社畜令嬢は国王陛下のお気に入り の商品レビュー
過労死した前世を持つ子爵令嬢のシアリエが、国王の秘書室の秘書官になり、周りに認められていくのは楽しかった!
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仕事でしか自分の価値を見出せない、仕事におけるたった一つの失敗で何処までも絶望できる。 社畜、ここに極まれり。 休みを削り、食事を削り、睡眠時間を削り、それで例え倒れても彼女は止まらない。 寧ろ倒れて迷惑をかけてしまった分、取り戻そうと余計に無茶をする悪循環。 働いている者として程度はさておき主人公の気持ちも理解できるが、彼女を見ている周りの気持ちを考えるともどかしくもあり。 曲者ばっかりな同僚たちすら心配するレベルだったので。 ましてや、彼女に三年も片思いしていた陛下の心配は説明するまでもない。 ファンタジーな世界観でここまでお仕事中毒な主人公も珍しい。 現代日本からの転生者なので、そういう意味では違和感はないのだが。 しかもブラック企業で鍛えられていた前世のせいもあって、有能なんだよなあ。 有能ゆえに、できちゃうから、より無茶をしがちという。 そんな彼女を止める手立てが恋愛だったとは。 陛下は当初から全く気持ちを隠していなかったけど、ちゃんと通じるまでには思いのほか時間がかかったのはやむなし。 最終的には二人と、そして彼女の同僚たちの協力のお陰で国のピンチも彼女のピンチも乗り越えてのハッピーエンド。 皆様の最後の怒涛の手のひら返しが爽快でもあり、ちょっと出来すぎ感もあり。 でも、お茶とお酒のマリアージュ、個人的には気になった。 どんな感じなんだろう。 曲者ぞろいの同僚たちが結構キャラ立ちしていたので、乙女ゲームなら彼らのルートでも美味しい展開になりそう。 陛下が許してはくれなさそうだが。 個人的には多国語を操るロロ推しでした。 ごめんよ、陛下。
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