商品レビュー
感情史というジャンルがあるらしい。 歴史的事実のドライバーとしてどのように人間の感情が働いてきたか、また勘定という物がどのように歴史上扱われてきたかの変遷をたどる。前者は、それぞれの当事者が熱意をもって進めたという背景を補強する従来の説明を補う程度のものにしかこの本では見えない。...
感情史というジャンルがあるらしい。 歴史的事実のドライバーとしてどのように人間の感情が働いてきたか、また勘定という物がどのように歴史上扱われてきたかの変遷をたどる。前者は、それぞれの当事者が熱意をもって進めたという背景を補強する従来の説明を補う程度のものにしかこの本では見えない。後者については、日本の恥という概念が、本来あるべき姿と現実の乖離を恥じるということになっており、歴史上、各地の精神論を正確に説明するという重要な役割がある。
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視点を変えると受け取り方も変わるのが歴史。 先入観があるこの年齢だと受け入れられないこともあります。 基本的なエトス、パトス、ロジスが念頭ですかね。
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レビューはブログにて https://ameblo.jp/w92-3/entry-12827207827.html
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世界史を感情という切り口から考察するという取り組みが、私にとってとても新鮮だった。 本書で取り扱う時代、地域とも幅広く、それぞれの時代や地域に基づく感情の理解が大切であることを思い知らされた。 世界史と今後の人類を考える上で、新たな視点を持たせてくれた。
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表装がユーモアありタイトルもキャッチーで思わず手に取るという現代の写し鏡のようだ。 読むとまあ世界史かと思うが内容はより哲学的。 ソクラテスの辺りは、死に向かうソクラテスに涙する弟子は、ソクラテスの死に悲しんでいるのでは無いと。そうした師を失う自分の有り様に悲しくて涙している、こ...
表装がユーモアありタイトルもキャッチーで思わず手に取るという現代の写し鏡のようだ。 読むとまあ世界史かと思うが内容はより哲学的。 ソクラテスの辺りは、死に向かうソクラテスに涙する弟子は、ソクラテスの死に悲しんでいるのでは無いと。そうした師を失う自分の有り様に悲しくて涙している、この辺りがサブタイトルの感情はいかに…という部分だろう。そしてそれは今風に言えばエモーショナルなんだろう。 アヘン戦争あたりの章では中国とイギリスの輸入に関すること、そしてそれが対価の金銭だけでなく病人を作ると言うことを訴えているというこれまた歴史の一部でありながら感情を表している。 歴史と哲学だけでは知り得なかった情報だった。
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