悟りと葬式 の商品レビュー
序章 それぞれの仏教 第1章 布施の始まり 第2章 葬式の始まり 第3章 戒名の始まり 第4章 慰霊の始まり 第5章 追善の始まり 第6章 起塔の始まり 終章 葬式仏教の将来 付録 『浄飯王般涅槃経』の真偽をめぐって
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布施、葬式、戒名、慰霊、追善、起塔について、仏教発祥のインド、係留地の中国、それから日本の状況を解説しているが、難しい! 初見の語句が満載でそれぞれ複雑な背景に基ずく解説が記載されているが、理解が難しい.しかし、基になる文書が明確になっていることは、志のある人が学ぶための土台はあ...
布施、葬式、戒名、慰霊、追善、起塔について、仏教発祥のインド、係留地の中国、それから日本の状況を解説しているが、難しい! 初見の語句が満載でそれぞれ複雑な背景に基ずく解説が記載されているが、理解が難しい.しかし、基になる文書が明確になっていることは、志のある人が学ぶための土台はあるということだ.それだけ仏教には蓄えがあるのだと感じた.わが国にはそれのない神社という存在があるが、そのあたりの事情を含めて宗教に関するセンスを磨いていきたいと思っている.
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悟りを求めるということと葬儀とが仏教の中でいかに結びついているのかという、ある意味哲学的な問いに答える本ではなく、膨大な仏典に当たり仏教がいかにして葬儀を自らの内に取り込んでいったかという歴史的な問いに答える本であると思う。著者は葬式仏教はなくなることはないと見ているが、私はなく...
悟りを求めるということと葬儀とが仏教の中でいかに結びついているのかという、ある意味哲学的な問いに答える本ではなく、膨大な仏典に当たり仏教がいかにして葬儀を自らの内に取り込んでいったかという歴史的な問いに答える本であると思う。著者は葬式仏教はなくなることはないと見ているが、私はなくなる可能性はゼロではないと思っている。
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悟りを求める仏教でなぜ葬儀をするのか、インド・中国・日本の文献を読み込んで明らかにしていきます。 『「悟り体験」を読む』(新潮選書、2019年)に続く「悟り学」の一環の書と、あとがきで説明する仏典翻訳家の著者は、次なる刊行書の構想として、『仏教はどう逝きなさいと教えているか』『仏...
悟りを求める仏教でなぜ葬儀をするのか、インド・中国・日本の文献を読み込んで明らかにしていきます。 『「悟り体験」を読む』(新潮選書、2019年)に続く「悟り学」の一環の書と、あとがきで説明する仏典翻訳家の著者は、次なる刊行書の構想として、『仏教はどう逝きなさいと教えているか』『仏教は霊をどう説いてきたか』『仏教は他者とどう関われと教えているか』『悟りと欲望』『悟りと酒』『悟りと動物』を順に書いていきたいと予告しています。
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