希望のひとしずく の商品レビュー
願いを叶えてくれるという井戸をめぐる、不思議でステキな物語。 井戸で願うと、アーネストの亡くなったおじいちゃんが屋根裏部屋に保存していた、一見何の関係も無いように見えるおもちゃが奇跡的に関係者の手に渡り、その願いがかなっていく。 もしかすると、私たちの世界もこういった奇跡で成り立...
願いを叶えてくれるという井戸をめぐる、不思議でステキな物語。 井戸で願うと、アーネストの亡くなったおじいちゃんが屋根裏部屋に保存していた、一見何の関係も無いように見えるおもちゃが奇跡的に関係者の手に渡り、その願いがかなっていく。 もしかすると、私たちの世界もこういった奇跡で成り立っているのでは?と思った。
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※このレビューにはネタバレを含みます
最初の登場人物紹介を読んで、目をぱちくり。バラバラなように見えるけど? アメリカの多分オハイオ州の、小さな町クリフ・ドネリーに住む中学1年生のアーネスト、ライアン、リジーが主人公。この町にはトンプキンス井戸の伝承が伝わっている。そこにコインを投げ入れて願い事をすると叶うという。 アーネストは亡くなった祖父から屋根裏部屋の片付けを頼まれていた。そこには未開封の色鉛筆やボードゲーム、猿の人形、おもちゃのピストルなどがあった。 ある日、小柄なアーネストが転校生のウィンストンをかばっていじめっ子トミーに立ち向かって行くのを、行きがかり上、仕方なくかばったライアン。放課後、トミーから逃がすためアーネストを連れて自然保護区の公園へ行った。偶然見つけたほら穴は例の井戸の底だった。 ここからありえないような偶然が重なり、"残念なまち"のクリフ・ドネリーに次々と奇跡が起きる。 バラバラなピースが次々とはまり、幸せな気持ちを作り上げる。 魔法を信じたい、ある意味子どものアーネストと現実的で少しスレてるライアンとリジー。 ライアンがいい。近所に住む高齢のヘメルレさんの家の芝生を刈ってあげたり、ゴミを捨てたり、買い物代行などをして、それでいてお礼はけっして受け取らないクール・ガイ(^^) 貧富の差はいつでもさりげなく人びとの心に影を刺す。でも、純粋な子どもたちはそれを乗り越えて魔法を目撃するのだ。 読んだ後、心がほんのり暖かくなる物語。 図書館の返却ポストに違うものを入れた瞬間の気持ちは、とてもよく理解できた( ´ ▽ ` )
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悪い人がいない話。心穏やかになれる話、ふんわりと包まれる話。読み終わったら心地よい気分になった。 古い井戸で願いことを言うとその願いがかなうという話。 偶然が重なって願いが叶っていくのだが、少し勇気を出してみることだったり、いつもとは違う行動をすることで何かが変わっていく。勇気を...
悪い人がいない話。心穏やかになれる話、ふんわりと包まれる話。読み終わったら心地よい気分になった。 古い井戸で願いことを言うとその願いがかなうという話。 偶然が重なって願いが叶っていくのだが、少し勇気を出してみることだったり、いつもとは違う行動をすることで何かが変わっていく。勇気をもらえる話。 いじめっこのトミーが本当は心で、いじめっこになりたいわけではなく、親や兄のせいでトミーも乱暴だというレッテルを貼られている。そのためにそうせざるをえない自分にいらだっている箇所があり、つらいなと思った。
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2024 課題図書(中学校の部)に選ばれた本。井戸の中に立つ二人の少年とポニーテールの少女の絵が表紙を飾る。落ちてくる一枚のコインの意味するものは…と読む前から好奇心をかき立てられた。 亡くなったおじいちゃんとの約束で屋根裏の片付けを始めたアーネスト。部屋でお絵かきセットの入っ...
