真昼のユウレイたち の商品レビュー
ユウレイと聞けば怖く恐ろしいものとの思いが先立つが、ここに登場するユウレイたちは実に優しく、生きている者たちに寄り添っている。 お盆が過ぎたが、手を合わせ、「私たちを見守っててね」と願うことがある。御霊の存在を意識するって日常の中にあるのではないでしょうか。何かに守られている...
ユウレイと聞けば怖く恐ろしいものとの思いが先立つが、ここに登場するユウレイたちは実に優しく、生きている者たちに寄り添っている。 お盆が過ぎたが、手を合わせ、「私たちを見守っててね」と願うことがある。御霊の存在を意識するって日常の中にあるのではないでしょうか。何かに守られているとか助けられたとか…。目に見えずとも、きっとこんなユウレイたちによって力づけられ、守られているかもしれない。と思える優しい作品でした。
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姉に会いにきた女の子、娘を見守る両親、戦地に赴く前にできた仲間に会いにきた青年、再婚した家の飼い猫。 ユウレイなのにとても自然で、読んでても気付かないくらい。怖くはなくて、たんたんと、でもちょっぴり切なくてあたたかい四編。
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5年から。何気ない子どもたちの日常で、生きる人の側に寄り添う幽霊たちと出会う4編。 子ども目線の児童書ではあるけれど、大人もすぅっと胸に入ってくる様な素敵なお話。どのお話も幽霊にはなったものの、存在は自然にある感じが良い。短編で読みやすく、いじめのお話や、戦争を自分ごとに感じられ...
5年から。何気ない子どもたちの日常で、生きる人の側に寄り添う幽霊たちと出会う4編。 子ども目線の児童書ではあるけれど、大人もすぅっと胸に入ってくる様な素敵なお話。どのお話も幽霊にはなったものの、存在は自然にある感じが良い。短編で読みやすく、いじめのお話や、戦争を自分ごとに感じられる描写もあって、子供にとって視野が広がるところも◎。
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日常のなかにふっとあらわれるユウレイたち。 人にとりついたり、あの世にひきずりこんだりというのではなく、思いを残して亡くなった人たちが、愛する人たちをそっと見まもる話が4編おさめられていて、どれもじわっと沁みてくる。 「願い」はベトナム戦争で亡くなった兵士が50年の時をへて、かつ...
日常のなかにふっとあらわれるユウレイたち。 人にとりついたり、あの世にひきずりこんだりというのではなく、思いを残して亡くなった人たちが、愛する人たちをそっと見まもる話が4編おさめられていて、どれもじわっと沁みてくる。 「願い」はベトナム戦争で亡くなった兵士が50年の時をへて、かつて日本に駐留していたときに知りあった友人を訪ねてくる物語。著者の『ピース・ヴィレッジ』と地続きの物語のようで、グッと来た。
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今日は幽霊の日だとかTVで言ってました。それで選んだわけじゃないけどこちらの本。優しいゴースト・ストーリー4編。児童書だからと侮ってはいけない、なかなかジンとくる話もあったよ。特に戦争の話が良かった。
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児童書。 亡くなった人が幽霊となって現れるのだけど、のこされた人をそっと支えるように優しく存在しているので、全く怖くはない。 むしろこんな幽霊なら大歓迎かも。 小学中学年~高学年くらいにおすすめ。
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