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アウターQ の商品レビュー

4.1

21件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

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2024/09/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

職場のパイセンからの借り物。著者名を見て、「ホラーは苦手なのに…」と思ったけど読んでみた。本作は怪異などのホラーではなく、ミステリーの短編集。物語は新人webライターの湾沢陸男が取材を通して、変な事件(?)に巻き込まれていく物語。高校からの先輩で会話が「アレ」ばっかりの井出さん、地底アイドルの練馬ねりちゃんなど、なかなか濃い感じの面子が揃い物語を彩る。決してホラーではないけど、存在があやふやな怪異よりも人間の方がよっぽど怖いなぁという感想。ちょっとビクビクしながら読んでたけど、最後は楽しく読了。

Posted byブクログ

2024/08/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最初は良い意味でただのウェブ創作記事といった感じで楽しく読んでいたが、天国屋敷からの一連の流れは昨今よく取り上げられる悪質なデマ問題を思い出させる、急に現実世界と結びつく感じがとても恐ろしかった

Posted byブクログ

2024/07/21

『斬首の森』では不完全燃焼でしたが、こちらはなかなか良い勢いで燃えてくれました。 新人ライター湾沢陸男くんが遭遇する色々な種類の事件の連作集です。 各話それぞれ違った怖さ、ミステリー的仕掛けが施されていてそれを味わうだけでも面白いのに、最終2話で連作集である事を思い起こしてくれ...

『斬首の森』では不完全燃焼でしたが、こちらはなかなか良い勢いで燃えてくれました。 新人ライター湾沢陸男くんが遭遇する色々な種類の事件の連作集です。 各話それぞれ違った怖さ、ミステリー的仕掛けが施されていてそれを味わうだけでも面白いのに、最終2話で連作集である事を思い起こしてくれる仕掛けがあって声を上げてしまいました。 結末が胸糞悪い「笑う露死獣」、ヒトコワと怪談とミステリーが混ざった「目覚める死者たち」が特に好きでした。シリーズ化してほしいっちゃほしいけど結末的に難しいっすかねぇ。

Posted byブクログ

2024/07/06

Webマガジンの世界を舞台に、人の面白さや怖さを描く澤村伊知ならではのホラー作品。 短編集でありながら全体としてまとまっているのも良いですが、もう少しシリーズ化して続けて欲しいところです。

Posted byブクログ

2024/06/10

連作短編集。 ミステリー系もホラー系もあって楽しめる。 「笑う露死獣」と「歌うハンバーガー」が好み。 途中あれっと思う違和感があって、それが伏線になっていた。他の伏線には全然気付かなくて、後から読み返して確認した。

Posted byブクログ

2024/04/21

振り返れば伏線が敷かれていたのね。短編一つひとつもカラーがあって面白かったけれど、それら点を繋いで線としたラスト2話はすごかったなぁ。と言いつつ地底アイドルファンになりました。

Posted byブクログ

2024/02/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なるほど! そー繋がっていくのか。 改めてSNSが怖いというか、ネットや人の記憶力や証言があてにならないのだなと思った。 リクも別に悪気があったわけではなく、意識が薄れてく中で目にした物をそのまま、なんの気無しに発言しただけで、それはある意味正義だったし。 発した言葉で誰かを救えることもあれば、傷つけることもある。なんだかちょっと怖いな。 井出さんがまさかでちょっとショックだったな。

Posted byブクログ

2023/12/04

著者の作品は何作か読んでいるが、本作は若干ホラー要素もあるものの、基本的には本格の連絡短編ミステリ。 探偵役の「松戸の地底アイドル」こと「練馬ねり」は完全に、『ぼっち・ざ・ろっく!』の「廣井きくり」で脳内再生された。 軽妙洒脱な作風なので、年末の繁忙期で摩耗した心身でも楽しんで読...

著者の作品は何作か読んでいるが、本作は若干ホラー要素もあるものの、基本的には本格の連絡短編ミステリ。 探偵役の「松戸の地底アイドル」こと「練馬ねり」は完全に、『ぼっち・ざ・ろっく!』の「廣井きくり」で脳内再生された。 軽妙洒脱な作風なので、年末の繁忙期で摩耗した心身でも楽しんで読めた。

Posted byブクログ

2023/10/25

湾沢陸男はウェブマガジン『アウターQ』のライターで、食わず嫌い克服ネタや怪しげな店への取材などとりとめもない記事を書いている。 そんな彼の記事に関する連作短編集。 澤村作品だけどホラー要素は大分少なめのミステリー。 子供の頃に噂になった公園の謎の落書きや怪しげなハンバーガー店、...

湾沢陸男はウェブマガジン『アウターQ』のライターで、食わず嫌い克服ネタや怪しげな店への取材などとりとめもない記事を書いている。 そんな彼の記事に関する連作短編集。 澤村作品だけどホラー要素は大分少なめのミステリー。 子供の頃に噂になった公園の謎の落書きや怪しげなハンバーガー店、絵の中の女性を探したい、など… どの話も派手な怖さではないけど薄ら寒くなるような怖さを孕んでいる。 最終話で全ての話が繋がる内容になっていて色々衝撃的なのだけど、伝えることの難しさ、伝え方を間違えた時の恐ろしさが心に響く。

Posted byブクログ

2023/09/10

初めて読んだ澤村伊智さんの作品。短編集でそれぞれの話がもうすでに読みやすく面白いが、その中に伏線があって最後の話へと結びついていく。なるほど、としてやられた感じ。ミステリを読み慣れた人なら違和感にすぐ気づくのかも。『ぼぎわんが、来る』も読んでみたくなった。

Posted byブクログ