1,800円以上の注文で送料無料

雫の街 の商品レビュー

3.9

30件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    14

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/06/03

家裁調査官・庵原かのんシリーズ 第2弾 ・待ちわびて ・スケッチブック ・引き金 ・再会 ・キツネ ・はなむけ 九州から川崎へ移動になったかのん。 少年事件から家事事件を扱う部署になり、離婚調停や財産分与などの事案に携わる。 少年事件と違って、生々しい事案もあるが、子への...

家裁調査官・庵原かのんシリーズ 第2弾 ・待ちわびて ・スケッチブック ・引き金 ・再会 ・キツネ ・はなむけ 九州から川崎へ移動になったかのん。 少年事件から家事事件を扱う部署になり、離婚調停や財産分与などの事案に携わる。 少年事件と違って、生々しい事案もあるが、子への思いや、複雑な男女の関係など、十人十色な人生模様が面白い。

Posted byブクログ

2024/05/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「家裁調査官・庵原かのん」の続編短編連作集。 ・幽霊 ・待ちわびて ・スケッチブック ・引き金 ・再会 ・キツネ ・はなむけ の7編収録。 北九州から横浜家裁川崎中央支部への転属、少年事件専門から家事事件全般担当変更、さらに結婚、コロナと多くな環境変化が一気に訪れるところから始まります。 続編といっても前作を読んでなくても、上述したように全く違う環境になっているので問題ないです。 で、離婚、親権、面会などの家庭崩壊問題と遺産、慰謝料などの金専問題がメインです。 少年係を長年していたためか、家庭問題の中の少年少女中心に考え、より良い落としどころを探る主人公の優しさが心地よいです。 職場のメンバーがメインの話はないのですが、少しづつそのキャラもわかるようになってきて、続編にも期待したいです。 それにしてもパートナーの栗林(くりりん)の存在が救いになっていますね。

Posted byブクログ

2024/05/27

家裁調査官、ドラマ等で聞いた事あるが、具体的には何をする人なのか知らなかった。 7つの短編集で、主人公が誠実にいろいろな問題を抱えている当事者に寄り添う姿が丁寧に描かれていた。審判が下ると物語としてはそこで終わりな訳だが、その後、当事者達がどうなっていくのか、読者は思いを馳せてし...

家裁調査官、ドラマ等で聞いた事あるが、具体的には何をする人なのか知らなかった。 7つの短編集で、主人公が誠実にいろいろな問題を抱えている当事者に寄り添う姿が丁寧に描かれていた。審判が下ると物語としてはそこで終わりな訳だが、その後、当事者達がどうなっていくのか、読者は思いを馳せてしまう。余韻の残る物語でした。 しかし、主人公、取り扱かった事件を自分の旦那に話すのは良いのか? まあっ、フィクションだから良いのか

Posted byブクログ

2024/05/25

この作家さんはいっつも心の奥にある、何かしらあったかいものを描こうとしていることが分かる。救いようのない現実社会にも、思いやりや心配りというものがあるってことを確信している物語。前作読んでないので今から読みます。

Posted byブクログ

2024/05/25

結構好きなシリーズ。 家裁調査官って職を知らなかったけど、前作は北九州 これは川崎。こんなに転勤が多くて、激務とは。心に寄り添う仕事だから、ストレス溜まりそう…

Posted byブクログ

2024/04/20

家裁調査官という仕事を初めて知り、なかなかにハードな仕事なのにびっくりしました。この本を読んで思ったことは、人間一人ひとりに色んな人生があるんだなぁ〜という感じです。

Posted byブクログ

2024/04/16

ただでさえ重たい話なのにコロナも背景にあり、げんなりさせられる。 主人公も特に面白みがないキャラクターに感じられる。 後半2つの話はまぁ良かった。

Posted byブクログ

2024/04/04

家裁調査官の目を通し、さまざまな問題を抱えた家族を描いた短編集。離婚調停や失踪宣告等、どれもこれもが厄介極まりない案件。だけれど当事者それぞれの思いがあり、その思いをきちんと受け止めて解決策を見つけていく調査官の仕事は本当に大変で、しかし重要なものだと思えました。 お気に入りは「...

家裁調査官の目を通し、さまざまな問題を抱えた家族を描いた短編集。離婚調停や失踪宣告等、どれもこれもが厄介極まりない案件。だけれど当事者それぞれの思いがあり、その思いをきちんと受け止めて解決策を見つけていく調査官の仕事は本当に大変で、しかし重要なものだと思えました。 お気に入りは「引き金」「キツネ」。どちらも離婚に関わる問題です。幸せなはずの結婚がいつの間にかこんなことになってしまうだなんて、悲しいけれどよくあることなのでしょう。だけどこれはどっちもしんどい……特に「引き金」のしんどさは、傍目には理解されないだけに余計につらいです。そして「キツネ」のとんでもなさもまた凄まじく。ただ、少しでも救われる結末になったのにはほっとしました。 そして「はなむけ」。この真相も胸に刺さります。残された人たちの未来に少しでも希望があるよう、祈るばかりです。

Posted byブクログ

2024/03/23

連作7番目の最後の作品「はなむけ」、泣かされてしまいました。かのんさん、ルール違反しても、みんなを助けました

Posted byブクログ

2024/03/20

※ 幽霊 待ちわびて スケッチブック 引き金 再会 キツネ はなむけ 全7話 色々な夫婦関係、さまざまな親子関係、 多種多様な家族の中で生じる家庭内の悩みや 争いごとを調整し、解決に向けて手を尽くす 家裁調査官たちの物語。 1話毎にタイトルの『涙の雫』が伝わってきて、 頬に鳥...

※ 幽霊 待ちわびて スケッチブック 引き金 再会 キツネ はなむけ 全7話 色々な夫婦関係、さまざまな親子関係、 多種多様な家族の中で生じる家庭内の悩みや 争いごとを調整し、解決に向けて手を尽くす 家裁調査官たちの物語。 1話毎にタイトルの『涙の雫』が伝わってきて、 頬に鳥肌が立って胸が詰まりました。 生きた人と人が関係して起こる争いなので、 各人の主張が真っ向から対立していて、 相容れないものや理不尽に感じるものには 腹が立ち憤りを感じて怒りの感情が湧きます。 通じない言葉にはもどかしさが募り、 諦めや悲しみの感情にも深く共感してしまって 脳の疲労を緩和させたくなりました。 嘘をつく人、人を欺く人、人を利用する人、 自身のことしか考えない人、人を傷つける ことに躊躇も罪悪感も抱かない人、自分以外の 人の感情に思いが及ばない人、さまざまな人が いるけれど、主人公の様に相手の話に耳を傾け、 深く話を聴けたなら、たくさんのすれ違いや 気持ちのわだかまりが決定的な溝や争いになる 前に解せるんじゃないかそんな風に感じました。

Posted byブクログ