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なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか? の商品レビュー

4.2

21件のお客様レビュー

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2024/11/06

音韻論などを自動相手に話していくので展開とその内容はわかりやすい。著者の川原繁人氏の書いていることは生き方、学び方に通底する話だと感じ、とても印象的でした。もちろんコピーライターやアナウンサーのような言葉を扱うプロには不可欠な内容も随所に描かれています。 以下印象的だった箇所を...

音韻論などを自動相手に話していくので展開とその内容はわかりやすい。著者の川原繁人氏の書いていることは生き方、学び方に通底する話だと感じ、とても印象的でした。もちろんコピーライターやアナウンサーのような言葉を扱うプロには不可欠な内容も随所に描かれています。 以下印象的だった箇所を抜き出します。 「娘の発言に対して私が感じた違和感の理由を論じてきました。  まとめますと、 ①人間の学びにとって大事なことは、他人がつくった正解を覚えることではない、 ②短期的な成果を求めすぎると、より大事なものを見失う可能性がある、 ③完璧主義は、生きづらくなり、 ④他人のミスも許せなくなる、ということでした。」 言葉を学ぶこと知ることは、人生を学ぶこと知ること同義なり!と勝手に解釈して楽しくなりました。

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2024/09/09

著者はポケモンの名前で言語学の研究をした人。この本では小学生への特別授業として、言葉についての様々な質問に答え、あるいは一緒に考えています。学びのネタは、こんなにもなにげないところにあるんだな、と気づかされます。

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2024/09/04

言語って不思議で面白いなと感じることがたびたびあるので、言語学者が小学生にどのような言葉で伝えるのか興味を持ち、読んでみた。 小学生との対話(授業のパート)は面白く読めたが、解説などは小難しい内容も多く結局ほとんど飛ばし読みしてしまった。 ただ、ことばに対する小学生の率直な発言と...

言語って不思議で面白いなと感じることがたびたびあるので、言語学者が小学生にどのような言葉で伝えるのか興味を持ち、読んでみた。 小学生との対話(授業のパート)は面白く読めたが、解説などは小難しい内容も多く結局ほとんど飛ばし読みしてしまった。 ただ、ことばに対する小学生の率直な発言と、それらも言語学的に分かりやすく説明ができるというのは面白かった。 後半は筆者の主張が強く、正直うーん…と感じるところも。 授業、解説、対談と分かれているので、興味のある部分だけをピックアップして読みやすいのは良かった。

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2024/06/03

普段何気なく使っている言葉 その言葉に対する興味が湧いてくる、とても面白い本で、思わず人に話したくなる内容が満載ですが、この本の魅力はそれだけではない!! 著者の川原さんの子供たちに接する態度がとても優しく、どんな意見も肯定し、前向きに捉えていくところがとても良い。 子育て中の...

普段何気なく使っている言葉 その言葉に対する興味が湧いてくる、とても面白い本で、思わず人に話したくなる内容が満載ですが、この本の魅力はそれだけではない!! 著者の川原さんの子供たちに接する態度がとても優しく、どんな意見も肯定し、前向きに捉えていくところがとても良い。 子育て中の大人はもちろん、子がいない私にとっても、周りの子供達に接する時の参考になるような本でした。 「大人が困るような質問をしてください。」 実際、私がそんな質問されたら、素っ気なく対応していたかもしれないけど、川原さんみたいに子供に寄り添いながら一緒に考えてみても楽しいかもな。 心が荒れてる時に読み返したい

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2024/05/12

昔の日本語のはひふへほはぱぴぷぺぽだったが、ぱぴぷぺぽがはひふへほになって、ぱぴぷぺぽになった。ええっ⁈そうなの⁇ プリキュアの名前は両唇で始まるものが多い。幼い子が発音しやすいから(それだけではないが)でもプリキュアの名前を考えている人はそんな風に考えているわけじゃないと思う。...

昔の日本語のはひふへほはぱぴぷぺぽだったが、ぱぴぷぺぽがはひふへほになって、ぱぴぷぺぽになった。ええっ⁈そうなの⁇ プリキュアの名前は両唇で始まるものが多い。幼い子が発音しやすいから(それだけではないが)でもプリキュアの名前を考えている人はそんな風に考えているわけじゃないと思う。そうなる理由を分析して理論づけるのが言語学。 音色だけでも伝えられることはたくさんあるなど、なるほどと思いながら読んだ。小学生はのびのびと発言している。大人がきちんと質問に答えてくれて、自分もしっかり考えて、楽しい学びだっただろうと思う。この授業をきっかけに言語学に興味を持って、言語学を目指す子がいずれ現れるかもしれない。

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2024/05/05

ライブ感のあるやりとりでぐいぐい読んでしまう。 自分の頭で考え、質問を寄せる子供たちが素晴らしい。 それに応答する川原先生も専門家として、素晴らしい。 最後の対談も現代の言語をめぐる状況を抉っていて、素晴らしい。 ・ぱぴぷぺぽの面白さ。今ははひふへほになっている。 ・プリキュア...

