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愚者の街(下) の商品レビュー

3.8

16件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    7

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2024/09/03

全体的に浅い感じ。主人公が他人に対する気持ちも浅くて軽くサイコパス気味みたい。お涙頂戴までいかなくてももう少し何かあっても良いのではと思った。 でも上海時代の描写にはとても惹かれた。ある意味これがあったから星四つにした。

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2024/07/09

まだこういう言葉使うのかわからないけれど、いわゆるハードボイルド、やっと「街を腐らせる」が動き出しました。ダイとネセサリーのコンビがなかなかいい感じ。やってることかなりあくどいのに翻訳がジェントルなためか、ソフトに見えてしまいます。70年代作品らしく、その後強烈な本読みすぎたせい...

まだこういう言葉使うのかわからないけれど、いわゆるハードボイルド、やっと「街を腐らせる」が動き出しました。ダイとネセサリーのコンビがなかなかいい感じ。やってることかなりあくどいのに翻訳がジェントルなためか、ソフトに見えてしまいます。70年代作品らしく、その後強烈な本読みすぎたせいか、これくらいだと可愛く見えてしまう自分が怖い、。テンポ良い展開で楽しめたし、ラストの言い回しが印象的でした。みんな幸せに暮らしてほしい。

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2024/07/01

上巻よりはわかりやすいけど、自分には合わなかった。 悪で悪を倒すのはわかるけど誰にも共感できない。気取った会話も入ってこない。後半は意図して派手なアクションを出してきたなという感じ。 各ミステリ賞でもランキングに入ってるけど、作者が大御所でかつ鬼籍に入っていて今になってまさかの邦...

上巻よりはわかりやすいけど、自分には合わなかった。 悪で悪を倒すのはわかるけど誰にも共感できない。気取った会話も入ってこない。後半は意図して派手なアクションを出してきたなという感じ。 各ミステリ賞でもランキングに入ってるけど、作者が大御所でかつ鬼籍に入っていて今になってまさかの邦訳ということで、ご祝儀なんだろうなと思った。

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2024/06/10

たまたまやっていた洋画を見始めたら内容が気になってしまって最後まで見てしまってた、という感覚で最後まで読み進めました。 登場人物の関係性とかを捉えきれてないところがあったりして、いくつかのシーンが唐突に思えてしまったけど、読み終えたら壮大なストーリーに満足してた感覚。 主人公が傍...

たまたまやっていた洋画を見始めたら内容が気になってしまって最後まで見てしまってた、という感覚で最後まで読み進めました。 登場人物の関係性とかを捉えきれてないところがあったりして、いくつかのシーンが唐突に思えてしまったけど、読み終えたら壮大なストーリーに満足してた感覚。 主人公が傍観者みたいな感情を持ってるので読み手も、主人公の意図に沿った物語というものが見えず、主人公の感情らしきものと行動がいまいち一致しないとこがあったり、けど読後にはそれが気にならないのが、深夜の洋画を見たときの感覚でした。

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2024/05/22

最後失速したが、発見した傑作。 ルシファー・ダイ、魅力的だ。 ロス・トーマス、読まねば。 原寮の文も秀逸。

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2024/02/27
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※このレビューにはネタバレを含みます

CL 2024.2.25-20242.27 ベヴァリーが殺されてから心が死んでしまったダイは、人を騙したり欺いたり操ったりして優秀な諜報員になった。それでも、悪魔的な計画を思いつく自身に嫌気がさしたり、カメラマンの死に動揺したりするナイーブさは失われていない。 スワンカートンで悪人たちを次々に粛清したり罠に嵌めていくダイとネセサリーのコンビが胸がすくように気持ちいいけど、ちょっとうまくいきすぎな面もあり。その埋め合せというわけではないだろうけど、オーカットは残念だった。

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2024/01/15

後半のスピード感がたまらなかった。街を腐らせると言うのが具体的に分かり難かったが、悪人が気持ち良い程に悪に振り切っててそこを主人公が知略で攻め込むのが面白かった。始めの解説に原寮氏の名前を見つけて胸が熱くなった。

Posted byブクログ

2024/01/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「街を腐らせる」の具体性が見えない中盤は正直何の話?だったし、「狐と狸の化かし合い」と称されるスパイ合戦はちょっと頭のこんがらがる話だったが、ダイが次第にスワンカートンの街を手中にしていく過程に段々とボルテージが上がってきて後半は夢中。 オーカットの腹心であり、元汚職警察官のネセサリーとダイのコンビがどんどんと息が合ってきて、憎らしいくらいに出逢う輩、出逢う輩を手玉に取っていく感じが面白い。 スパイものはあまり好きな部類ではないのだが、ダイのあまりの冷酷非道、泰然自若ぶりに敵方が発した、 「こいつは負犬だが、はなから勝つことを期待してない。勝ちたいと思ってる負け犬が相手なら何も心配ない。それは必ずこっちの有利に働く。だがこっちのルールに従って、自分が勝とうが負けようが引き分けようがどうでもいい負け犬が相手だと、優位には立てない。こいつは本当のところ、自分が何をやるかもどうでもいいんだ。」 というダイの心理分析に痺れた。 めちゃくちゃドライで、何をも恐れないダイの行動原理を「どうでもいい」と思っていることに説明をつけるなんて。 ここで、やや冗長だった上巻の語りが活きてきて、ダイの歩んで来た道のりであればと納得の人物造形。 必然かつ苦手なアクションでの結末であるが、これは最後まで楽しめた。 ただ、これが1位かぁ。 好きな人は好きだと思うけど、1位かと思って読んだ人には肩透かしを食らうかも。

Posted byブクログ

2024/01/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

下巻にはいって展開は一気に早くなったが、逆に早くなりすぎてご都合主義的な印象が強い。 最後の方はなんとなくドタバタ感。 エピローグも結局どうなった?という感じ。 このミス等評価は高いが、私には合わなかった。

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2024/02/10

上巻のスローペースが嘘の様にハイペースな展開が続き、ダイ達の計画が大胆に実行へと映されていく。彼らの策略に嵌り、街の顔役が次々失脚する様子は痛快で頁を捲る手が逸るが、事があまりに上手く運び過ぎて奥行きに欠ける。ダイの敵役、ヴィッカーの出番がこうもないとは誰が予想しただろうか。作中...

上巻のスローペースが嘘の様にハイペースな展開が続き、ダイ達の計画が大胆に実行へと映されていく。彼らの策略に嵌り、街の顔役が次々失脚する様子は痛快で頁を捲る手が逸るが、事があまりに上手く運び過ぎて奥行きに欠ける。ダイの敵役、ヴィッカーの出番がこうもないとは誰が予想しただろうか。作中におけるダイとスモールデインの絆は中々胸熱だが、彼が本当に【再生】したのかどうか読み取れぬまま読了。上巻で積み上げたディテールを活かし切れていない印象だが、リバイバル作品が年間ミステリランキング上位に食い込むのは興味深く、面白い。

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