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オルタネート の商品レビュー

4.2

46件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    23

  3. 3つ

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2024/03/25

高校生って俗的な面ばかり切り取られがちだけど その瞬間を自分なりにありのまま生きてる 登場人物がみんなまっすぐで正直で愛らしくて 青春の場面ひとつひとつがまぶしい

Posted byブクログ

2024/03/18

青春物語。 オルタネートが出会いのきっかけになる中盤あたりからどんどん楽しくなり、最後の畳み掛けは凄いの一言に尽きる‼︎加藤シゲアキさんの他の作品も読みたいと思いました。

Posted byブクログ

2024/03/03

凪津がボッティチェリの『ヴィーナス誕生』を思い浮かべた『ミトコンドリア・イブ』の話、おもしろかった 「コンパニオンプランツ」という概念、考え方、、これ出てきたときとてもぐっときた。これがこの小説のの核心だって思いました “お互い自分らしく咲いてるけど、助け合って共生してる” ...

凪津がボッティチェリの『ヴィーナス誕生』を思い浮かべた『ミトコンドリア・イブ』の話、おもしろかった 「コンパニオンプランツ」という概念、考え方、、これ出てきたときとてもぐっときた。これがこの小説のの核心だって思いました “お互い自分らしく咲いてるけど、助け合って共生してる” 文庫作者あとがきでも取り上げているように 私は私を育てる!!って本当に良い言葉ですね

Posted byブクログ

2024/02/12

加藤シゲアキさんの作品。ピンクとグレーが話題になった時も手に取る機会がなくてこちらが初読み。青春ストーリーがとっても瑞々しくて、そして眩しかったです....! オルタネートっていう新しいアプリを軸に数名の登場人物がそれぞれ青春に翻弄されながら、悩み、立ち上がり、強くなっていく...

加藤シゲアキさんの作品。ピンクとグレーが話題になった時も手に取る機会がなくてこちらが初読み。青春ストーリーがとっても瑞々しくて、そして眩しかったです....! オルタネートっていう新しいアプリを軸に数名の登場人物がそれぞれ青春に翻弄されながら、悩み、立ち上がり、強くなっていく姿が描かれています。 個人的にはいるるちゃんが好みだったかな。 自分の高校生の頃とは全然ちがって芯のある素敵な子でした。きっと高校生の頃に身近にこんな子がいたらかなりいい刺激を受けていたと思います。 恋愛も、友情も自分の夢や希望も全部が不安定でずっと揺れているのも10代ならではというか、私も20代になって忘れかけていた感覚がぶわあって蘇ってきてしんどくもあり、懐かしくもありましたね。 高校生にはもちろんおすすめだし、私と同じで青春時代ならではの感覚を忘れかけている方にもおすすめしたい作品です。

Posted byブクログ

2024/02/11

非常に読みやすかった!!! 3人の主要人物とそれを取り巻く人々の心の内。 高校生の縛られたくないけど、周りの目や家族、友達などから逃れられない、大人になりきれないもどかしさがなんとも言えない気持ちになりました。 ただ、そんな中でも素直に真っ直ぐ向き合おうとする瑞々しさはキラキラし...

非常に読みやすかった!!! 3人の主要人物とそれを取り巻く人々の心の内。 高校生の縛られたくないけど、周りの目や家族、友達などから逃れられない、大人になりきれないもどかしさがなんとも言えない気持ちになりました。 ただ、そんな中でも素直に真っ直ぐ向き合おうとする瑞々しさはキラキラしていて感動でした!

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2024/02/09

高校生専用SNSを軸にした青春群像物語 以下、公式の作品紹介 ---------------------- わたしは、わたしを育てる――。 文壇からの高い評価、読者から熱烈な支持。その両者を獲得した新世代の青春小説、待望の文庫化! 吉川英治文学新人賞受賞・高校生直木賞受賞・『...

