密室大全 の商品レビュー

アンソロジー(著者),青柳碧人(著者),大山誠一郎(著者)

2024/04/08

密室とは、出入り不可能な部屋だけでなく、現場の建物の周りに犯人の足跡がなかったり、目撃者が見張っていて誰も近づけない場所で事件が起きたりする場合も含まれるという。そのため、密室という縛りがありながら、バラエティ豊かな短編集だった。

なかでも、恩田陸『ある映画の記憶』が良かった。
ある映画の記憶から、主人公の記憶が揺さぶられ、葬り去られた記憶が鮮烈に浮かび上がってくる。それが実に不穏で、余韻のある謎が残った。いい感じに重たかった。

あと、麻耶雄嵩『密室荘』の「不条理を不条理でなくすればいいだけだ」という解決法は、斬新過ぎて驚いた。

2024/01/08

青柳碧人さんの「密室竜宮城」が一番良かった。ファンタジーや私たちが知ってる浦島太郎の常識を上手に使って、あっと唸るトリックが披露されている。

2023/10/10

八人の作家による密室殺人のアンソロジー。
馴染み深いシリーズ物の探偵や助手が登場したりするのも興味を惹く。さらには、入れ子構造だったり、視点の転換で見えるものが変わったりと、それぞれの趣向が楽しませてくれる。

2023/09/15

【収録作品】「密室竜宮城」青柳　碧人／「佳也子の屋根に雪ふりつむ」大山　誠一郎／「ある映画の記憶」恩田　陸／「歪んだ箱」貴志　祐介／「要介護探偵の冒険」中山　七里／「霧ヶ峰涼の屋上密室」東川　篤哉／「密室荘」麻耶　雄嵩／「招き猫対密室」若竹　七海

「密室竜宮城」　〈むかしばなし〉もの。
「佳也子の…」　〈密室蒐集家〉もの。
「ある映画の…」　『図書室の海』所収。
「歪んだ箱」　〈防犯探偵・榎本〉もの。
「要介護探偵の…」　〈要介護探偵〉もの。
「霧ヶ峰涼の…」　〈霧ヶ峰涼〉もの。
「密室荘」　〈銘探偵・メルカトル鮎〉もの。
「招き猫対…」　『バベル島』所収。

2023/08/31

密室ミステリーのアンソロジー。
何人かは既読でしたが、お気に入りは大山さんの「佳也子〜」

自殺を図った佳也子が目覚めると、そこは小さな個人病院だった。そして二度目に目を覚ますとそこの医師が殺されていて…

犯人も意外な人物で、短いながらに奇想天外なトリックが散りばめられて読み応えありました。

2023/08/10

タイトル通り密室トリックがメインの作品を集めた一冊。
中山七里先生の密室！と喜んで購入したのですが既読作品でした。ちゃんと確認するべきだったなー。
他にも青柳碧人先生の作品も既読でしたがこちらは分かっていて購入したので大丈夫。

ちょっとゾワッとしたり、密室らしい密室だったりと｢密室｣という括りはあるもののバラエティに富んだ一冊です。
中山先生をはじめシリーズ作品の一篇というのも多いのでそちらも気になるところです。

2023/07/31

半分以上既読だったけど、改めて読んでも面白かった。
中山七里さんの「要介護探偵」シリーズと貴志祐介さんの鍵屋のシリーズは好き。
初めて読んだ中では、大山誠一郎さんの「佳也子の屋根に雪ふりつむ」が面白かったです。

2023/06/30

みっしつぽるの、はらすぽるたりたん、はらす、はあらまみたんつぅつうつるうと、かれえこや、かれえうどんのなかにいれるじやがいもの、すったしる、いままでありきたありあまのおうじすたんや、なやんでいるちようへきすたんなど、せいりががくは、なんぎだとおもったよ！なにおめおめしくくらしてひもずうたいくさくいきてると、なんきやのあきしつこくじんれいかにあきいずむに、はいゆうれいかんやどったしかんたいぬって、こどものはいしよくらめんたいじようたいになりきれば、よくなるとおもうよ！