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可燃物 の商品レビュー

3.8

355件のお客様レビュー

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2024/06/05

短編集なので、サクッと読めます。どの事件も状況の記載が上手く、推理するのが楽しいストーリーでした。 主人公もなかなか魅力的で、最後はすっきり解決してくれます。 警察内情の描写が詳細で、具体的な警察の業務が垣間見られたのもおもしろかった。

Posted byブクログ

2024/06/02

読んでいて、何だか懐かしくなった。若い頃に父母の本棚にあった刑事ものミステリィを読んでいるような気になって。米澤穂信さんの作風の広さが感じられて、とても楽しめました。またアイデアが降りてくれば、続編も楽しめるかも、と期待して待っています。

Posted byブクログ

2024/06/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

このミス2024年度版国内1位作品。 やっと回ってきた。 これはおもしろい!! 連作短編集なので壮大でもないし派手さもないけど、1編1編の味が濃い。 群馬県警捜査一課、葛(かつら)警部の静かなる闘志と熱意の物語。 事件のあらましに始まり、葛が登場し、犯人を追う過程で違和感を覚える「何故」や「如何にして」にじりじりと迫っていくという、ある種の型のようなものがあり、次はどんな真相だ?と読む手が止まらなくなる。 舞台が群馬県の各地(高崎、伊勢崎、太田、藤岡等々)となっており、自分の生活圏から近しい場所が多々出てくるところも物語に惹き入れられた一因。 捜査手法はオーソドックスだが最後の一歩を飛び越える葛。 そのスペシャリティ故に、組織としては育成という面で、葛の元では部下が育っていない(もって生まれたものを拠り所とする解決手法は伝承できない)のではとの上からの懸念もある中で、佐藤、村田など葛の背中を追う者達の姿も度々登場する。 そのうちのし上がって管理官的な立場での物語展開もあるのではと期待してしまう。 事件自体はさほど込み入っていない、むしろ比較的シンプルだけれど、動機や事件が起きるに至った周辺事情の積み重なりを人間味臭く描きドラマに仕立てる点、少し方向性は違うが、どことなく横山秀夫さんのD県警シリーズが頭をよぎる。 こいった読み心地は海外翻訳物にはない国内ミステリの醍醐味であり、良き点だと思う。 米澤穂信さん、面白いなぁ。 『折れた竜骨』はちょっと合わなかったけど、『黒牢城』や『王とサーカス』はど真ん中だった。 小市民シリーズにも手を出してみようかな。

Posted byブクログ

2024/05/30

米澤さんの本は実はあまり読んだことがない。 勧められて読み始めたら面白く、あっという間に読み終えてしまった。 5編の短編が収録されており、すべて群馬県警の葛班が解決する。 事件はいずれも、「こいつが悪いと思うだろ?」みたいなエサを撒きつつ、伏線をしっかり張りつつ、最後には葛警部が...

米澤さんの本は実はあまり読んだことがない。 勧められて読み始めたら面白く、あっという間に読み終えてしまった。 5編の短編が収録されており、すべて群馬県警の葛班が解決する。 事件はいずれも、「こいつが悪いと思うだろ?」みたいなエサを撒きつつ、伏線をしっかり張りつつ、最後には葛警部がしっかりと回収してくれる。 無駄な要素も会話もなく、きちんとヒントが描かれ、解決は大変切れ味鋭く、数学の方程式のようにすっきりしている。 警察官同士のやり取りや何気ないところにすごく具体性があり、説得力がある。 大変洗練されていて、面白かった。

Posted byブクログ

2024/05/30

米澤穂信の警察ものは新鮮すぎてそれだけで◎ 本物の捜査を見ているかのような描写が読みやすく、探偵役が本当に「外」から事件を見る作品って警察ものぐらいだよなと実感。おもろい!

Posted byブクログ

2024/05/30

構成が魅力的。 事件について主人公の視点で一緒に捜査していき、主人公が真相に辿り着いたところではまだネタバラシせず、最後に全て明らかになるところが読んでいて楽しい。 読者ももしかしたら思いつけるんじゃないか?というトリックで、思いつけなくて悔しい気持ちになった。

Posted byブクログ

2024/05/29

最高に面白かった! 主人公のセリフや描写は少ないが、格好よく感じられ、好きになった。 どの話も必要最低限の情報、会話しかないのに、そのどれもが最大限に生かされ、推理しながら読めた。 ずるいところがなく、理路整然と説明されているので、すっきりとした読後感。 おすすめの一冊!

Posted byブクログ

2024/05/28

個人的にはこういうストーリーは好き。地味。ではあるけど、主人公の葛警部の推理に味があり、渋くて面白い。米澤先生だからこそ描ける警察の世界だと感じられた。続編があるならと期待できる作品だった。

Posted byブクログ

2024/05/28

以前、『氷菓』を読んで学生さん向きだった記憶があり、今回はどんなお話なのか気になり手に取った。 読んでみると、これはかなり大人向けサスペンス!テレビドラマで観る刑事サスペンスのようだ。面白くどんどん引き込まれる。 私的には、『命の恩』が切なくギョッとしてしまう内容で良かった。

Posted byブクログ

2024/05/27

ちょっとした違和感,そこから違うものが見えてくる.短編集のいずれもが,パッと見普通の事件なんだけど,ちょっとした違和感を大事にし,証拠を何度もみかえし,ぱっとひらめきがあった後は全く異なる事件になっている. ちょっと小気味いい.

Posted byブクログ