高校生専用SNSを軸にした青春群像物語 以下、公式の作品紹介 ---------------------- わたしは、わたしを育てる――。 文壇からの高い評価、読者から熱烈な支持。その両者を獲得した新世代の青春小説、待望の文庫化! 吉川英治文学新人賞受賞・高校生直木賞受賞・『ダ・ヴィンチ』BOOK OF THE YEAR 2021 第1位直木賞候補・本屋大賞ノミネート作<あらすじ> 高校生限定のSNSアプリ「オルタネート」が必須の現代。料理コンテストでの失敗に悩む調理部部長の蓉は、再びの挑戦を決断。高校を辞め居場所を探す尚志は、音楽家らのシェアハウスに潜り込む。オルタネートを信奉する凪津は、アプリが導く運命の相手を探す。そして文化祭の初日、三人それぞれに起こる奇跡――。10代の残酷さと煌めきを鮮やかに切り取る、青春小説の新たなマスターピース。(解説・重松清) <加藤シゲアキ氏コメント>  『オルタネート』は、本当に私を遠くまで連れていってくれた。そしてテーマ同様、私を大きく育ててくれました。  こんなに自著に感謝することはこの先ないかもしれません。  胸を張って、言わせてもらいます。  本作は私、加藤シゲアキの代表作です。         ――加藤シゲアキ ---------------------- 複数の主人公が登場するといった、単なる青春群像劇ではない 私のものすごく曖昧なイメージだけど、純文学よりの作品なのではなかろうか? 高校生の抱える過去の傷、自分の将来への不安や葛藤、理想を求める姿勢と疑念の気持ち 若者らしい苦悩が描かれているなぁ 若者が書いたならとのかく、上の世代になってから書けるというのは凄いと思う 高校生専用SNS オルタネート alternate の意味 (1)交互に起こる、互い違いになる、交互に繰り返す (2)《電気》〈電流が〉交流する (3)代わりのもの、交代要員、代理人、補欠 多分、この作品には全ての意味が込められているのだろうなぁ 3人の主要人物の視点が交互に繰り返されているのと、人との出会いによってもたらされる電撃的な感情の揺れとか 蓉、凪津、尚志のそれぞれの軸となる、料理、音楽、恋 共通のテーマとしては、人と繋がる事についてでしょうか 蓉の料理にかける想いというのは、自分の将来と青春をかける物語をいくつか読んだ身としては感動的な物語に思える 尚志も、音楽の相棒を再び得たいという渇望や、自らの現在の立場の不安定さの中での生き方とか、今となっては眩しく見える 凪津の運命の相手を求める意思に関してはそんなに共感できないかな 運命の人なんてもんは元から存在しないもので 自分が選んだ相手を運命の人にするものだと思っている でもまぁ自分の選球眼を信じられないという気持ちも良く分かる だからこの世の中には古くは占いやら、作中にもあるようなマッチングサービスが広まっているわけでね ただ、遺伝的な分析に関してはちょっと疑問 作中で先生も指摘してたけど、HLA遺伝子の多様性に基づく匂いの好悪との相関については限定亭なものだからね 特に免疫系では意味があるんだろうけど、他の遺伝的要因には影響しているかどうかわからないといったところではなかろうか それこそ、近親交配を避けるためのメカニズムでしかないと思う あと、ミトコンドリアのハプロタイプでグループ分けするやつ あれは母系の繋がりを遡るツールの一つなだけど、ミトコンドリアのタイプで個体の表現形質とどう関係しているかは関係ないんじゃんあいかな? まぁ、様々な遺伝分析の要素の一つとして挙げているだけなのでしょうけど ま、架空のSNSが登場する時点で、遺伝子分析からわかる事というのも現在とは違っているかもしれないわけで この辺は深く突っ込むのは野暮ってやつですね 加藤シゲアキの著作を読むのは「ピンクとグレー」に続いて2冊目 解説にもあったように、アイドルだからとか関係ない作品になってますよね そもそも、他の作家さんにしても大抵は本職を別に持ったままデビューしてる人がほとんどなわけで どんな職業をしているからといって色眼鏡で見る必要はないと思うんですよね 「ピンクとグレー」は著者の経験を元にしていると感じられるエピソードや心情描写があったけど、今作はそれがないし、これまでの他の作品もそうなのだろうと思われるので、他の作品を読むのが楽しみになった 解説で言及されているように、作家としての初期の作品の傑作であって欲しいですね

Posted byブクログ

2024/02/02

高校生専用SNSアプリ「オルタネート」に関わって織りなす3人の若者の話。高校生の熱さ、淡さ、切なさが感じられる青春物語。人物の描き方が上手く、ドラマのような展開の速さだからすっと読める作品です。

Posted byブクログ

2024/01/21

登場人物 高校生料理コンテストでの優勝に拘る蓉(いるる) 高校を中退して目標を見失っている尚志(なおし) AIの導き出す数値や評価を大事にする凪津(なつ) 蓉は料理コンテスト「ワンポーション」に去年出場するものの、審査員からの厳しい評価もあって満足のいく結果が得られず、独創性を求...

