馴染み知らずの物語 の商品レビュー
「ある日目が覚めたら、自分がベッドになっていた」、「眼鏡からコンタクトレンズにかえるタイミングを悩む少年」。 カフカの『変身』や、ゲーテの『若きウェルテルの悩み』など、お馴染みの名作小説を、滝沢カレンがタイトルと少しのヒントをもとに、「馴染み知らず」に変身させた15話の物語。 ...
「ある日目が覚めたら、自分がベッドになっていた」、「眼鏡からコンタクトレンズにかえるタイミングを悩む少年」。 カフカの『変身』や、ゲーテの『若きウェルテルの悩み』など、お馴染みの名作小説を、滝沢カレンがタイトルと少しのヒントをもとに、「馴染み知らず」に変身させた15話の物語。 タレント・ファッションモデルとして活躍する滝沢カレンさんが、ウェブサイト「好書好日」に連載していた「滝沢カレンの物語の一歩先へ」に、書下ろしの『ザリガニの鳴くところ』を加えて再構成した短編集です。 小林多喜二の『蟹工船』、エドワード・ゴーリーの『うろんな客』など、読書好きな方であれば馴染みのある15の物語を、タイトルなどをもとに全く新しいお話へ生まれ変わらせたもの。 おとぎ話のような雰囲気のものもあれば、ちょっとSF、ホラーめいた話もあったりはしますけど、全体的には自由でカラッと、さっぱりしたお話が多く気分もスッキリします。カレンさんらしい独特な言い回しも独創的。不思議な世界観を一冊で存分に楽しめます。 個人的に気に入った話をいくつか。 『妻が椎茸だったころ』喪失からの再生の物語で、個人的には収録作内で一番の癒し物語。『若きウェルテルの悩み』は若者の自意識が書かれていて好きです。私も学生時代同じような事で悩んだことがある。『ザリガニの鳴くところ』これはファンタジーっぽいボーイ・ミーツ・ガール。独特な世界観が大好き。 実は今あげた3作、どれも着想元の話の方を読んだ事が無いので、出来るだけ早めに読めたらいいな……。
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馴染みある物語のタイトルかと思いきや、 そこで滝沢カレンの世界へようこそ笑 彼女の独特な世界観+丁寧な言葉のチョイスが好きです◎
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普段小説はあまり読まない方なのですが、短めで書いてあるのですぐ読めました。 変身がお気に入りです。現実離れしている話が面白かったです。 元になった小説も面白そうなので読んでみようと思います(^^)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ポッドキャストで紹介されているのを聞いて、読みたくなった。 ところどころ言葉のチョイスが前衛的だけど、この著者だと「それも味だな」と思ってしまう。 ベッドに変身したり、髪がもじゃもじゃでワシにさらわれたり。 普通の人生を歩んでいては、思いつかない気がする。
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うろ覚えで物語を書いてしまいました。が、事実だとしたら、その妄想力と勘違い力はすさまじいし、短編ではあるけれど物語としてちゃんととじている筆力はすごい。すごいのだがしかし、面白いなと思ったのは最初の三篇ほどで、残りは、結局同じテンションになっちゃうのね…。自分の半径3mぐらいの世...
うろ覚えで物語を書いてしまいました。が、事実だとしたら、その妄想力と勘違い力はすさまじいし、短編ではあるけれど物語としてちゃんととじている筆力はすごい。すごいのだがしかし、面白いなと思ったのは最初の三篇ほどで、残りは、結局同じテンションになっちゃうのね…。自分の半径3mぐらいの世界観で展開しちゃうのがもったいない。自分がこのタイトルとうろ覚えで何かと混ざってしまった記憶を物語として書き上げられられないので、その才能はすごいと思う。むしろ、全くのオリジナルを書いたほうが開花するんじゃないかとは思う。
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滝沢カレンさんが大好きでたどり着いたこの一冊。 滝沢カレンさんらしい言葉のチョイスや表現方法に時折戸惑いつつ、また感心しつつ、読みすすめました。 ラスト、馴染み知らずの「生きてるだけで、愛」が難解すぎたので、誰かと語り合いたいです(笑)
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実存の小説を自分なりにイマジネーションを広げて書く物語。 なるほど、小説ってこういう表現方法もあるのですね。
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妻が椎茸だったころで号泣し、薬指の標本でゾッとしたり、でも所々シリアスな場面でもカレン節が出ちゃってて入り込みすぎずにさくさく楽しめた! 1番カレン節かまされて爆笑したのはザリガニの鳴くところ。登場人物の名前からずるすぎる。笑 ハチャメチャだけどストーリー展開うますぎてめちゃくち...
妻が椎茸だったころで号泣し、薬指の標本でゾッとしたり、でも所々シリアスな場面でもカレン節が出ちゃってて入り込みすぎずにさくさく楽しめた! 1番カレン節かまされて爆笑したのはザリガニの鳴くところ。登場人物の名前からずるすぎる。笑 ハチャメチャだけどストーリー展開うますぎてめちゃくちゃ面白かったです。
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滝沢カレンさんの、独特な世界観をまさかテレビ番組以外でも感じ取ることができるとは思ってもいなかった。「はじめに」の時点で大笑いしてしまった(私のツボが浅いだけ?)。物語のラスト1文がオチになったり、その1つの文章でどんでんがえしされたりと、たった数ページのお話が集まった短編集だと...
滝沢カレンさんの、独特な世界観をまさかテレビ番組以外でも感じ取ることができるとは思ってもいなかった。「はじめに」の時点で大笑いしてしまった(私のツボが浅いだけ?)。物語のラスト1文がオチになったり、その1つの文章でどんでんがえしされたりと、たった数ページのお話が集まった短編集だというのに、読み応えがかなりあった。カレンさんのようなワードセンスと想像力が、いまとなっては私の羨望の的になっている気がする。
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また長らく体調を崩して、久しぶりに一冊読み切ることができました。嬉しい。それはさておき。 滝沢カレンさんが古今東西の名作のタイトルと少しの原作の情報を頼りに紡ぎ上げた物語たち。本書のタイトル通り、まさに馴染み知らずだ。 独特の言い回しの効いたカレン節は活字でも顕在で、少し読みに...
また長らく体調を崩して、久しぶりに一冊読み切ることができました。嬉しい。それはさておき。 滝沢カレンさんが古今東西の名作のタイトルと少しの原作の情報を頼りに紡ぎ上げた物語たち。本書のタイトル通り、まさに馴染み知らずだ。 独特の言い回しの効いたカレン節は活字でも顕在で、少し読みにくい部分もあったけれど、カレンさんの自由な発想で紡ぎ上げられる物語たちがどこへ向かうのか、ワクワクしながら読み進めることができました。 カフカの変身を元にしたカレンさんの変身が本書の中で一番好きですね。あとは若きウェルテルの悩みも好みです。 各話ラストに原作のあらすじが載っていて、未読の作品も気になる仕様。 以下備忘録がてら目次をば。 馴染み知らずの(以下略)九月が永遠に続けば 妻が椎茸だったころ 変身 うろんな客 ザリガニの鳴くところ あしながおじさん 若きウェルテルの悩み 号泣する準備はできていた バナナフィッシュにうってつけの日 みだれ髪 蟹工船 屋根裏の散歩者 薬指の標本 わたしを離さないで 生きてるだけで、愛。
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