ライブ感のあるやりとりでぐいぐい読んでしまう。 自分の頭で考え、質問を寄せる子供たちが素晴らしい。 それに応答する川原先生も専門家として、素晴らしい。 最後の対談も現代の言語をめぐる状況を抉っていて、素晴らしい。 ・ぱぴぷぺぽの面白さ。今ははひふへほになっている。 ・プリキュアの主人公の名前の命名法 ・ポケモンの進化は名前で分かる。 ・原始人はどうやって喋っていたか。音だけで30種の意義が伝えられる。 ・なんで先生の名前を縮めて呼んだら失礼なのか。長いのは努力が必要でその分に丁寧に感じられる。

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2024/04/21

ー授業後の振り返り、p110から抜粋ー 小養先生(川原の中学年の担任) / 今までの授業もすごくいいんだけど、小学生に「わかった?」 って聞いちゃダメ。「わかった?」って聞かれたら、小学生は「わかった」としか思 えなくなる。だから「わかった?」っていうのは禁句の一つ。 三苫先...

ー授業後の振り返り、p110から抜粋ー 小養先生(川原の中学年の担任) / 今までの授業もすごくいいんだけど、小学生に「わかった?」 って聞いちゃダメ。「わかった?」って聞かれたら、小学生は「わかった」としか思 えなくなる。だから「わかった?」っていうのは禁句の一つ。 三苫先生(川原の幼稚園の担任) / そうねえ。それはそう。 川原/ 全然意識してなかったです。じゃあどうすれば? 小菅先生/ いろいろあると思うよ。「質問ある?」でもだいぶ違うと思う。それから、「どれくらいわかった?」って聞いてもいいと思う。 あとは、長丁場だから、授業を聞いてるだけじゃ小学生は飽きちゃう。何か子ども同士で作業をさせてみるといいと思う。となりの子どもと話し合うみたいな簡単な ことでもいいから。

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2024/03/18

濁音は強くてゴツくて大きい。破裂音は小さくて可愛らしい。 歴史も風習も違うのに、世界中の言語で似たような傾向が存在して、世界中の人々が似たような感覚を持っている。 当たり前のように使っている言葉だからこそ、そういう不思議があることには気づけないし、それに気づいたときの面白さはひと...

濁音は強くてゴツくて大きい。破裂音は小さくて可愛らしい。 歴史も風習も違うのに、世界中の言語で似たような傾向が存在して、世界中の人々が似たような感覚を持っている。 当たり前のように使っている言葉だからこそ、そういう不思議があることには気づけないし、それに気づいたときの面白さはひとしお。 小学生に向けた授業の記録を元に書かれた本だから凄くわかりやすいのに、内容はしっかり専門的な内容に切り込んでる。 言葉への興味が湧き立ってくるだけでなくて、学問とは何か?研究とは何か?勉強するのはなんのためか?といった部分まで考えさせられる、本当に深い本だったと思う。

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2024/02/22

話題の川原先生の本。 でも実はちゃんと読むのは初めてかも。 本書は、川原さんの母校でもある和光小学校で実施した特別授業を編集したとのこと。 2時間半だったと知ってビックリするのだが、次々と面白い質問が並ぶ。 平仮名には濁点がつけられるものとそうでないものがあるのはなぜ?という...

話題の川原先生の本。 でも実はちゃんと読むのは初めてかも。 本書は、川原さんの母校でもある和光小学校で実施した特別授業を編集したとのこと。 2時間半だったと知ってビックリするのだが、次々と面白い質問が並ぶ。 平仮名には濁点がつけられるものとそうでないものがあるのはなぜ?という冒頭の質問からいきなりビックリ。 そういえばそうだよなあ…と思いながら、長い間それを聞いてはいけないような気がしていた。 説明は、「濁点は声帯が振動する記号」、つけられない音は、そもそも声帯が振動する音だから、とのこと。 さすが音声学者という感じのわかりやすさだった。 それから、阻害音、共鳴音という区分を初めて知った。 昔日本語教師の検定を取る時、音声学も少しは勉強したが、この区分は聞いたことがない。 破裂音、摩擦音をまとめて阻害音というのだそうだ。 破裂音、摩擦音、破擦音などなどの区分の上にあるということなのかわからないが…。 こういう区分をすることの意味があると思うのだが、それは何だろう、と思いながら読んだ。 それから、「擬情語」という言葉も初めて知った。 ずきずきなど、感情を表すオノマトペだそうだ。 「にぴき」「ごぴき」がなぜ間違いなのか、も面白かった。 最後の橋爪大三郎さんとの対談は、大満足の付録だった。

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2024/02/19

小難しい部分もあったけど、私にとって新しくて面白い事実がてんこもりだった にせたぬきじるとにせだぬきじるの違いに始まり プリキュアにはなぜパピプペポなどの両唇を合わせる音が入る名前が多いのか?濁点のある音が入る長い名前は強そう、など何となく感じていたことを言語学の観点から解説され...

小難しい部分もあったけど、私にとって新しくて面白い事実がてんこもりだった にせたぬきじるとにせだぬきじるの違いに始まり プリキュアにはなぜパピプペポなどの両唇を合わせる音が入る名前が多いのか?濁点のある音が入る長い名前は強そう、など何となく感じていたことを言語学の観点から解説されて面白かった

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