どれほど似ているか の商品レビュー
天才。 大好き。 表題と鐘路のログズギャラリーが特に大好きなのだが、鐘路のログズギャラリーに自分がされた事によって相手を憎む人もいるが、そうでない人も大勢いて、排外主義に傾倒する人程それじゃない?とか思う文があって、頭の中のモヤモヤを言語化してもらった感覚。
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“「私は子供たちに、『今がいちばんいい時期なのに』なんて言わない」 あのころはよかったなんて言わない。 あんたぐらいの年ごろはみんなそうだとか、誰でも経験することだとか、そんなことも言わない。私のそばにそういうことを「言わない」大人が誰もいないなら、それができる大人がこの世に残っ...
“「私は子供たちに、『今がいちばんいい時期なのに』なんて言わない」 あのころはよかったなんて言わない。 あんたぐらいの年ごろはみんなそうだとか、誰でも経験することだとか、そんなことも言わない。私のそばにそういうことを「言わない」大人が誰もいないなら、それができる大人がこの世に残っていないなら、私が歳をとって、それを言わない大人になる。その言葉にこめられた鈍感さや卑怯さを、愚かさを知る大人になる。 あの誓いを守るために大人にならなくてはいけないなら、今日死なないで、歳を重ねるよ。”(p.55)
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読んでみてまず感じたのは、今の自分にはSFがどうしてもしっくりこないということでした。 今年に入ってキム・チョヨプさんの『私たちが光の速さで進めないなら』を読んだ時も同様の感覚を覚えました。歳を重ねるにつれて、SF作品の未来に魅力を感じなくなってきているのかもしれません。 若...
読んでみてまず感じたのは、今の自分にはSFがどうしてもしっくりこないということでした。 今年に入ってキム・チョヨプさんの『私たちが光の速さで進めないなら』を読んだ時も同様の感覚を覚えました。歳を重ねるにつれて、SF作品の未来に魅力を感じなくなってきているのかもしれません。 若い頃(この言葉はあまり使いたくないのですが)、星新一さんのショートショート集や小松左京さんの作品、ジョージ・オーウェルの『一九八四年』、フィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』など、国内外の有名な作品を抵抗なく楽しめた記憶があります。 本作に話を戻すと、韓国のSF作品は、現代韓国社会の問題点に焦点を当てた内容が主流になっているように感じます。 その問題点は、韓国に顕著なものが多いものの、世界共通のものも含まれています。特に帯にもあるAIと人間、娘と母、新世代超人と旧世代超人といった普遍的なテーマに、本作の世界的な評価の高さが集約されていると思いました。 これだけ進歩した世界だからこそ、明るい希望の光が差すSF作品があっても良いのではないかと思うのは、甘い考えなのでしょうか。
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面白かった。 確かに、フェミニズムやマイノリティへの眼差しは、ここ最近勢いのある韓国SFの系譜を感じた。
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韓国作家の本で初めておもしろいと思った。心理小説や群像劇だとなんだかんだ日本社会と似てる部分が多い割に作家の筆力面は未熟だし、中国作品に感じるワンダーさもないからわざわざ韓国文学に手を伸ばさなくても、と思っちゃうんだけど、読むならSFやファンタジーってことだな
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評判に惹かれて図書館から借り出し。韓国女流SF作家の短編集だが、最初の第一話だけ読んでん、なんか違う感じがする。
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短いものから中編まで合わせて10の物語が含まれている。韓国の社会状況を背景にしたものが多いが、実は日本でも共通する問題だと思う。それぞれに面白かったが、「歩く、止まる、戻っていく」「どれほど似ているか」が特に面白かった。
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原子や量子と言ったレベルの話から着想して、人間関係のあり方を哲学的かつ詩的に物語る巻頭の2編(「ママには超能力がある」「0と1の間」)がよかった。その他の作品もよくできているが、短編のせいか、メッセージがストレートで若干わかりやすすぎる気もする。もちろんそのメッセージはどれも大切...
原子や量子と言ったレベルの話から着想して、人間関係のあり方を哲学的かつ詩的に物語る巻頭の2編(「ママには超能力がある」「0と1の間」)がよかった。その他の作品もよくできているが、短編のせいか、メッセージがストレートで若干わかりやすすぎる気もする。もちろんそのメッセージはどれも大切なものできちんと受け止めるべきものなのだけれど。
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キム・ボヨンの韓国発SF。なかなか面白かった。「0と1の間」とか、「どれほど似ているか」などがよかったな。
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手に取った時に期待したとおりの雰囲気で、読後とても満足感があった。 特に印象に残ったのは「静かな時代」。政治に対する不信感を持つ人なら一度は夢想するような清々しい希望がまぶしかった。作者が言うようにこれは政治小説ではないだろうし、だからこそ純粋に物語としての美しさが際立って思え...
手に取った時に期待したとおりの雰囲気で、読後とても満足感があった。 特に印象に残ったのは「静かな時代」。政治に対する不信感を持つ人なら一度は夢想するような清々しい希望がまぶしかった。作者が言うようにこれは政治小説ではないだろうし、だからこそ純粋に物語としての美しさが際立って思えた。 またアメコミ”フラッシュ”を彷彿とさせる「この世でいちばん早い人」は能力バトルっぽさがあり一番楽しく読んだ。ただ、底にあるのは分断される社会への悲しさや痛みで、そのバランス感覚もいいなと感じた。 新しい作品と古い作品が一緒になっている短編集ということで、キム・ボヨンさんの考えの変遷が窺えるような各作品同士のつながりも興味深かった。 「韓国 /フェミニズム / SF」はこれからも自分の中で要注目のキーワードになりそう。
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