登場人物 高校生料理コンテストでの優勝に拘る蓉(いるる) 高校を中退して目標を見失っている尚志(なおし) AIの導き出す数値や評価を大事にする凪津(なつ) 蓉は料理コンテスト「ワンポーション」に去年出場するものの、審査員からの厳しい評価もあって満足のいく結果が得られず、独創性を求めなければならないという強迫観念を抱えており、後輩にもキツく当たってしまう。 尚志は小学生の頃の、同級生の豊やまさおさんと出会った思い出が忘れられず、もう一度いっしょに音楽をやろうと豊を誘うため、大阪から上京する。 凪津はAIが導き出した、より相性のいい相手を求めて、感覚や周囲のアドバイスを聞き入れることなく、マッチング機能に頼っている。 3人は、それぞれオルタネート(後述)に対して異なる立ち位置を取っており、部活の仲間や同居人やマッチング相手と交流する中で、考え方や価値観が変わっていくことになる。 ストーリー 舞台は小学部から大学部までの一貫校の高等部、高校生の間で「オルタネート」という多機能アプリが流行している。オルタネートの主な機能としては、LINEのような友達登録を相互にしてからチャットをしたり、婚活アプリのように相性の良さを調べたり、マッチングしたりすることができる。 不特定多数と繋がるのが怖くて使わない蓉、高校を中退したために使えない尚志、相性診断の数値だけを信じる凪津、それぞれが人との出会いを通して恋をしていく。 そして、家族との確執や音楽への捨てきれない思いやAIに囚われている自分の考え方を克服するようにそれぞれの過去と向き合うことになる。 そして、バラバラだった話は、それぞれの思いを抱えながら文化祭の1日へと向かっていく…。 読後感 多くの人が通るであろう、学校での青春ものということで、懐かしい気持ちもあって取っつきやすい物語だと思う。 一方で、登場人物の名前がいちいち個性的であったり、オルタネートという架空のアプリが出てきたりするので、序盤で設定を把握するまでに多少の苦労はあり、理解して読み進めるのに時間がかかる。 また、狭い舞台ではあるが3人の主人公が絶妙に混じり合わないため、突飛な行動は取らないが登場人物はなかなか多く、人によっては大変かもしれない。 ただ、終盤の文化祭やワンポーションの本番に向かって物語が加速していく感じは青春っぽさがあり、読んでいて気持ち良かった。 また最後の終わり方も、これからの少し明るい未来に向かって進み始めたような、スッキリとした味わいがあった。 何度か読んでみるのも良さそうだと素直に思えた作品だった。

Posted byブクログ

2024/01/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最初、登場人物の名前が風変わりなことに違和感を覚えたし、主人公が3人いる必要性が分からなかったが、解説に「いろんな価値観を出さないと、オルタネートというものが見えてこない」「オルタネートに対する距離感で3人の人格を作っていきました。やりたくない人、めっちゃやりたい人、やりたくてもやれない人、ですね」とあり、読み終わった今確かにそうだよなと思いました。そして、登場人物全員がこれで終わりではなくこの先の未来があるんだなと物語の続きを読んでみたくなりました。

Posted byブクログ

2024/01/09

「なれのはて」が直木賞にノミネートされている今。 ハードカバーは通勤に持ち歩きにくく、 最初の加藤さんは本書になりました。 ------------------------- わたしは、わたしを育てる―― 10代3人の恋、友情、そして未来のゆくえ。 ---------------...

「なれのはて」が直木賞にノミネートされている今。 ハードカバーは通勤に持ち歩きにくく、 最初の加藤さんは本書になりました。 ------------------------- わたしは、わたしを育てる―― 10代3人の恋、友情、そして未来のゆくえ。 ------------------------- どうしても著者の加藤シゲアキさんとほぼ同年代のため、 アイドルとしての印象が強くて、読めるか不安でした。 第一の感想は、 「顔良くてアイドルで文章が書けるって…!」と 羨望と嫉妬と感心ととにかく一言でした。笑 天は二物を与えないんじゃないのか!笑 というのと、 普通の青春送ってないんだろうと思っていたけれど、 どうしてこんなに青春小説描けるんだろう、でした。 高校生限定のFacebookのような「オルタネート」を主軸に三人の高校生(ひとりは中退ですが)を描いています。 料理コンテスト、文化祭、バンド、オルタネートでの出会い、とにかく盛沢山です。 登場人物が多すぎて名前が覚えられず挫けそうになりましたが、メインは数名なので他のクラスメイト達はなんとなくで大丈夫です。苦笑 途中、ちょっと胸キュンな場面もあり、 そこはやっぱりアイドル思い出して ちょっとニヤニヤしちゃいました。苦笑 あっちが動いて、こっちも動いて、 合流するのかと思いきやすれ違って、 最後はちゃんと着地する。 結構ボリュームありましたが、 途中からはハイペースで読み終えました。 ご飯がおいしそうです。

Posted byブクログ