ポケット 製本図鑑 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
製本の仕方や製法についてまとめられた一冊。この本自体の装丁が美しくてポケットと謳っているだけありコンパクトサイズなのもかわいい。 何の本かわからないうちにひと目見てその色合いやサイズ、タイトルの金箔などに一目惚れ。実用することはなさそうだけど、手元においてたまに眺めたい美しさ。 内容は、様々な製本技術の名称が写真をふんだんに使って解説されています。 「そういう製本法かあるのか」とか「そんな名前があるの?」とか「何かふざけてる?」など1ページ1ページいちいち突っ込んでしまうほど面白い。 ペーパーホチキスなんて、見たことある気もするけども改めて知ると、なんて可愛いのだろうと思ってしまう。アイレット綴じというのも、見たことはあるけどアレにそんな名前があったとは。しかも別名「めがね綴じ」ってなんか愛嬌。特に面白かったのが「いいかげん製本」見たらほんとそのままやん!と言いたくなる雑さ(?)ななめもーるとか、そのまま聞くと新しいショッピングセンターかと思うような名称も。 それぞれの製本法で例として掲載されている本には知ってる絵本や、本としては認識してなかったけど本書では本扱いされている(早口言葉のようになりましたが…)カレンダーやノート、帳簿など「あ、それ知ってる!」というものがたくさん登場し、次にそれ他に出会ったときには「何とか(タイトル)の本」というだけでなく「ナニナニ製法の本」として見ることができる新たな視点を得ることが出来ました。 昔、すごく傷んだ本を分解して背や表紙を全部作り直す製本をやったことがありますが(楽しかった!)これを見たら道具や紙を揃えて製本したくなってきました。 ちょっとナナメからくる本好きに刺さる一冊と思います。 同じシリーズで印刷の本もあるらしいので見かけたらそっちもチェックしたいと思います。図書館で借りたんだけどいや、これは手元に置きたいですね。
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本が好きな人は、ぱらぱらとめくって眺めるだけでも楽しいと思う。仕事で製本アイデアを探すために読むと、やや物足りないかも。
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