海の見える無人駅 の商品レビュー
ホームから海が見える無人駅30駅を紹介。実際に筆者が訪れた旅行記でもある。ちょっと立ち寄っただけではなく、場所によっては何泊かして周辺を探索し、環境などについて考察がされている。多くの参考文献が掲載されているのに驚いた。
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全国の海が眺められる無人駅を30駅チョイスして、各駅の短編旅行記、という内容です 駅にまつわる話もあれば、周辺の土地柄、雰囲気、その場でたまたま出会した出来事など、話の中身は多岐にわたっていて飽きることはなかったです 特に面白かったのは、駅から少し足を伸ばして訪れる離島の話。...
全国の海が眺められる無人駅を30駅チョイスして、各駅の短編旅行記、という内容です 駅にまつわる話もあれば、周辺の土地柄、雰囲気、その場でたまたま出会した出来事など、話の中身は多岐にわたっていて飽きることはなかったです 特に面白かったのは、駅から少し足を伸ばして訪れる離島の話。昔は有人島だったけど、色々あって今は無人島になった島もあれば、ただの岩と言われても仕方ない小さな無人島まで、とにかく気になったら船を使って訪れて、様子や瓦礫から感じる雰囲気や物語は読んでいて興味深かったです 仕事の合間を見つけて、限られた時間を有効活用して旅をしている感じも出して下さっており、少し真似してみてもいいな、と思いました
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<目次> 北海道 東北 関東・中部 近畿 中国 四国 九州 <内容> 海辺の無人駅とその周りの様子を実際に訪ねて、そこからさらに見える風景の中へ飛び込んでいく(例えば、沖合の島に向かうなど)。割と淡々と描いているのだが、物語が見えてくる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「失われつつあるもの」に気づくことは、現地に行かないとわからない。 周辺の環境から見えてくる、その先を想像できるようになること、それが自分の中に「豊かさ」つくる。 詰まるところ、旅をする意味とは「豊かさ」を獲得することではないだろうか。 周縁にいく意味。周縁であっても、決して自分とは無関係ではなく、回り回って自分とつながっている。「失われつつある」ことが「自分ともつながっている」ことに気づくこともある。「駅」と「線路」が、「点」と「線」との関係と同じように、鉄道が知識と想像力を拡げてくれる、乗り物として存続してほしいと思う。
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