祖母姫、ロンドンへ行く！ の商品レビュー

椹野道流(著者)

2024/08/03

自分も、祖母姫と孫秘書と一緒に
ロンドンを旅行している気分になれるほど、
その場の情景がありありと浮かんだ。

誇り高い祖母の生き方や
一流ホテルのバトラーやドアマン、
航空機内で出会ったCAからの教えが
作者の心に残り続けている。

旅は勿論その時も楽しいけれど、
その経験を後から振り返り
自分の財産とすると、
より豊かな人生になるだろう。

バトラーティムが双子の弟と
ブライトンに連れ出してくれたシーン、
ロンドンを発つ前に
祖母、ティムと3人でお寿司を囲むシーン、
どれもすごく魅力的だった。

時間を置いて、また読んでみたい本。

2024/08/02

歯に衣着せぬ言い方で、自信たっぷり、自由に自分のやりたいことをやる！なところがほんとにおもしろかった笑笑
おもしろドタバタ日記だと思って手に取ったけど、祖母姫の言葉がほんとに勉強になり、ズシンと響いた。卑下する癖や謙虚さを全面に出す癖、変えていきたい。

謙虚さを全面に出して自分を卑下し、周りに気を遣って優しい言い方で話す、人の気持ちを考える、が気づけば自分の基本姿勢だった。
祖母姫の姿勢とは全く違うし、祖母姫の考え方をまるっと真似することはできない。今の環境で楽な姿勢がこれだと思うから。
でも自分を卑下して生きていると、ときどき辛くなって「自分だけは自分の良さを知ってるからね」と心の中で自分をハグする。
でも祖母姫を見て、卑下なんかせずもっとワクワクすることに自分の脳や時間を使いたいって思った。

きっと変われる。自分を大切にしたい。
そんな気付きと勇気をくれた祖母姫です。読みやすくてほんとに面白いし、自己肯定感の低い人にきっと刺さる、素晴らしい本です！

2024/07/31

「一生に一度でいいからイギリスに行って、お姫様のような旅がしてみたいわ。」という祖母の願いを叶えるために、奮闘した孫のエッセイ。

五泊七日の旅行は、飛行機はファーストクラス、宿泊はロンドンの五ツ星ホテル。一流のデパートでの買い物と最高のディナー、自慢できる最高のものを見たい、と祖母姫からの要望も盛りだくさん。ファーストクラスのCAの気配りと、伝授してくれた高齢者のためのホスピタリティは、私も勉強になった。そして、一番すごいと思ったのは、一流ホテルで働く人達。ドアマンもベルボーイもバトラーも、気配りと目配りがさすがだった。

祖母姫はメンタルが強く、美意識も高く、この旅行にかける意気込みが伝わってきた。著者の奮闘ぶりもさながら、彼女をさりげなくしっかりとサポートするホテルマン達が、素晴らしすぎた。最後の夜のサプライズは、本当に粋な計らいだった。一流と呼ばれる人達が、一流足る所以がこの本を読んでよくわかった。

筆者が旅の終わりに気づいたことは、見てあげていると思っていても、実はしっかりと見られていたことだった。「謙虚と卑下は違う」「楽をせず努力をしなさい」という祖母姫の言葉は、私の心にも留めておきたいと思った。祖母姫が、みんなから大切にされていた理由がわかる言葉だった。

祖母姫との楽しい旅の思い出はとても楽しい読書時間をもたらしてくれた。祖母姫は、自分の旅行記が本になって、きっと自慢げに微笑んでいるだろうな。

表紙は木村セツさんのちぎり絵。いちごジャムとクロテッドチーズをはさんだスコーン。そして、イギリス国旗。相変わらず素敵な作品だった。

2024/07/28

とっても楽しい読後感で、自身の祖母を思い出しながらちょっと泣いた。

終始チャーミングで頑固で素敵なお婆様との旅行記で、一期一会の出会いが沢山。言葉がたとえ通じなくとも情熱があれば意思疎通ができるのだと知らされた。

謙虚と卑下は違うものなの。自信がないから自分のことをつまらないものみたいに言って、相手にみくびってもらって楽をしようとするのはやめなさい。それは卑下みっともないものよ。　
楽をせず努力をしなさい。いつもその時の最高の自分で、他人様のお相手をしなさいよ。オシャレもお化粧もそのために必要だと思ったらしなさい。胸を張って堂々とでもあいてのことも尊敬してお相手をする、それが謙虚です。

