芝居の面白さ、教えます 日本編 の商品レビュー
もう亡くなってしまってしばらく経つけど、こうして井上ひさしの言葉に触れることができるのは嬉しい。しかも戯曲について語ってくれている! 本屋で一目見かけて、これは買わねばと思って日本篇と海外篇と両方買って、大切に読むことにした。 井上ひさしが大切にしていた「むずかしいことをやさしく...
もう亡くなってしまってしばらく経つけど、こうして井上ひさしの言葉に触れることができるのは嬉しい。しかも戯曲について語ってくれている! 本屋で一目見かけて、これは買わねばと思って日本篇と海外篇と両方買って、大切に読むことにした。 井上ひさしが大切にしていた「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」のままの講演録で、読んでいるとそこでやさしく語りかけてくれているような気持ちになる。 この人はあくまでも人を深く見るんだなと感じさせられる。どの劇作家についても、単純にこの作品はどうだというだけじゃなくて、どんな考え方を持った人なのか、そこをその人の生い立ちや育った場所や、そういうところから紐解いていく。 自分はまだまだ底が浅いなと思い知らされながら、人が好きな井上ひさしを好きだなぁと思いながら読んだ。
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