いつまで の商品レビュー

畠中恵(著者)

2023/10/27

西から来た妖·以津真天（いつまで）が引き起こした、時を超えた厄介事の物語。
若だんなは、自らが長崎屋の離れで考えた薬升をめぐって、商売敵の大久呂屋とやりあっている五年後に飛ばされてしまった。薬升を取り返し、無事に元の世界に戻ることはできるのか。妖たちの心強い助けを借りて、寝込みながらも思案し、頑張る若だんななのである。

2023/10/26

しゃばけシリーズ第22弾。今回は以津真天（いつまで）が同じく西からきた火幻がうまく長崎屋に溶け込んでいることにやきもちを焼いたことから場久の夢を使って若旦那を５年後に飛ばしてしまった話。５年後は長崎屋が裕福ではなくなっていた。そもそもの原因は若旦那が薬を測る升を作ったことから始まっていたので若旦那が奮闘する。若旦那が最初に出た場所に娘盛りのおりんちゃんがいたこと、仏様も関わっていて大事な意味があったことがおもしろかった。戻る時若旦那は以津真天にも慈悲をかけた。この優しさゆえ妖が集まりはなれは愉快が続くんだ

2023/10/25

久しぶりの長編。良かったです。ハラハラしましたが丸く納まって一安心。それ自体は悪くなくてもとんでもない事態を引き起こすものがある。それは今でも同様ですね。

2023/09/24

そのもの自体は便利なものなのに、
使い方次第ではとんでもない事態を引き起こすものになる。

現代にもあるよなあ、そういうのって感じ。

2023/09/17

若だんなの機転で、簡単に長崎屋の薬の配分で薬ができる薬升が作られた。だがそこへ妖が絡み、薬升が奪われ、若だんなは5年後へ飛ばされた。
若だんながいなくなった5年間で、長崎屋の薬種部門は大惨事になり、ライバル店がその薬升を持っている事が判明する。奪還に奔走する若だんな達だったが…

於りんちゃんが5年後に素敵な女性に成長して居たのが、若だんなじゃなくてもキュンキュンでした。許嫁とは言え、子供な於りんちゃんはまだ恋愛対象ではなかったけれど、5年も経てば女の子は変わりますよね。

以津真天は長崎屋へ来る事を望んだけれど、あのメンバーに馴染む事はできるでしょうか。救われて欲しいです。

2023/09/17

畠中恵の「しゃばけ」シリーズ最新作は、珍しい長編でした。内容もタイムリープものという結構攻めた内容の作品ですが、そこは若旦那と妖が巧みに絡んだ展開で、非常に面白い内容でした！
続編にも期待が高まりました！

2023/09/15

シリーズ第22弾は長編。
始まりは、西からやってきた妖・以津真天。
場久が消え、火幻が消え、若だんなも悪夢の中へ。
なんと5年後に飛ばされてしまったのだ。
若だんな不在の5年間の出来事は、考案した薬枡のせいらしい。
何故飛ばされたのか？5年前に戻れることは出来るのか。

若だんなの5年の不在で、変わったことがある。
長崎屋が危機を迎え大変な状況に。
於りんちゃんが子どもから娘に成長し、新しい縁談が。
一方で、変わらぬこともある。
高広徳院の寛朝様と秋英。豪快な河童の大親分・禰々子。
若だんなの両親の心配も、日限の親分の様子も健在。
妖たちの若だんなへの一途な想いは心にしみる。
相変わらずの若だんなの病弱ぶりは、お約束。
以津真天の寂しい怖い想いにまでも、心と情けをかけてしまう。
元の世界に戻ってからは、以津真天も変化していくと期待します。
そして、未来。
聡い、綺麗な娘に成長した5年後の於りんちゃんの
姿を心の糧に、若だんなが元気になりますように。

2023/09/13

もうお終いにしても良いね～江戸で上手に馴染んでいる火幻を羨ましく思い上方から来た以津真天は，場久を夢に閉じこめ，一太郎も影に突き落とし，五年後の世界に送ってしまう。５年後の江戸では若旦那が考案した薬升を同業の大久呂屋が盗み，長崎屋を潰そうと目論んでいた。5年前に帰る方法は・・・～長編は疲れます。５ヶ月掛けて書いたのは解るけど，もう少し軽い話に変えて欲しいなぁ

2023/09/11

しゃばけの若旦那シリーズ22作目。「いつまで」と言う妖怪が登場する長編もの。
マンネリ感もあるが仁吉や佐助をはじめ小鬼達に会える楽しさも真実。軽くて読み易い。

2023/09/05

しゃばけシリーズ最新刊。
いったい何作目になったのだろう。
今回は5年後にタイムスリップしてしまった若だんなの長編。