がんばりょんかぁ、マサコちゃん(2) の商品レビュー
国を訴えたこの裁判、勝ってはいけない!? 夫トシオが遺した“公文書改ざん”を告発する手記。信頼できる人間に託し、世間に公表することを望むマサコ。 しかし、真実の隠ぺいを謀ろうとする周囲の人間によってその願いは踏み潰されようとしていた。 身も心も疲れ果て、全てを諦めかけたマサ...
国を訴えたこの裁判、勝ってはいけない!? 夫トシオが遺した“公文書改ざん”を告発する手記。信頼できる人間に託し、世間に公表することを望むマサコ。 しかし、真実の隠ぺいを謀ろうとする周囲の人間によってその願いは踏み潰されようとしていた。 身も心も疲れ果て、全てを諦めかけたマサコに運命を変える出会いが訪れるーー どんな困難に阻まれようとも、夫の真意を埋もれさせたままにしてはいけない! 事件の真相を知るため、平凡な主婦が選んだのは、”国”を相手にした裁判!! ところが、ここにも大きな落とし穴が!? 「この裁判勝ってはいけない」その意味とは--!? 第1巻を超える衝撃を約束する第2巻。 今回の2巻は、赤木雅子さんと森友学園問題を追求している元NHKの記者・相澤冬樹の運命的な出逢い、赤木雅子さんと相澤冬樹さんがどのように信頼関係を築き、どのように国と近畿財務局を相手にした訴訟を起こしたかが、テーマ。 赤木雅子さんは、赤木俊夫さんの上司の沼田さんから紹介された弁護士の勧めで近畿財務局を労務災害で訴えた後に赤木ファイルの公表を訴えるつもりだったが、弁護士が赤木ファイルの公表を近畿財務局に訴えることに消極的だったり近畿財務局よりの言動をとることを怪しく思い、疲れ果てていたこと。 赤木雅子さんと相澤冬樹記者の初対面は、意外にも最悪で、マスコミ不信の赤木雅子さんの心を解きほぐすために相澤冬樹記者がどのように赤木雅子さんに対して傾聴する姿勢に徹したか、信頼関係を少しずつ築いていったかの秘話は、1巻に引き続き赤木雅子さんや相澤冬樹記者に丁寧に取材したリアル感がある。 特に、相澤冬樹記者が赤木雅子さんに紹介した人情派弁護士の折口さんに、「あんた1人で辛かったなぁ」と赤木雅子さんが慰められるシーンは、涙無しでは読めない秘話。 次の3巻では、いよいよ赤木雅子さんが国と佐川元理財局長を提訴する裁判が描かれる最終巻。 ここまで来たら、無事に連載終了するよう見届けたい。
Posted by
- 1