モヤモヤのボランティア学 の商品レビュー
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本書は、ボランティア活動に携わる人が抱える「モヤモヤ」した感情を、様々な分野で活動する筆者たちの経験を通して探求した一冊です。 ボランティアをする中で、自分の感じたこと、相手の反応、そして社会との関わりについて、答えが一つではない曖昧さや不確かさを感じることは少なくありません。...
本書は、ボランティア活動に携わる人が抱える「モヤモヤ」した感情を、様々な分野で活動する筆者たちの経験を通して探求した一冊です。 ボランティアをする中で、自分の感じたこと、相手の反応、そして社会との関わりについて、答えが一つではない曖昧さや不確かさを感じることは少なくありません。本書では、そうした「モヤモヤ」を肯定的に捉え、ボランティア活動の本質的な意義を見出そうとしています。 学校、病院、文学、アートなど、多岐にわたる分野で活動する筆者たちが、自らの体験に基づいて率直に語っている点が印象的です。それぞれの「モヤモヤ」は個別的でありながら、読者に普遍的な問いかけを投げかけています。 また、本書はボランティア活動をアクティブラーニングの一環として捉えています。自分自身、他者、社会との関わりの中で生じる「モヤモヤ」を大切にし、そこから学びを得ることの重要性を説いています。 一方で、「モヤモヤ」の内容はやや抽象的で、具体的な解決策や行動への示唆が乏しいようにも感じられます。読者によっては、もう少し明確な指針を求めるかもしれません。 しかし、ボランティア活動の意義を、確かな答えではなく問いの中に見出そうとする本書の姿勢は、ボランティアに携わる全ての人に示唆を与えてくれるでしょう。「モヤモヤ」を抱えながらも、自分なりの答えを見つけていくプロセスこそが、ボランティアの醍醐味なのかもしれません。 ボランティアについて改めて考えるきっかけを求める人、そして「モヤモヤ」を抱えながら活動に取り組む人にこそ、ぜひ読んでもらいたい一冊です。
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