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トウキョウマンション の商品レビュー

2.7

6件のお客様レビュー

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2023/12/17

かつて高級マンションだったにもかかわらず、不法滞在者や犯罪者などが住みつき治外法権と化してしまったトウキョウマンションを舞台にしたノワールサスペンス。まともな人は立ち入ることすらためらうような場所なのですが、しかしそのような場所にしか行き場を見つけられない人たちもいます。そういう...

かつて高級マンションだったにもかかわらず、不法滞在者や犯罪者などが住みつき治外法権と化してしまったトウキョウマンションを舞台にしたノワールサスペンス。まともな人は立ち入ることすらためらうような場所なのですが、しかしそのような場所にしか行き場を見つけられない人たちもいます。そういう人たちにとってはどちらがまともな世の中なのだろうと思わされる部分もありました。 隣のマンションとの抗争や謎の病が蔓延する事態が起こったり、そしてゾンビまでが出現。その中でも秩序を守ろうと動く管理人たち。誰も彼もが怪しくて共感はできないのですが、しかし案外と人間らしい部分が見られて安心したりもしました。アウトローだし常識は通用しないのだけれど、非道ではなく外道でもありません。 それにしてもここに登場するカレー店が気になるなあ。いろいろうさんくさいのだけれど、千円なら通ってしまうかもしれません(笑)。

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2023/12/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

老朽化により修繕不能となったタワマン、通称・トウキョウマンション。 いわくつきの人間が住みつき、暴力団や中国マフィア、警察をも巻き込んだ不可解な事件が連続する。 そんな中、秩序を守ろうとする管理人たちの真の目的とは? (アマゾンより引用)

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2023/10/27

現実味のないお話 - 石川智健「トウキョウマンション」★★☆☆☆ 現実味が全く無かった。出でくる話が全て架空すぎるな。 毎話毎話、カレー屋の説明があるのもめんどくさかった。まぁ小説雑誌に掲載していたので仕方がないけど、一冊の本とするとクドいな。 石川さんの著書のなかではイマイチの...

現実味のないお話 - 石川智健「トウキョウマンション」★★☆☆☆ 現実味が全く無かった。出でくる話が全て架空すぎるな。 毎話毎話、カレー屋の説明があるのもめんどくさかった。まぁ小説雑誌に掲載していたので仕方がないけど、一冊の本とするとクドいな。 石川さんの著書のなかではイマイチのほうだな。

Posted byブクログ

2023/08/12

老朽化により修繕不能となったタワーマンション。 海外の投資家たちは住居を手放したり、同郷の人間を住まわせたり…。 結果、怪しく得体の知れない人間が流入し、日本人の住人が逃げるようにいなくなった。 それが通称・トウキョウマンションである。 そのなかにある「ケーケラの赤い雨」のパテラ...

老朽化により修繕不能となったタワーマンション。 海外の投資家たちは住居を手放したり、同郷の人間を住まわせたり…。 結果、怪しく得体の知れない人間が流入し、日本人の住人が逃げるようにいなくなった。 それが通称・トウキョウマンションである。 そのなかにある「ケーケラの赤い雨」のパテラが売るカレーは、ぼったくりなのか情報があるのか?謎であるがちょいちょい登場する。 実際マンションの管理人であるキエフこそが、何者なんだろう?であるが…。 まともな人は、住んでいないと思われるマンションに次々と現れる犯罪者、マフィア、悪徳警官。 最後にわかるのはキエフの役目。 「人々は、国家というものに振り回されてきた。 国の方針で、人々は死んでいった。個の力が及ばない国という集合体を否定はしない。ただ、国だけに頼るべきではない。 国という大枠の中で、小さな枠を作る必要があった。国が救えないと匙を投げた人を救うことができて、国からの暴力を撥ねのける小さいが強固な枠組みを作る必要があった」それがトウキョウマンション。 国に頼っても何もしてくれなければ、どうにかして見捨てられた人たちを救っていかなければ地獄のままである。 わからないわけではないがスッキリとはしない。 未来に不安と恐さがなくはないが、何ができるだろう…が現実である。

Posted byブクログ

2023/08/02

 世界や日本のならず者達が集まってくる通称「トウキョウマンション」。  犯罪の温床となりそうなこのアウトローなマンションではなぜか管理人たちにより、マンション内はしっかり管理されているという不思議。  そんなマンション内の治安(秩序?)を守るため、今日も管理人キエフとその仲間...

 世界や日本のならず者達が集まってくる通称「トウキョウマンション」。  犯罪の温床となりそうなこのアウトローなマンションではなぜか管理人たちにより、マンション内はしっかり管理されているという不思議。  そんなマンション内の治安(秩序?)を守るため、今日も管理人キエフとその仲間たちは、マンションを管理する。  書店で見つけたとき、このご時世に280ページくらいで2,000円超えかぁ、でも、『ゾンビ3.0』でお世話になった石川先生だしなぁと思いながら、えいやと購入した本。  正直、石川先生と知らなかったら手に取らなかったであろう表紙に、それでも石川先生ならなんとかしてくれる!と信じて読みました。  読んでみた感想は、建物がどうしようもできないくらいヤバい、マンションに流れ込んでくる人たちがヤバい。それを管理する管理人がヤバい。2階のカレー屋がヤバい。  派手なドンパチは正直殆どなく、管理人の存在感だけで保たれる秩序の中身はとりあえずヤバいこと尽くしでした(笑)  住みたくはないけど、ちょっと住んでもええかもなみたいな怖いものみたさがあるトウキョウマンションは、まさにホラーみたいな存在だなと思います。  さて、結構コミカルで、何なら2階のカレー屋の話だけで1編くらい読んでみたいと思うくらいの本作品、実は結構難しいというか、それもそうだろうなと思われる問題が含まれています。  それは「国家に国民は振り回される」ということ。  実は私達は、普通に生活をしている分には国ということは普段あまり意識しないと思います。国を意識する時って、サッカーの国際試合とか、オリンピックだったりで国の代表を応援するときくらいじゃないですかね?国というよりは同じ国民だからということかもしれませんが。  ところが、そんな普段あまり気にしない自分の住んでいる国は国のために国民に時に命を差し出すことを強制することがあります。  最近で言えば、ロシアによるウクライナ侵攻で目の当たりにしたように、国の命令でロシア兵はウクライナを命がけで攻撃するし、ウクライナはロシアから国を守るために徴兵して国のために命がけで防衛する。  生きているうちであまりないかもしれないし、私達日本人がこういう場面に遭遇することはないかもしれませんが、国が正しいことしようと間違ったことをしようと、それに国民というのは抗えず、その国で生きたければ国従うしかないというのは国家の1つの側面だよなと思いました。  ただ、そんなこと思わんでええから楽しめよ!って作者さんに言われるんじゃないか?と思いながら(笑)

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2023/06/29

老朽化により修繕不能となったタワマン、通称・トウキョウマンション。いわくつきの人間が住みつき、暴力団や中国マフィア、警察をも巻き込んだ不可解な事件が連続する。そんな中、秩序を守ろうとする管理人たちの真の目的とは?

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