婚活中毒 の商品レビュー
『婚活中毒』 石神賢介 星海社新書 2023年 約30年にわたりあらゆる婚活をしてきたという婚活ジャーナリストの石神賢介さんが書いた婚活ルポ。 構成としては、前半はマッチングアプリや結婚相談所などあらゆる婚活のルポが中心であり、最後の第5章が「婚活中毒」という病と題して、こ...
『婚活中毒』 石神賢介 星海社新書 2023年 約30年にわたりあらゆる婚活をしてきたという婚活ジャーナリストの石神賢介さんが書いた婚活ルポ。 構成としては、前半はマッチングアプリや結婚相談所などあらゆる婚活のルポが中心であり、最後の第5章が「婚活中毒」という病と題して、この本で一番言いたいことを書いている章だと思う。 まずは前半でためになった箇所を少し要約しよう。 筆者はマッチングアプリをしていくうえで、人気のある女性には共通点があることが分かったという。 それが以下の5点だ。 1つ目が笑顔の写真をメインにアップしてる 2つ目が実年齢よりも若く見える 3つ目が露出の多い服を着ていること 4つ目がバストが大きいこと 5つ目が従順そうに見えること 以上の5つの点が女性が人気が出る上での秘訣であるそうだ。 男の欲望が露わになっている状態であるが、恋愛というものは多かれ少なかれ欲望を包み隠さずキレイも汚いも露わにしていくものであると感じる。 さらに筆者は婚活はとにかく数が重要であると主張している。つまり当たって砕けろの精神でとにかくアプローチすることが重要だと書いてある。 あと面白いと思った箇所を引用しよう。 婚活アプリは玉手箱だ。開けてびっくりする。プロフィールを読んだだけでは、その人の本質などわからない。趣味が書かれていても、どのくらいのめり込んでいるか、程度までわからない。 (中略) そういう玉手箱状態を楽しめるか、引いてしまうか、そのあたりに婚活アプリで成果を上げられるか上げられないかの違いがあるのかもしれない。(p109) さて、最後に後半だ。 おそらく上記の通りに、筆者が一番主張したい箇所である私は思う ここではタイトルの「婚活中毒」に関して書いてある。何を隠そう筆者自身が婚活中毒であると証言しているのだ。 婚活中毒を私なりにまとめると、 婚活をする→相手とマッチングする→そもそもの過ごしてきた時間、環境などの差異など相手の嫌な部分が見えてくる→これまで1人で過ごしてきたんだし、無理に相手を決める必要性もないかと思う→振り出しに戻る。 だいたいこのような感じで、婚活悪循環に染まっていくのだと書かれていた。筆者はこれのこと「育ち切ってしまった自我」と表現している。 それに限らず、筆者は、婚活に関してそのエンタテイメント性と、自己確認の場としての楽しさに関して指摘している。 前者は婚活はいろんな異業種の人と出会えるし、何より自分も相手も目標の1つとして、恋人を作るというもの絞られているため適度な緊張感を持って相手と接することができ、それ自体が充実した体験となるというのだ。 後者に関しては、歳をとっていく中で、新しい出会いは限られていくが、婚活という場においては自分にはまだ恋愛の対象としてみてもらえるし、こっちも恋愛の対象として見ていい空間としてそこに同定されている。このことが人を元気にさせると筆者は指摘している。 果たして、婚活市場がこれから賑わうのかはたまた衰退を見せるのか、それはとどのつまり僕たちが結婚ひいては恋愛をどう捉えるかいや、企業がどう捉えるかによるだろう。恋愛自体は無くなることないと思うが、そこに婚活というものが付属するかどうかは神のみぞ知るといったところだろうか。
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なかなか面白かった。筆者の実体験から様々な人との出会いが語られていて、あっという間に今中で読んでしまった。
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普通に婚活体験談として面白いんです。 ただ、婚活に悩んでる人にとって何の助言にもならず、誰向けの本なんだろう…。 簡単に言うと、勿論胆力もあるんだけれども、著者がわりとモテる方。 まあ、モテないと本なんて書かないんだろうから、そうなるんですが笑。 勿論、著者なりのノウハウも書い...
普通に婚活体験談として面白いんです。 ただ、婚活に悩んでる人にとって何の助言にもならず、誰向けの本なんだろう…。 簡単に言うと、勿論胆力もあるんだけれども、著者がわりとモテる方。 まあ、モテないと本なんて書かないんだろうから、そうなるんですが笑。 勿論、著者なりのノウハウも書いてあるので、参考になる部分もあると思います。 加えて、中毒になるくらい婚活してるので、その胆力もあります。 が、結局勉学とおんなじで、そもそも婚活という営みがそこまで苦でないという特質。 加えて、言語化できない非認識能力がこの人が高いので、口説けでいるという感じです。 つまり、モテる奴はモテるし、婚活の流れでセックスもできるということがよく分かりました。
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アラカン、バツイチ、フリーランス、デカ顔を自称する著者が、30年近くも行ってきた婚活を振り返り、様々な体験を綴った本。 まず、一口に婚活といっても、実に様々な手法があることに驚いた。初期の結婚相談所に始まり最近のアプリまで、まんべんなく(?)網羅している。中にはふざけているとしか...
アラカン、バツイチ、フリーランス、デカ顔を自称する著者が、30年近くも行ってきた婚活を振り返り、様々な体験を綴った本。 まず、一口に婚活といっても、実に様々な手法があることに驚いた。初期の結婚相談所に始まり最近のアプリまで、まんべんなく(?)網羅している。中にはふざけているとしか思えない内容のものもあって、やはりそれは参加者にも不評だったらしく笑える。 そして婚活に参加する男女の思惑もいろいろでおもしろい。男はヤリモク、女はお金だろうという硬直化した思考ではついていけない。 岸田内閣の唱える“次元の異なる少子化対策”。現状はすでに生まれている子供たちへのバラマキがメインだが、子供を増やすためには婚姻率を上げることが必要だと思う。もちろん未婚・シングルで子を育てている人も多いが、手厚いサポートがあるとはいえない。国としてできることはないのだろうか? NetGalleyにて読了。
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