ブスなんて言わないで(3) の商品レビュー
女芸人や芸能人が「容姿」をネタにして笑いを取ったり、「ルックスの良さ」だけが評価されたりするのは違うのではないか、という主張が本巻の伝えたいこと、なのかなと感じます。 それが正しい主張なのかどうか、すぐには判断できませんが、『美醜を、特に「ブス」を笑う行為は品がない』ということ...
女芸人や芸能人が「容姿」をネタにして笑いを取ったり、「ルックスの良さ」だけが評価されたりするのは違うのではないか、という主張が本巻の伝えたいこと、なのかなと感じます。 それが正しい主張なのかどうか、すぐには判断できませんが、『美醜を、特に「ブス」を笑う行為は品がない』ということがらには同意できます。 「美しさ」を消費される(=自分には容姿以外の価値がないように思わされる/容姿だけで判断される)ということも。当事者にとってはしんどいことなのでしょう。 そうはいっても、人間は美しいものに惹かれる生き物であるような気もしますし、それに対するあこがれは捨てきれない者なのではないかと思います。「反ルッキズム」という主張に感じる「居心地の悪さ」は、美しさへの憧れそのものを否定されるように感じるからかもしれません。 美しいものにあこがれる気持ちは決して悪いものではないと思いますが、自分が「誰誰よりも美しい(はずだ)=その人よりも価値があるはずだ」というような思考回路に陥ると、それぞれが苦しむ社会になってしまうのではないかと思います。 憧れと自分自身を切りはなす冷静さが必要なのかな、と感じます。
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