お婆様からの金言を頂いた気がした。

2024/07/27

小説かと思ったら、エッセイだった。

著者と８０歳超えの祖母と２人の
ロンドン旅行を綴ったもの。

超高齢者と長旅、それも海外・・・
まるで幼い子どもと旅行に行くかのような
２人旅は、さぞかし気疲れが凄かっただろう。。
私だったら怖くて行けないな～笑

でも、もう今回で最後かもしれないという
おばあちゃんの海外旅行。
飛行機もファーストクラス、宿泊先も超一流ホテル。
羨ましい限り。

このエッセイに出てくるホテルは一体どこなんだろう。
こんなお姫様気分にさせてくれるホテルなんてあるんだ～
と思いながら読んだ。
ホテル名が出てこなかったのが残念なり。

エッセイの要所要所に出てくるおばあちゃんの言葉が
時に心にぐっと刺さる。

「謙虚と卑下は違うものなの。
自信がないから、自分のことをつまらないものみたいに言って、
相手に見くびってもらって楽をしようとするのはやめなさい。」

というお言葉。
あー、まさにそのとおり。
今の自分にあてはまりすぎてびっくりした。

ご年配の方から教えてもらえることって、
本当にたくさんある。
やっぱり人生経験って、何にも代えられない重みが
あるんだなあ。

この本を読んで、私も親孝行したくなった。

2024/07/24

祖母と孫のイギリス贅沢旅行記。
　イギリスの高級ホテルの数々のおもてなし、ホスピタリティの高さにビックリ。凛としている祖母姫の人を巻き込むパワーに翻弄される孫。こんなわがままで贅沢な旅行を母にプレゼントした息子たちの素晴らしさ。豪華アフタヌーンティーを一緒に食べたような気持ちにさせてくれる、筆者の表現力。
　もっと旅行後に祖母と話をすれば良かったと全て反省で語られる著者の言葉には、人が歳をとっていく悲しさと、若者の非情も垣間見るけれど、祖母にとっては最高の旅だっただろうなぁとほんわかしてしまう。

2024/07/24

作者がまだ若かった頃､80代の頑固で認知症がまあまあ進んでいる祖母の「一生に一度でいいからイギリスへ行きたい。お姫様のような旅がしてみたいわ」と言う願いを叶えるため一緒にロンドンへ。
親戚達がお金を出し合って､豪華絢爛な旅ではあるが世代のギャップもあり四苦八苦する道中が描かれている。
お金に糸目を付けずこんな豪華な旅ができたら､どんなに幸せなことかと思うけど､出来れば気の合う友達と行きたい(笑)作者の体験談の話だが、フィクションも含まれていると思う。
頑固な高齢者を気遣いながらの大変な旅の中にも､歳を重ねた作者が祖母と過ごした時間は貴重な体験だったと感じ､祖母から得たアドバイスは読み手の私達の心にも響く。
庶民ではなかなか体験が出来ない豪華な旅の描写もこの本の魅力。ファーストクラスでイギリス。憧れちゃうなぁ(笑)

2024/07/21

大昔、家族と行ったなあ。。
もっと良くなれると信じて努力して、その結果生まれるのが自信。いつも最高の自分で居る、なるほど。

2024/07/19

嗜好がはっきりしていて元気な祖母と、孫娘の豪華なイギリス旅行記。
一緒に旅したかのように、ドキドキ、ハラハラ、うっとり、いろんな感情がやってきた。
読書中に声をあげてしまったのは、久しぶり！

印象的な会話
　孫娘「どうしてお祖母ちゃんはいつもそう自信満々でいられるのかなー」
　祖母姫「もっと綺麗になれる、もっと上手になれる、もっと賢くなれる。自分を信じて努力してその結果生まれるのが自信よ。」

旅行に行きたくなった。

我等がバトラーティム最高！

2024/07/15

お祖母様と孫のたった一度のイギリス旅行滞在記でした。とてもゴージャスな旅で羨ましい限りでした。最上級
のホテルやファーストクラスのおもてなしは素晴らしくそのサービスを受けながらおもてなしの心を学んで成長する主人公も素敵でした。