おばけのこ の商品レビュー
ブクログで知った大人向けの絵本。 思ってた倍以上に分厚くてびっくりしました! 文字はかなり少なく、ほとんどが絵で構成されていてショーン・タンの『アライバル』を思い出しました。 次の絵まで5歩位しか歩いてない!っていう感じで細かくて、でも1枚1枚の絵はしっかり描いていて見ごたえが...
ブクログで知った大人向けの絵本。 思ってた倍以上に分厚くてびっくりしました! 文字はかなり少なく、ほとんどが絵で構成されていてショーン・タンの『アライバル』を思い出しました。 次の絵まで5歩位しか歩いてない!っていう感じで細かくて、でも1枚1枚の絵はしっかり描いていて見ごたえがあります! 絵はもちろん、ストーリーも素敵なのでぜひ!
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落ち着いた感じの淡色の絵本です。分厚い本ですが、字は少なめで、おばけのこがとても可愛く最後まで一気に読みました。手書きのフィンランド語が書かれているのも素敵です。
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山に囲まれた薄暗い森のなかにポツンと建つ家に越してきたひとりの女性。毎夜聞こえるおばけたちの声をたどって森の奥へ分け入り、彼らが闇から抜けでるための道しるべを作ってやるようになる。そんな彼女のもとに小さなこどものおばけが居着く。二人は闇を飲み込みすぎて巨大化してしまったおばけのた...
山に囲まれた薄暗い森のなかにポツンと建つ家に越してきたひとりの女性。毎夜聞こえるおばけたちの声をたどって森の奥へ分け入り、彼らが闇から抜けでるための道しるべを作ってやるようになる。そんな彼女のもとに小さなこどものおばけが居着く。二人は闇を飲み込みすぎて巨大化してしまったおばけのため、一緒に光を作る。 モノクロのスタイリッシュな画風だけど、鉛筆(たぶん)のやわらかさを感じるイラスト。家のボタニカルな壁紙がヴァギナ・デンタタじみててちょっと怖いんだけど、生々しさを感じるのはそれくらい。おばけの子とかくれんぼするくだりは小さい子と一緒に読むとき盛り上がりそう。 子どもを失った女性の悲しみというモチーフに良くも悪くも一番フォーカスしてきたジャンルはホラーや怪談だと思うので、逆にホラーのフォーマットを使って癒しや救済を描くのが近年のトレンドになっているのも歴史的な流れなのだと思う。エピグラフに古今和歌集から姥捨山の歌が引かれていて、山に囚われているおばけたちの来歴がほのめかされている。『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』に続いて、フィンランドと日本の古典をつなぐ創作が読めて嬉しかった。
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絵本と呼ぶにはもったいないような… たくさんの枚数の絵のみで描かれた絵本です。字は少ししかありません。 同じくり返す構図の絵でも、きちんと別々にに描いていて、とても手が込んでいるなぁ、と思いました。 大切な家族との別れを経験した大人の女性が読むのに相応しい感じです。 最初の絵の中...
絵本と呼ぶにはもったいないような… たくさんの枚数の絵のみで描かれた絵本です。字は少ししかありません。 同じくり返す構図の絵でも、きちんと別々にに描いていて、とても手が込んでいるなぁ、と思いました。 大切な家族との別れを経験した大人の女性が読むのに相応しい感じです。 最初の絵の中にヒントがあり、最後にそれが あー、そうだったんだ、やっぱり とつながる。悲しいような、さみしいような…こんな絵本をベッドサイドに、夜を過ごすのもいいかも…
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