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日本銀行 虚像と実像 の商品レビュー

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2023/09/06

最近読んだもので一番おもしろい 日銀と政府のせめぎあいと金融政策の歴史 金利が低すぎて緩和が前提になっている状況は異常

Posted byブクログ

2024/02/25

虚像も何も、日銀の動向を久しく遠い世界のことと考えるマジョリティの一員だった身からすると その政策が妥当だったか否かもてんで判然としないままであるが 経済の舵取り役たる日銀の(それすら意識的にでもなければ触れない外面ばかりでなく)内部での、人間模様その他内情が見られる読み物として...

虚像も何も、日銀の動向を久しく遠い世界のことと考えるマジョリティの一員だった身からすると その政策が妥当だったか否かもてんで判然としないままであるが 経済の舵取り役たる日銀の(それすら意識的にでもなければ触れない外面ばかりでなく)内部での、人間模様その他内情が見られる読み物として、なかなかこういった形でもないと分け入ることもない部分が見れるのは貴重だった。

Posted byブクログ

2023/08/07

2023年7月29日図書館から借り出し。 2023年8月7日読了。 それほど厄介な本ではないのに酷暑のせいで活字を集中して読むことができず、読み通すのに結構な日数を要した。 日数を要した理由には、この本が時系列に従って書かれていないことがある。 日経金融部長というジャーナリストだ...

2023年7月29日図書館から借り出し。 2023年8月7日読了。 それほど厄介な本ではないのに酷暑のせいで活字を集中して読むことができず、読み通すのに結構な日数を要した。 日数を要した理由には、この本が時系列に従って書かれていないことがある。 日経金融部長というジャーナリストだから、直近の植田日銀総裁の誕生から書き始めるのはわかるが、そこからアベノミクス→黒田前総裁を書き、白川→速水・福井時代と遡っていくのは大変読みづらい。 まともに時系列に沿って書くと、行間からにじみ出るアベノミクス批判がストレートに出てしまうからなのかもしれない。 終盤で「アベノミクスの最大の功績は雇用者の増加を実現したことだ」(313頁)、としつつも、「アベノミクスで雇用は増えたが非正規の割合が多く」(297頁)としている。この辺は労働分配率でストレートに触れるべきところではないか。 女性参加のところも、一方で自民党最保守派(安倍晋三を含む)は、「美しい日本」とは女性は子供を再生産することを求め、家庭を守る旧来型家族制度を維持することではなかったか。やむを得ず、家計の苦しさから非正規労働に従事している女性参加という形で就労者を増やしている面も触れていない。 もとより、日銀ウォッチャーによる中央銀行論であるから、ないものねだりかもしれないが、量的緩和解除を巡る政治家・安倍晋三の悪い意味での執念深さはしっかり記載している(264頁)だけに一抹の不足感がある。

Posted byブクログ