もっと悪い妻 の商品レビュー
短編集。 そんなに悪い妻じゃなかったような。 大きなトラブルは未来に見えるけど、それさえも軽々と乗り越えそう。
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桐野さんの短編集は初めて読んだ。 タイトルと表紙から、もっと重くてドロドロしたものを期待していたが、どれも結末が意味不明で消化不良。 純文学っぽい(?)作品。
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一生のうちに読める本は限られてるから、なるべくなら明るい気持ちになれる本を読みたい。などと思いながらも、たまに桐野夏生の強烈な毒に当たりたくなってしまう。 これは「悪い妻」をめぐる6つの短編。期待したとおり、取り繕うこともせず不平不満をたれ流し、自分勝手な言い分を押し通そうとす...
一生のうちに読める本は限られてるから、なるべくなら明るい気持ちになれる本を読みたい。などと思いながらも、たまに桐野夏生の強烈な毒に当たりたくなってしまう。 これは「悪い妻」をめぐる6つの短編。期待したとおり、取り繕うこともせず不平不満をたれ流し、自分勝手な言い分を押し通そうとする登場人物たち。げんなりしつつも、まだ自分はマシなほうなのだとちょっとだけ安心してしまう。 表題作の「もっと悪い妻」は、浮気しても悪びれない妻と責めない夫。いかにも今どき居そうな夫婦だが、ラストは少し笑ってしまった。 どれも思ったほどドロドロせず、軽く読めて良かったが、ふといつもより毒気が弱いように感じた。「事実は小説より奇なり」で、不倫や貧困、キモいおじさんなどのエピソードなら、今はSNSをみればエグい「実話」であふれてる。この手の話をフィクションで読む意味はもはや薄れてきているのかもしれないなと思った。
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6つの短編。どれも結末が笑い、怒り、同感、驚きがあるね。 「オールドボーイズ」は、定年退職して、そこそこ年金もあるだろうに¥3,000-振込願いは、セコすぎ!
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自分の思い通りにいくことなんてそうそうないわな。これくらいで十分とほどほどで満足して暮らせたらいいか。
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短編のまとまった本であった。 続きがきになる物語の佳境で、毎回話が終わるので歯がゆかった 最後の浮気の話は最悪である。 浮気する人は、大嫌いだから気分が悪くなった
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短篇6篇。小気味よい話。悪い妻描かれるがなぜかスッキリする。良い妻もみんなそういう一面を内に秘めてるのかもしれない。
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「もっと悪い妻」の夫以外は、どの夫も「こんな男いらん」みたいな話だった。そんな男性が現実にも多いような気がして、「男なんていらん」って感じになった。でも今の若い夫は、変わってきているのではないか。どうだろう。
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全部で6篇。 どうにもこうにも居心地の悪い本。 心がざわつく物語が収められている。 「武蔵野線」は勘違い中年男の物語。 メールで変なアプローチを仕掛けてくる中年男性の気持ち悪さよ……。 仕事上の笑顔と愛想は最低限のビジネスマナーで、客に好意を持っているからではない。 人として対...
全部で6篇。 どうにもこうにも居心地の悪い本。 心がざわつく物語が収められている。 「武蔵野線」は勘違い中年男の物語。 メールで変なアプローチを仕掛けてくる中年男性の気持ち悪さよ……。 仕事上の笑顔と愛想は最低限のビジネスマナーで、客に好意を持っているからではない。 人として対応しているだけなのに「電話ください」「メール返してください」は恐怖でしかない。 でも全くわかっていない主人公。 な ん で ? 表題作もそうだが、何か得るもの、と言われると、これと言ってない。 ただ、日常のなんだか嫌な感じと、後悔と、その他言葉にならないモヤモヤした居心地の悪さがふんだんにまぶされている。 読後がいいとも悪いともいえず、明確な結論もない。 作者及び物語の個性ではあるが、少しの物足りなさも感じた。
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短編ではあるがそれぞれ毒気も あり、オールドボーイの最後のオチは 愛も最後は金に取って変わる皮肉さ。 女達の真の恐ろしさもこの短編の 醍醐味だ。
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