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天使と悪魔 の商品レビュー

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2023/11/06

書籍のその名の通り、天使と悪魔について、古今東西問わず上手に整理された1冊である。誰もが知っている宗教的な話や歴史の1部となっている話、ディズニーや特撮、はたまたRPGゲームで目にした耳にした神様、天使、悪魔、化物、武器等がオンパレードで出てくるので、ワクワクしながら読みきってし...

書籍のその名の通り、天使と悪魔について、古今東西問わず上手に整理された1冊である。誰もが知っている宗教的な話や歴史の1部となっている話、ディズニーや特撮、はたまたRPGゲームで目にした耳にした神様、天使、悪魔、化物、武器等がオンパレードで出てくるので、ワクワクしながら読みきってしまいました。 知らないことも多く、特に、インドやゾロアスター教、スラブ、メソポタミアの神様、悪魔について大変勉強になります。と思えば、日本の社寺仏閣の名前も理解が深まってしまう等幅が広い内容です。 また、欧州から中東、中東からインド、インドから中国を経由して日本に入って色々名前が変わる神様、天使や悪魔もおります。世界は東西に繋がっているのですね。また、結局、東に行こうが西に行こうが、考えるのが人間であることから、神様や天使も、悪魔も同じ様な能力があったり、善行、悪行を行います。それが、また実に面白いです。 そして、古今東西変わらず、神様が悪魔になったり、化物が反省して神様側の存在になったりと、お互いに往復が可能なのですね。 悪行も可愛らしいものから、とんでもない災害まで幅広い。 結局、人間とは悪いことをするのも、良いことをするのも、自分の意思でというよりは、むしろ誰かに心を支配されたり、動かされたりして実行している様に、他力本願なのですよね。ずるい。そんな人間達のずるさが産み出した存在が、神様や天使、悪魔なのかもしれませんね。 そんなことを考えさせられる本です。

Posted byブクログ