2024 課題図書(中学校の部)に選ばれた本。井戸の中に立つ二人の少年とポニーテールの少女の絵が表紙を飾る。落ちてくる一枚のコインの意味するものは…と読む前から好奇心をかき立てられた。 亡くなったおじいちゃんとの約束で屋根裏の片付けを始めたアーネスト。部屋でお絵かきセットの入った古い木の箱を見つける。ここから物語は思いがけない展開を見せてわくわくさせられた。 オハイオ州のクリフ・ドネリーが舞台。 "ノース"に住むアーネスト、"サウス"に住むライアンと幼なじみの少女リジーの他に登場人物が多い。簡単な人物相関図を作ったので、パティとバディ以外は混乱せずに読むことができた。 担任のアール先生がとても好ましい。 どんな民族であれ同じアメリカ人であると教え、子ども一人ひとりの特性を良く理解していると思う。 学級会で取り上げた『伝承』からこの町の「トンプキンス井戸の伝説」へと話が移った時「この世に希望があり、愛があることを信じている」と言い歌まで口ずさむ先生。明るい教室の中で先生を慕う子どもたちの様子も微笑ましかった。 自然保護区の森で見つけたほら穴が実は井戸の底だとわかった瞬間、物語に奥行きができた。森の匂いが感じられ、ライアンとアーネストが見上げる景色がより鮮明になった気がする。 井戸にやってきたウィンストンの願いを聞いてしまった二人。屋根裏で見つけたお絵かきセットを学校に持って行き、なんとか願いを叶えてあげたいと思うアーネストが可愛らしい。アーネストの行動がトミーを巻き込み、悩みで鬱々としていたライアンの気持ちもほぐすことにつながっていく。 物にも命があり必要な人の手に渡される おじいちゃんが弟のロロのために残していた玩具を通して人と人が繋がる。 アーネストとライアンを、トミーとウィンストンを、家族を、お隣さんを、そして町の人々を繋ぐ優しい関係。 輻輳不全(ふくそうふぜん)という目の病気は初めて知った。 弟セスのために井戸にやってきたペイジの願い、ライアンがリジーと聞いた男の子の願いが意外な形で解決していく過程も見逃せない。 ホイットニー・ヒューストンの歌の一節 「子どもたちは私たちの未来だと信じてる」 再びその歌詞が流れてくるような素敵な終わり方だった。中学生に是非読んで貰いたいと思える本です。
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すべてがつながっていくので、読み終わりに満たされた気持ちになる。不思議だけど現実にも起こりそうなお話。
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もしかしたら外国の作家さんが書いた物語を読むのはブクログユーザーになってからは初めてかな?加齢とともに記憶が怪しくなってきました。 この本は、BSテレ東でやってる鈴木保奈美さんMCの「あの本、読みました?」という番組で紹介されていたのが頭に残っていて手にしました。 小学校高...
もしかしたら外国の作家さんが書いた物語を読むのはブクログユーザーになってからは初めてかな?加齢とともに記憶が怪しくなってきました。 この本は、BSテレ東でやってる鈴木保奈美さんMCの「あの本、読みました?」という番組で紹介されていたのが頭に残っていて手にしました。 小学校高学年~中学生のティーン向けの物語ですね。中学校の課題図書に指定されることも多い本のようです。 とにかく登場する人物が多く、名前が全てカタカナなので、読んでる途中で「この人誰だっけ?」と混乱します。私だけかも(笑)。 作者が外国の方だと日本向けに翻訳する翻訳家がいますが、翻訳家にはどの程度表現を変えられる裁量が与えられているのかな?それとも原文にほぼ忠実に訳することが求められるのかな? 外国の物語なので、その国の言い回しや文化みたいなものがあると思いますが、それをそのまま日本語にしても違和感を感じることがあります。なんかしっくり文章が頭に入ってこないというか... 物語自体は面白く「大草原の小さな家」みたいなイメージで読めましたが、大人にはちょっと物足りないかも...
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読みやすく、優しい気持ちになる話。 中学生の課題図書になるだけあって、親子で読みたい本です!小学校高学年から読めます。
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残念な町にある伝説の井戸は、奇跡の井戸なのか?友達じゃなかった3人がこの井戸の伝説に振り回されて(?)奇跡が起きていく。 たくさん散りばめられた伏線が見事に回収されていくのが爽快でした。 ただ、登場人物が多すぎて(しかも外国の名前)、記憶力が弱い自分にはなかなか大変でした。 お話...
残念な町にある伝説の井戸は、奇跡の井戸なのか?友達じゃなかった3人がこの井戸の伝説に振り回されて(?)奇跡が起きていく。 たくさん散りばめられた伏線が見事に回収されていくのが爽快でした。 ただ、登場人物が多すぎて(しかも外国の名前)、記憶力が弱い自分にはなかなか大変でした。 お話が細切れにサクサク進んでいく感じも含め、お若い方には面白く読めると思います。
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町に願いを叶える井戸があると噂になって… パズルのピースがピタッとハマるような感覚になって凄く楽しい読書体験だった‼︎ アーネストに屋根裏部屋の整理を託したエディおじいちゃん。そこから物によって人と人が繋がって願い事が叶うというちょっとした奇跡が起こる素敵な物語に、読んで幸せ...
町に願いを叶える井戸があると噂になって… パズルのピースがピタッとハマるような感覚になって凄く楽しい読書体験だった‼︎ アーネストに屋根裏部屋の整理を託したエディおじいちゃん。そこから物によって人と人が繋がって願い事が叶うというちょっとした奇跡が起こる素敵な物語に、読んで幸せな気持ちになれた。 最初は登場人物一覧を見て多すぎて驚いたけど、いろんな人が繋がっていく話なので登場人物が多いのは読んでみて納得。
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2024年度読書感想文中学生の部課題図書。 とにかく登場人物が多い(しかも全員が話の展開に関わる)ので、人の名前を覚えるのが苦手な人にはおすすめできないかも。 しかし、それをおいても、伏線回収が見事。話が面白い。 登場人物もそれぞれに共感できるところがあっていい。一生懸命で...
2024年度読書感想文中学生の部課題図書。 とにかく登場人物が多い(しかも全員が話の展開に関わる)ので、人の名前を覚えるのが苦手な人にはおすすめできないかも。 しかし、それをおいても、伏線回収が見事。話が面白い。 登場人物もそれぞれに共感できるところがあっていい。一生懸命で最高。 ライアンが格好良すぎて惚れそう。
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