負けへんで! の商品レビュー
傑作。 東証一部上場企業創業社長として順風満帆な生活を送っていた最中、冤罪に巻き込まれて国家権力と闘うことになるという、普通の人生ではありえない経験を記した完全ノンフィクション。 書き口は端的で、会話は軽妙な関西弁で進行する。 読み出したが最後ページをめくる手が止まらなかった。 ...
傑作。 東証一部上場企業創業社長として順風満帆な生活を送っていた最中、冤罪に巻き込まれて国家権力と闘うことになるという、普通の人生ではありえない経験を記した完全ノンフィクション。 書き口は端的で、会話は軽妙な関西弁で進行する。 読み出したが最後ページをめくる手が止まらなかった。 2024年現在もなお著者山岸さんの検察への刑事裁判が進行しており、ニュースなどで続きを追いかけることができる。 早く読んだ方がなお楽しめると思う。 日本という国家の暗部を描いた名作。
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プレサンスコーポレーションの創業社長であった山岸さんが巻き込まれた冤罪事件について、ご本人があらましを語った一冊。 読めば本当に非道いとしか言いようがない経緯である。何故、検察はこのような荒唐無稽なストーリーに突き進んでしまったのだろうか。国家賠償請求訴訟が進行中のため、そこで事...
プレサンスコーポレーションの創業社長であった山岸さんが巻き込まれた冤罪事件について、ご本人があらましを語った一冊。 読めば本当に非道いとしか言いようがない経緯である。何故、検察はこのような荒唐無稽なストーリーに突き進んでしまったのだろうか。国家賠償請求訴訟が進行中のため、そこで事の経緯が明らかになることを期待したい。 しかし、いくら真実が明らかになっても、この冤罪によって、ご本人が一代で築き上げた売上1,000億の上場会社を手放さざるを得なく事実は取り返すことができない。ご本人は本著の中で前向きに次へ進まれていることを記しているが、心中はそんなに簡単なものではなかったはずである。 過ちを認め、原因を直視し、改めるべきところを改め、そして前へ進む。何はしなくとも時間は過ぎていくものだからこそ、忘れてはいけないと改めて強く思った。
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上場企業の社長が業務上横領の疑いで逮捕されたけど最終的には無罪になったお話 400ページ 近く あってかなり長いけど実際の取り調べの様子がリアルな言葉で書かれていてとても興味深い 2011年に 村木さん という方が冤罪事件で逮捕された その時に検察庁は 取り調べ などのやり方...
上場企業の社長が業務上横領の疑いで逮捕されたけど最終的には無罪になったお話 400ページ 近く あってかなり長いけど実際の取り調べの様子がリアルな言葉で書かれていてとても興味深い 2011年に 村木さん という方が冤罪事件で逮捕された その時に検察庁は 取り調べ などのやり方を変えないといけないと言っていたけど 10年経った今でも ほとんど変わっていないということがよくわかった すごく残念です 取り調べ の時は本当のことを話せば分かってくれると思ってはいけない とにかく黙秘した方がいいということがわかった
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早く自由になるために証拠に同意してくれと迫ったり、悪いことはしていないから黙秘しないと言ったりする、依頼人とのやり取りの緊迫感が良かった。
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真実の追究よりも検察官のプライドが優先される取り調べの実態。 逆転裁判的な面白さがある。ミツルギ検事よりも相手は超手強い(誤りを認めないから)リアル検事との戦いの物語。
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堀江貴文氏が紹介していたので読んだ。 東証一部上場企業の社長が自己資金のやりとりを巡って検察と闘うルポ。 検察とのやりとりや内情が細かく書かれており、著者の冤罪事件の体験者の立場から非常に分かりやすい内容だった。
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「刑事裁判の現実に迫る:『プレサンス冤罪事件』の深い洞察」 同業界の社長が著者である「負けへんで! 東証一部上場企業社長vs地検特捜部」という本をAudibleで耳読了しました。この事件は世間一般ではあまり知られていないかもしれませんが、本書を通じて「人質司法」や「起訴されたら...
