自然、文化、そして不平等 国際比較と歴史の視点から の商品レビュー
世界が過去、現在、どんな所得の人がどれだけ存在しているか、少しのグラフとどうあるべきかを記載している。データなので生々しい
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不平等は体制によって生まれる。アメリカでは1980年代のレーガノミクスで累進課税制度に変更を加え、高所得者への課税を緩めた結果、予想に反して経済的な成長が緩慢になったという。不平等解消のために教育制度を充実させるほど、高学歴が多い富裕層の子供たちが恩恵を受けることになるジレンマ。...
不平等は体制によって生まれる。アメリカでは1980年代のレーガノミクスで累進課税制度に変更を加え、高所得者への課税を緩めた結果、予想に反して経済的な成長が緩慢になったという。不平等解消のために教育制度を充実させるほど、高学歴が多い富裕層の子供たちが恩恵を受けることになるジレンマ。政治家が大企業や資本家の便宜を図ることをやめない限り不平等は解消されず、富裕層の排出した温室効果ガスで異常気象はさらに発展し、人類は窮地に立たされる。破壊し尽くされた地球をその破壊者たちが宇宙から眺めるグロテスクな未来がいつか現実になるのだろうか。
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富の集中は文明の影のように歴史を歩んできた。――経済学者トマ・ピケティは講演でこう問いかける。「成長が続いても不平等はなぜ縮まらないのか」。自然の恵みを共有してきた人類はやがて制度と資本によって分断された。文化は人を結びつける力を持つが同時に格差を正当化する物語にもなり得る。だか...
富の集中は文明の影のように歴史を歩んできた。――経済学者トマ・ピケティは講演でこう問いかける。「成長が続いても不平等はなぜ縮まらないのか」。自然の恵みを共有してきた人類はやがて制度と資本によって分断された。文化は人を結びつける力を持つが同時に格差を正当化する物語にもなり得る。だからこそ彼は「分かち合う知」を強調する。自然を守り、文化を尊び、富を循環させる社会へ――その道を選ぶのはいまを生きる私たちである。
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格差の問題は、経済学者だけでなく様々な学問の領域の専門家が知を結集して解決すべきということがわかった
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トマ・ピケティが社会にある不平等の定量的実態と、その源泉について講演した際の書き起こし。 不平等の源泉は政治的構造であるという批判は、『国家はなぜ衰退するのか』と同じ論調。 再分配・累進課税の強化には賛成だけど、どこまでも比率を上げ続ければ良くなるのか?という検証と、働く人が意...
トマ・ピケティが社会にある不平等の定量的実態と、その源泉について講演した際の書き起こし。 不平等の源泉は政治的構造であるという批判は、『国家はなぜ衰退するのか』と同じ論調。 再分配・累進課税の強化には賛成だけど、どこまでも比率を上げ続ければ良くなるのか?という検証と、働く人が意欲を失わない制度設計(=『壁』の完全撤廃)は必須に思う。
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※このレビューにはネタバレを含みます
スウェーデン、不平等だった国だが、1930の社会民主系が政権をとり、急速に変わり、今は世界で一番平等な国になる。 個人の才能が国ごとにこのように分布しているわけがない。天然資源のせいでもない。それぞれの社会が選んだ制度が不平等つくってる。 脱市場化のプロセスを継続し、より多くの分野に拡大すべき。一国の経済活動全てが脱市場化する可能性も否定しない。 そのためには権限委譲が必要であり、組合や共同体といったプレイヤーが重要になってくる。この非市場経済は、所得と資産に対する累進課税と、残存する企業のより良い議決権配分の仕組みに支えられる。単なる金銭的再配分ではないことがポイント。
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ピケティ入門書。2冊の他の著書を引用しながらした講演をまとめたもので、問題意識がクリアなものの、資料は一部のみしか掲載されてません。気になる箇所が出たら追加で文献を買って深掘りする必要があります。 なぜ不平等ではいけないのか、参政権が平等にあれば男女格差は是正されるのか、先進国は...
ピケティ入門書。2冊の他の著書を引用しながらした講演をまとめたもので、問題意識がクリアなものの、資料は一部のみしか掲載されてません。気になる箇所が出たら追加で文献を買って深掘りする必要があります。 なぜ不平等ではいけないのか、参政権が平等にあれば男女格差は是正されるのか、先進国は本当に二酸化炭素の排出量が低いのか、そんな素朴な質問を持つ人が最初に読むと良い本かもしれません。
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トマピケティの本。フランスの講演会の内容をまとめた本なので、格差の現状を図表を使って説明しておりとても判り易い。著者は世界の所得、税、ジェンダー、環境等の格差問題について言及考察しているが、これは複雑な要因が絡んでおり問題解決は一筋縄では行かない。各国にはそれぞれ事情があって、資...
トマピケティの本。フランスの講演会の内容をまとめた本なので、格差の現状を図表を使って説明しておりとても判り易い。著者は世界の所得、税、ジェンダー、環境等の格差問題について言及考察しているが、これは複雑な要因が絡んでおり問題解決は一筋縄では行かない。各国にはそれぞれ事情があって、資本主義社会である限り、著者が指摘する格差を是正するのは難しいと思う。
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講演録のため、浅い感じがするが、ポイントは十分に押さえられているので、ここから広げていけばよい。 歴史では政治体制による不平等。政治参加することで変えられるだろう。 所得格差は制度による格差。自然が大きな要因ではない。 資産は富の再分配の問題。上位から中位へはなされたが、下位まで...
講演録のため、浅い感じがするが、ポイントは十分に押さえられているので、ここから広げていけばよい。 歴史では政治体制による不平等。政治参加することで変えられるだろう。 所得格差は制度による格差。自然が大きな要因ではない。 資産は富の再分配の問題。上位から中位へはなされたが、下位までは届いていない。 ジェンダーは家父長制度的経済システムによる。 二酸化炭素排出量は既に十分に偏っている。 これらは経済だけの問題ではなく、今後は専門家に任せるばかりでなく、広い視野を持って問題を見、解決のために話し合わなければならない。
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世界中で起きている現代の不平等は、自然や文化の変化だけでなく、政治によって大きく変化する。特に所得格差の拡大や富裕層の税逃れなどが不平等を助長している現実があり、これらの問題に対処するためには、個々の専門学者の取り組みだけでなく、政治的な施策が不可欠だと、言う事だ。日本においては...
世界中で起きている現代の不平等は、自然や文化の変化だけでなく、政治によって大きく変化する。特に所得格差の拡大や富裕層の税逃れなどが不平等を助長している現実があり、これらの問題に対処するためには、個々の専門学者の取り組みだけでなく、政治的な施策が不可欠だと、言う事だ。日本においては、特に所得税や相続税が他国に比べ既に高い利率がかけられていることを認知しておくべきだ。
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