銭湯 の商品レビュー
摩訶不思議な何もなさ! 着地点の何もなさ! 出会う人達の意味不明なわからなさ! それらがただただ重なっている! タイトル⁈ココー⁈ 日常の中の非日常がここに現る⁈ みんな一気読みしちゃうんじゃない? もちろん私もね
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小説の快楽、ここにありけりというかんじでほんと良かった。銭湯というタイトルの付け方も飾らない感じで好き、
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本屋で表紙とタイトルに惹かれて一読。不思議な作品だった。これといった展開も求心力がある訳でもないけど、ラフな文体で気楽に読めた。エッセイを読むような感覚に近いかも。会話が若いのか酔ってるからなのか、人の話を盗み聞きする様な感覚で、自分の会話も文章に書き起こしたらこんな感じで割と訳...
本屋で表紙とタイトルに惹かれて一読。不思議な作品だった。これといった展開も求心力がある訳でもないけど、ラフな文体で気楽に読めた。エッセイを読むような感覚に近いかも。会話が若いのか酔ってるからなのか、人の話を盗み聞きする様な感覚で、自分の会話も文章に書き起こしたらこんな感じで割と訳わかんないのかも、と妙なリアルさを感じた。 「やべー人っすね」 「でしょ、だからライン交換してさあ」 「だからの意味がわかんないよ」 「俺が慰謝料なんか欲しくないからいいんだよ」 「お前、独りよがりはよくないぞ、ちゃんと筋を通さないと社会の倫理が歪むだろうが」 「意味わかんないこと言うなよ」 「そんなん、生きてる保証ないじゃん」 「俺とのランチを励みに生きろよ」 この辺りの会話、すごく好き。 飲みの場でのしょーもない愚痴、酔った勢いで口から出る熱い言葉、帰り際の寂しさ、次の日がくるやるせなさ、眠気。そういった何気ない瞬間に愛しさを覚えるきっかけをもらえた。 とりあえず友達と飲み行きたい。
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めちゃくちゃ面白い、ダラダラしてて、登場人物はみんな酒ばっか飲んでいて、ハチャメチャで、令和の小説とは思えない(誉め言葉)
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すごく面白かった。表題作はデタラメな人ばかりがあらわれて、わけのわからないことを話してはいつのまにか場面が変わって、また新たに変な人がやってくる、というその繰り返し。ストーリーに深刻さみたいなものがないから出来事自体はささいなことばかりで、でもいちいちがくだらなくて、バカバカしく...
すごく面白かった。表題作はデタラメな人ばかりがあらわれて、わけのわからないことを話してはいつのまにか場面が変わって、また新たに変な人がやってくる、というその繰り返し。ストーリーに深刻さみたいなものがないから出来事自体はささいなことばかりで、でもいちいちがくだらなくて、バカバカしくてとにかく笑ってしまう。と思いきや、併載されているもう一つの作品は死と離婚という二つの別れが主題になっていて、こちらも笑える箇所やバカバカしいシーンはあるのだけれど、いっぽうでかなりエモく、やるせない場面があり、その反動というかギャップのせいでたくさん泣いてしまった。笑えて泣けて、どちらも良い小説だと思います。
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