「刑事裁判の現実に迫る:『プレサンス冤罪事件』の深い洞察」 同業界の社長が著者である「負けへんで! 東証一部上場企業社長vs地検特捜部」という本をAudibleで耳読了しました。この事件は世間一般ではあまり知られていないかもしれませんが、本書を通じて「人質司法」や「起訴されたら99.9%有罪」という刑事裁判の現実に深く切り込んでいます。 この本と、同じような経験をすることはないかもしれませんが、知っておくべき重要な情報が多く含まれています。組織の中の不正や不公正が、民間企業でも国家機関でも大差ないことを理解できる内容でした。 リアリティのある内容と、ナレーターの関西弁が聞きやすく、一気に聴き終えることができました。刑事裁判の現実について知りたい方に特におすすめします。
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ボリュームのある内容だが、2日間で一気に読み上げてしまった。日本の司法が遅れていると言われる中、このような問題提起を含んだ発信があるにも関わらず、何も変わらない司法の姿勢が疑問。米国式にすべき、とまでは思わないが、本件も踏まえて、変わっていって欲しいと願う。
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たまらん本だった。 私のツボにきた。2つも。 ひとつは、検察もの。 10年位前に細野 祐二さんの「公認会計士 VS 特捜検察」を読んで以来、 検察のでっちあげに憤慨したのがきっかけ。 その後も村木厚子さんの「私は負けない「郵便不正事件」はこうして作られた」 神保哲夫さ...
たまらん本だった。 私のツボにきた。2つも。 ひとつは、検察もの。 10年位前に細野 祐二さんの「公認会計士 VS 特捜検察」を読んで以来、 検察のでっちあげに憤慨したのがきっかけ。 その後も村木厚子さんの「私は負けない「郵便不正事件」はこうして作られた」 神保哲夫さんの「PC遠隔操作事件」などなど、 検察の暴走は後を絶たない。 国家権力を持ちながら、まるでやくざのように、、、 いや、やくざは自分の力と知恵で動いているから検察よりましか。 自分たちが勝手に描いたストーリー通りに虚偽の自白をさせようとする検事。 そのために人質司法、いつまでも拘留を解かない人権無視。 私は国外逃亡したゴーンさんを悪く言えない。 この事件は無実と解決したことを知っているから、ある意味安心して読めた。 最後は映画「ミッドナイトエクスプレス」のように、主人公に幸せが来る、 とわかっていた。でも途中はハラハラする。 こういうのが好きなのだ。 2つ、と書いた。もう一つある。 この事件、身近だった。 私がもといた会社の社長が彼の株を買った。立場上直属の上司。 そう、直絶知っている人が本に登場することはなかなかない。 転職する直前には、著者が抜けた後の会社がグループ会社になり、 業務範囲が増えるところまで来ていた。 他人事ではなかった。 犯罪者の会社を買う、なんて噂もあったはず。 社長はシロであることがわかってたのかな、、、となるとすごくお得な買い物。 さすがである。 ということで、興味を持って読まざるを得ない本になった。 それにしても酷すぎる検察。 というか、、、これが今の官僚の根っこなのではなかろうか。 偏差値エリートが優秀な大学を出て高級官僚になり、知識はそこまで、 あとは省内競走に勝つために、省の論理だけを正義として、なりふり構わず 国家権力を利用する。検察に限ったことではない。 中には国家のためにと官僚になったものもいるだろうが、そういう姿を見て、 若い人から辞めていくという。私の周りにもその転職組が何人もいる。 国民の声を聴かず、姿を見ず、組織で生き残ることだけに突っ走る。 あー、民間企業の出世を目指すサラリーマンも大差ないか。。。 いや、そうではない。人の自由を奪う権限を持った連中がそれでは困る。 著者も最後に訴えている。 こんな検察ではいけない。 正さねばならない。 そのための書籍なのだ。
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力作。 日本の司法、検察の問題点を表しいる。遅れている。当事者は堪らない。検察が起訴したら、司法は有罪に向かうようだ。誤認逮捕でも責任はとらない。 作者は大金持ちで、我々とは違う特別な人物なのが逮捕の発端だろう。季下に冠を正さず。大金を常人では考えられないように動かす。特殊な世界を感じた。
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