タイムマネジメントが病院を変える の商品レビュー
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常勤労働者における日本の労動時間は、極めて長い。この要因には、「待機時間」に代表されるように、生産性の低さが寄与している。 本書では、こうした背景を踏まえて、「無駄な時間」を減らすために、時間に対する意識・会議や業務のシステム設計·評価制度などについて、 批判・提言をしている。 内容としては、当たり前であるが、「基礎」が出来ていない負債が積もることで、待機時間が長い実情を踏まえると、価値ある指摘である。会議の設計に関しては、業務プロセスや評価制度の改革に比べ、利害関係者も少なく、かつ、一回の待機時間も長いと考えられるため、少ないコストで、高い効果を期待できると考える。 一点批判することがあるとすれば、書類の書式や会議について、長い=良いものではないと、述ベているにも関わらず、筆者の過去の体験談が記載されている。その結果、議論が脇道に逸れ、働き方改革の筋道が、体系化されていない印象を受けた。
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本書内でも数回取り上げられている、”一秒もムダに~”におけるそれと、ほぼ同様の論旨。気を付けているつもりでいて、時間を空費してしまった後悔を抱く場面はあるし、タイムマネジメントの重要性は、意識し過ぎてもし過ぎることはないから、本書の主張には、何度も耳を傾ける必要がある訳だけど。
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